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豊かな森があるところに争いは生まれない。写真集『Peace of Forest』が刊行

(2016.03.28)

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 森の撮影をライフワークとする写真家・小林廉宜氏が、20年にわたって撮り続けてきた、世界24ヶ国、47ヶ所の森の写真集『森 PEACE OF FOREST』が刊行されました。熱帯から寒帯まで、地球にはさまざまな森が生きています。太古から続く希少な森、固有の動植物たちが幸せに暮らす森、人間が手をかけ愛しんできた森、 神が宿ると敬われる森、紅葉が圧倒的に美しい森、宇宙を彷彿させる奇異な森など、未来に残したい森があると聞けば、世界の果てまでもでかけ、足かけ20年にわたって撮影してきました。

天地182mm、左右210mmのコンパクトな横長サイズで、いつでもどこでも眺めることができる写真集です。


Canada.ケベック州ローレンシャンのトランブラン湖。朝靄でぼやけていた湖面が、太陽が昇ると同時にうっすらと見えてくる。移り変わる光景の一部始終を堪能できた。

 「この地球は宇宙のなかではちっぽけな星のひとつに過ぎないけれど、人、動物、植物、万物のすべてが調和しながら46億年の時が過ぎてきた。森を訪れる度に、未来は自然を考えることからみえてくる、と確信する。人間と自然の間に森がある。だから、ぼくはこう思うのだ。
「豊かな森があるところに争いは生まれない。Peace of Forest 奇跡は森から起きる」
ぼくの森への旅はまだ途中。次はどんな森に包まれるのだろう。」(本書より)

Canada.紅葉のピークの時期や場所は毎年変化する。この年は出遅れたと思ったが、偶然が重なり最高の光景に出会えた。


United States.ニューヨーク郊外のタリータウンに向かう途中、大きな溜め池が。ティム・バートンの映画「スリーピー・ホロウ」の舞台でもあり、伝説の首なし騎士が馬を駆って行きそうでドキドキするが、それにも増して美しい。

樹齢4000年を超えてなお生きるブリッスルコーンパイン、最も高くまでそびえるレッドウッド、世界一大きなラフレシアの花、地球外の星を思わせるバオバブ、恐竜のようなマングローブなどの珍しい樹木。また、コスタリカの幻鳥ケツァール、マダガスカルのワオキツネザルなどにも遭遇。そして、その森が一番の美しい表情を追いかけて、紅葉、樹氷、新緑、雪解けなど、色彩豊かな写真が満載。また、森を通して、世界遺産やパワースポットなども見ることができます。
Madagascar.先ほどまでのスコールが過ぎて、 夕陽がバオバブを黄金色に染めていく。


Mt.Fuji,Japan一度は焼かれた地が1200年の歳月を経て“樹海”と呼ばれる森と生まれ変わり、続く未来へと進化を続ける。

『森 PEACE OF FOREST』(世界文化社刊)
発売日:2016年3月16日
定価:本体2,300円+税
判型:A4変型判 240頁

小林廉宜 (コバヤシ ヤスノブ)
福岡県生まれ。三好和義氏に師事後、独立。「世界の森」「未来に残したい風景」などをテーマに、希少な自然や文化を撮り続けている。シルクロード横断、フェルメール全作品の撮影など幅広く活動。旅先でのエピソードなどを記したエッセイも手掛ける。『森の惑星』『シルクロードを行く』『京都の狂言師—茂山千作』(世界文化社刊)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)ほか、共著本多数。

 
 
ライター
滝沢守生(タキザー)

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌編集に携わった後、独立し、現在に至る。

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