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想像力を刺激する、ちょっと不思議なアウトドアアイテム

(2014.03.17)

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建築資材のようにも、もしくは栓抜きのようにも見える“FIGURE9”。その形状やらアルミの質感など、なんともギアらしい顔つきが、ギア好きの心をくすぐってくれます。さてコレ、なにに使うものでしょう?

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パッケージも、なかなか粋なんです。“FIGURE9”の使い方は、このパッケージをじっくりと読み込めば、すぐにわかります。なんとも単純明快なギアなのです

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ものすごく丁寧なパッケージになっていて、パカリと開けると、内側にはもっとわかりやすい手順のイラストが。“Loop system”と“Fixed end system”のふたつの方法が示されています

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本体に描かれたイラスト刻印とパッケージの手順表示を確認しつつ、細引きを使ってふたつの結び方をしてみました。いや、結び方ではないですね、どこも結び付けてはいませんから。いうなれば、“FIGURE9”を使ったロープの固定法。右が “Loop system”で左が“Fixed end system”です

 先日、大阪のグランフロントにある好日山荘で、ふらりふらりと用具探しをしていたとき、ちょっとおもしろいアイテムを発見しました。

 それが、写真の“FIGURE9”というアルミ製の小さな製品です。手のひらにちょこんと乗るほどの4cmにも満たないサイズで、その造形は、なにかの建築資材のような摩訶不思議なモノ。 一見だけでは、果たしてなにに使うものなのか、さっぱりわかりません。

 そこで、パッケージにある横文字を詳しく読んでみると、“NO KNOTS!”という言葉が目に飛び込んできました。つまり、結ぶべからず、もしくは結び目はいらん、ということですよね。

 さらによくよくチェックして見ると、“ROPE TIGHTENER”とありました。

 なるほど、これは結び目の代わりにロープを固定するためのギアのようです。へぇ、いろんなこと考えるもんだと、ある意味で関心しつつも、おもしろそうなのでさっそく購入。

 これがまた、よくできているんです。

 アルミの表面に目を凝らしてみると、1、2、3と数字が振ってあります。さらに、それぞれにイラストまで付いています。つまり、このギアにロープを引っ掛けるときの手順が、非常にわかりやすく描かれているんですね。

 そのとおりにロープを通せば、誰でも手軽に固定できちゃうというわけ。でも、どんなシーンで使うんだろうか、と想像してみると……なるほど、テントの細引きにテンションを掛けたいときには有効だよな、と思い当たります。

 これ、ロープの長さを調整しながらテンションを掛けることができるので、いわゆる「自在」の役目を果たします。そのほか、焚き火用の丸太をロープでまとめるときなんかにも便利そう。それから、クマ避け用に食べ物を木に吊るすなんてときにも使えそうです。

 いやいや、おもしろいものを考えるものですよね。ま、ロープワークを覚えていれば、それまでのことのようにも思えちゃいますが……それはひとまず置いておくとして。ギア好きの心をちょこりとくすぐってくれる、楽しいアイテムではあります。

 と、ここまで書いておきながらなんですが、じつはこのアイテム、2007年度にはあのアメリカ随一のアウトドア誌『BACKPACKER』にてエディターズチョイスを受賞しているのです。なので、その存在はすでに知る人ぞ知るものに。ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 この“FIGURE9”は、NITE IZE(ナイトアイズ)というアメリカのブランドが開発したアイテムです。ナイトアイズは、もう25年も前の1989年にコロラド州のボルダーにて生まれたメーカーで、このほかにも、オッと思わせるような楽しいアイテムをたくさん発表しています。

 たとえば、手持ちのヘッドライト専用のヘッドバンドやらiPhoneと身体をつなぐ専用のホルダー、独特のキーアクセサリーにカラビナを使ったおしゃれな小物など、そのアイテム数はかなりのものになります。しかも、どれもこれも創造性に富むといいますか、独創性に富むといいますか、とにかく、新しい発想モノばかりが並んでいます。

 興味のある方はぜひ、ナイトアイズのHPを覗いてみてくださいね。アウトドアライフが、いまよりも、もう少しだけ楽しくなれそうな気になれますよ。
                                    

■ナイトアイズ/FIGURE9 S
価格:399円
素材:アルミニウム
耐荷重:22.5kgまで
使用可能ロープ径:2〜5mm
※Lサイズ(価格:798円、耐荷重:67.5kg、使用可能ロープ径:3〜9mm)もある。
※この商品はあくまでもモノに対して使うアイテムであり、クライミングなど人命が関係する作業等については使用不可。
                          


www.niteize.com/default.asp

 
 
ライター
tetsu

山岳•アウトドア関連の出版社勤務を経て、フリーランスの編集者に。著書に『テントで山に登ってみよう』『ヤマケイ入門&ガイド テント山行』(ともに山と溪谷社)がある。

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