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キテルぞ盆踊り! 夏の野外で踊ってみたい「ジブリ音頭」が非公式に完成! 

(2016.07.13)

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「人生をより低迷させる旅コミ誌」というハードコアなコンセプトで、多くの方の人生を弄んできた野宿専門誌『野宿野郎』の編集長・かとうちあきさんによる、「連載のようなもの」の第3弾。今回もまたまた、ユルすぎて誰も打てない、超スローボールを胸元にブッ込んできました。アキママ読者のみなさまは、かとうちあきの世界にどこまでついてくることができるのか? 今回は、いま全国的にも、若い人たちの間で空前のブームになっている「盆踊り」のムーブメントの最前線をかとうさんがレポートします。理知的で見識の高い読者のみなさまにおかれましては、お叱りを受けそうですが、しばしお付き合いください。

 夏のイケてるアウトドアなイベントといえば「野外フェス!」につづいて、もうそろそろ「盆踊り」ってことになっているんじゃないか……。個人的に盆踊りが大好きなので、そう思っている昨今であります……。

 というわけで、お盆を前にそんなイケてる盆踊りを先取りすべく、さらには「盆踊りがいまキテルぞ感」をお伝えすべく、今回レポートさせていただきたいのは、ありもしない「ジブリ音頭」をつくって踊るという、「なんでも音頭化実験室」主催の第1回オリジナル盆踊り大会です。

 子どものころ「ドラえもん音頭」や「アラレちゃん音頭」を踊って育ち、アニメといえば「音頭」がつきものの世代であるわたくしめ、期待に胸を弾ませながら7月某日、会場へ向かいました。


なんか学校っぽい建物に着いた

 あれ、外じゃない。インドア感たっぷりの現状に不安を感じつつ入ってゆくと――。


この、教室みたいなところが会場でした

 このイベント、「ジブリ音頭をつくる」と「ジブリ音頭で踊る」の2部構成となっており、第1部は事前にツイッターで募集した七五調の歌詞から、だれでも一度は踊ったことがあるメジャー音頭の「炭坑節」、

月が出た出た 月が出た(ヨイヨイ)
家(ウチ)のお山の 上に出た
あんまり煙突が高いので
さぞやお月さん 煙たかろ(サノヨイヨイ)

 この歌詞に合わせて、5番まで「ジブリ音頭」をつくってゆくとのこと。

おぼろげだったりやけに詳しかったり、さまざまな人々の記憶と思い出、妄想を結集、5番までの歌詞がつくられました

 ジブリ好きの参加者の思い入れゆえ1番では終わらず、2番までつづく「風の谷のナウシカ」。「天空の城ラピュタ」の3番に、慌ててあれもこれも(トトロ、紅の豚、魔女宅、山田君、を)入れこんだ4番。そして主催者たちが盛り上がり、イベント開始前にすでにつくってしまっていたという〆となる5番は、

エボシ御前に 踏まれたい(俺も)
クシャナ殿下に ぶたれたい
ジーナに軽く いなされたい
ドーラもわりと わるくない(ほら変態)

 妄想全開、でもなんだかちょっと納得しちゃうような歌詞に……。

5番をつくった主催者の3人。左から小野さん(踊り担当)、佐々木さん(歌詞担当)、ショータさん(歌唱担当)

 そもそもはこのイベント、五七五を自在に操る、エロ歌人の佐々木あららさんが、音頭のリズムである七五調にあわせれば「なんでも音頭化できる」と気づいたことから始まったんだとか。盆踊りに絶賛ハマリ中の「恋と童貞」編集長・小野和哉さんと「もっと世の中に音頭を!」「音頭で世の中をトンマに!」と意気投合したとかしないんだとか。そんなとかとかが重なって「なんでも音頭化実験室」を結成。歌える人を募集したところ、「Σprite」という個人名義でひたすら「日本酒」と連呼する謎のディスコ歌謡宴会ソングをつくるなど謎の音楽活動をやっているショータさんが名乗りを上げて加わり、開催に至ったのだそうです。(正直、まったくアウトドアの香りがしない、インドア感あふれる、あやしい3人……。ヤバい。これ、アキママさんに載せてもらえるんでしょうか……。)


第2部では、「炭坑節」の振りつけに「バルス!」ポーズを加えて踊りました。室内で!

 不安いっぱい。アウトドア感皆無なわけですが、とりあえず、なんでも音頭になる! 勝手に音頭にして、勝手に踊るの楽しいぞー。佐々木あららさんは、じつは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が盛り上がっていたときに音頭化したかったが時機を逸した、とかいう話もあり、次はなにが「なんでも音頭化実験室」の魔の手にかかるのでしょうか。なにかが盛り上がったときに、きっと第2回も開催されるとか、されないとか。そんなわけで次回が待たれますし、次は野外でやってくれることを祈る!

「なんでも音頭化実験室」は、いまのところホームページなどはなく、なにかやるときはメンバーのツイッター(@sasakiarara)(@koi_dou)で告知されるそうですので、なにかの盛り上りを察知したときなど、どうかこまめにチェックしてみてください~。

 
 
ライター
かとう ちあき

面倒くさいを座右の銘に、人生をより低迷させる野宿専門誌『野宿野郎』を刊行する編集長のようなもの。著書に「野宿入門―ちょっと自由になる生き方 」(草思社文庫)、「あたらしい野宿(上)」(亜紀書房)など多数。最近は、横浜で、お店のようなものを絶賛営業中。

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