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最新最速! ついにベールを脱いだファイントラック「カミナ」テント使用レポ

(2016.02.15)

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緩やかなカーブを描く、球体に近いクロスポールの梁構造。そのために、天頂部と底部とで弾性の違う異径ポールを組み合わせて使用。 厳しい日本の山岳環境のなか、風に対する耐性と快適な空間との両立を実現。

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デニールとは、糸の太さを示す単位で、9000メートルあたりの糸の質量をグラム単位で表したもの。15デニールとは、9000メートルで質量が15gということ。引き裂き防止(リップストップ)のための補強糸には30デニールを配列。生地を構成するベース糸の7デニールに対し4倍以上もの太い糸を配して強度を担保。 加えて、ベース糸、補強糸ともに高強力のナイロン66を使用することでさらなる強度を獲得。

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中央の白い部分がダイニーマ。クライミング用のスリングのほか、防弾チョッキや船舶用の係留ロープ、球場のネットなどに使われる最高レベルの強度を誇る繊維。 このダイニーマを容易に縫製するため、平らなテープに加工したのがダイニーマテープ。

 お待たせいたしました。先日、少しだけサワリをお伝えした、finetrack(以下ファイントラック)から、噂の「カミナ」の全貌が発表されました。創り手が遊び手というコンセプトで、つねに使用者の目線に立った意欲的な「モノ創り」を実戦するファイントラックが、満を持して発表したのが超軽量テント「カミナドーム」です。アキママ編集部ではいち早く「カミナドーム」の情報と現物を入手し、山にも持っていってあれやこれやと試してまいりました。

 本体には15デニールリップストップナイロン、そしてフライシートには7デニールリップストップナイロンという超極細繊維をベースに、それぞれリップストップのための補強糸を配置、これまでににない軽さと強度を高い次元で実現。1人用の本体とフライシート、ポールあわせて、わずか1120g、ペグとガイライン、収納袋を入れた総重量でも1270g! 収納時の大きさも25cm×15cm×8cmという角形のお弁当箱程度。ポールの仕舞寸法も39cmとコンパクトな収納サイズに、ザックの中にテントを入れてきたかどうか心配になってしまうほどです。

 シンプルなドームテントは、雪の中でも設営はあっという間。建ててみると、思ったよりも天井高が高く、1人用なのですが居住性はかなり高いような気がしました。また、フライシートの開口部に使われているファスナーが樹脂製のファスナーなので、細かい雪や氷を咬むことがなく、とても滑りがよく開閉にストレスがありません。

 生地が薄く軽量であることで、ともすれば風や降雪の重みに耐えられないのではという危惧も、テンションや張力のかかる辺に、ダイニーマテープを生地に縫いこんであるので大丈夫。基布と一体になることで強度を高めています。

 今回はフライシートしか持っていきませんでしたが、「カミナドーム」は、4シーズン用ということで、冬用の外張やフットプリントなども後日発売とのこと。価格や詳しいスペックなどは、ファイントラックのホームページを参照してください。

 もともと、日本が作る山岳用テントは、世界でもかなり評価が高く、とくに縫製の技術や布使いなどは、他の追随を許さぬものがありました。そんな日本のモノづくりは、まさにアルピニズムの真骨頂でもあるともいえ、より高き、より困難をめざすかのごとく、とどまるところをしりません。

 ファイントラックが初めて手がける山岳テント「カミナドーム」は3月上旬に発売の予定ですが、なんと、発売前に実物を見ることができるプレビューイベントを開催! 詳しくは下記を参照。



[日時]2月25日(木)19:00~(20:30終了予定)
[会場]finetrack神戸本社
(神戸市中央区相生町1-2-1 東成ビルディング1F)
[定員]30名(先着順)
[お申し込み]office@finetrack.com 
(名前、人数、連絡先を明記し、メールにて連絡のこと)

 
 
ライター
滝沢守生(タキザー)

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌編集に携わった後、独立し、現在に至る。

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