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#あなたのバギーズってどんなバギーズ──普段着の顔をした「いつもの短パン」

(2018.06.01)

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 パタゴニアの夏の定番ショートパンツといえば、バギーズ・ショーツ。現在、「#あなたのバギーズってどんなバギーズ」のハッシュタグのもと、パタゴニアでフィールド写真コンテストを開催しています。先日、Akimamaでも「パタゴニア バギーズ・ショーツ『#あなたのバギーズってどんなバギーズ』フィールド写真コンテストを開催します!」という記事を掲載したばかり。応募の仕切りもは6月15日と近づいて来たこともあり、かなり盛り上がりを見せて来ました。なんといっても、今回はバギーズのリミテッド・エディション「ファンフォッグ・プリント」が10名にプレゼントさせるのだから。

 そして、Akimamaをいつも応援してくれているフリーライターの麻生弘毅さんが、うれしいバギーズの紀行文を寄せてくれました。麻生さん曰く、バギーズは「いつもの短パン」。それはどんな「いつも」なのかといえば……。

このプリントは、1968年にカリフォルニアからアルゼンチンまで、クライミングやサーフィンをしながら仲間たちとバンで旅した、パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードの「Viva Los Hogs(飽くなき冒険者たちの万歳)」と呼ばれる旅をモチーフにしたものだという。

* * *

 バギーズ・ショーツのよい点は、なんでもないところだと思う。

 より水切れのよいパドリング用のウェーブフェアラー・ボードショーツや、吸湿発散性に優れるトレイルランニング用のナイン・トレイルズ・ショーツも愛用しており、近所の浜からカヤックで沖に出て、夕飯のおかずを釣るときや、真夏のランニングなどでは、そちらの世話になっている。

 彼らはいわば、「機能に特化した戦闘服」ともいうべき存在だ。

 それに対してバギーズは、速乾性や水切れのよさなど必要な機能を備えながら、さらりとした穿き心地で、より普段着に近い顔をしている。高機能な製品を使うときは、得てしてどこかかまえてしまうようなところがあるが、こいつの場合、ぶらぶら散歩がてらビールを買いにいくのにも付き合ってくれるような気安さがある。

 そんな「いつもの短パン」は、国内外の長い旅でも活躍する。

ヨーロッパを代表するトレイルであるGR20。その核心部は、コルシカ島の最高峰モンテ・チント(2706m)の懐へと続く、大聖堂のような深い谷。photo by Hideki Hoshino

 ある夏、ぼくは地中海に浮かぶコルシカ島のトレイル・GR20をおろおろ歩いていた。

 GR20の特徴は、日本の登山道のように稜線を伝って歩くのではなく、「Fra li Monti(山を渡る)」の異名の通り、沖からやってくる幾重もの波に正面からぶつかり次々と漕ぎ抜けるよう、登り下りを果てしなく繰り返すルート取りをしているということ。最高峰のモンテ・チント(2706m)をはじめとし、いったいいくつの山稜を越えたのだろう。花崗岩の岩山がそびえ立ち、それらに隠されるように湖がたたずんでいる。山域はときに放牧の場でもあり、そうした山小屋では滋味深い干し肉やチーズ、ワインにありつくことができた。

 17日間、180km、累積標高差19000mの旅を終え、地中海に飛びこんだあとに飲んだビールの味は、なかなかのものだった。

南太平洋の遥か彼方に浮かぶヤムデナ島のカヤック旅は、失われた世界をいくかのよう。カヤックは、ときにタイムマシンになる。

 その春は、南太平洋の潮に飲まれ、涙を流していた。

 インドネシア本島の遙か東、バンダ海に浮かぶヤムデナ島。周囲400kmほどの島は、サムラキという飛行場のある小さな町にのみ電気が通っており、それ以外の集落ではバッテリーで電気を起こす村があったりなかったり……。そんな島をカヤックで一周し、村々をたずねていた。

 村落は、キリスト教とイスラム教ごとに分かれており、それぞれには根深い対立があるようだった。電気や水道の代わりに豊かな自然があり、森を開いて野菜を育て、海から魚を得る。そして、どこの村に立ち寄っても、縁もゆかりもない異邦人をあたたかく迎え入れてくれた。

「喉は渇いていないか」
「腹は減ってないか」
「水浴びしていけよ」

 受け継がれた知恵によって自然の恵みから生活を紡ぐ人たちは、信じるものこそ違えど、その歓待ぶりに違いはなかった。

 たくさんの子どもがいて、揺るぎなく働く大人がいて、老人たちが敬われている。少し前まで、世界中にあったであろう暮らしを、目の当たりにした。

モンテ・チントの山頂で久しぶりの海を眺める。島にいることを忘れてしまうほど、深い山並みが幾重にも刻まれている。photo by Hideki Hoshino

 フィールドでの行動時間以外に、フライトや準備期間など、前後に多くの時間を要する長い旅、それも、換えの一着を持っていけないようなシビアな旅には、「機能に特化した戦闘服」ではなく、より汎用性の広い「いつもの短パン」を選ぶことが多い。

 それは、使いやすいポケットがあることや、シャルル・ド・ゴール空港をランパンツで歩いてよいかしら……という乙女心のほかに、心もちの部分が大きいのかもしれない。

 遙かな海や山へ向かうときも、ぶらぶら散歩気分で、いつもの調子でぼちぼちいってみよう。

 若い頃から、力み返っては失敗するような旅を繰り返してきたので、できる限りの準備をしたら、あとは普段着感覚で――そんな感じで、長い旅には「いつもの短パン」を穿き、ぶらっと出かけている。

【文・写真=麻生弘毅 写真=星野秀樹】


 これまで、さまざまな旅人とともに、あらゆるフィールドを旅してきたバギーズ・ショーツ。それぞれに、いろいろな思いが詰まっていることだろう。

 そこで、パタゴニアでは、そんなバギーズ誕生36年を祝って、バギーズとともに歩んだ旅やアクティビティの写真を、SNSに投稿するキャンペーンを展開中。

 応募のあった写真のなかから、「アキママバギーズ写真コンテスト」と題し、リアルな旅が伝わるようなバギーズの写真をセレクト。「アキママバギーズ賞」を受賞された方には、バギーズ・ショーツをプレゼントします。応募方法は以下を参照してください。

●「#アキママバギーズ」フィールド写真コンテスト開催
【応募方法】
アウトドアでバギーズ・ショーツを使用しているシーンの写真とともに、「#あなたのバギーズってどんなバギーズ」に加え、「#アキママバギーズ」の2つのハッシュタグをつけて、インスタグラムに投稿。投稿された写真の中から、コンテスト形式で優秀作品に選ばれた10名の方に以下、バギーズのリミテッドエディションをプレゼントします。

*発送時期や出荷状況によっては、サイズやカラーなど、ご希望に添えないこともありますのでご了承ください。男性はストームブルー、女性はエルワブルーを予定しています。

【キャンペーン期間】
5月15日~6月15日

【発表】
優秀作品に選ばれた方にはAkimama編集部からインスタグラムを通じてご連絡させていただきます。応募・当選された写真については、後日、Akimamaにて紹介させていただきます。

【応募要項】
・一眼レフ、コンパクトカメラ、ミラーレス一眼、スマートフォン、携帯端末で撮影した写真などカメラは限定しません。
・応募いただく写真は未発表の作品に限ります。
・応募をいただいた写真は、後日アキママおよび、パタゴニアホームページで使用させていただく可能性があります。
・インスタグラムのアカウントについては必ず公開アカウントとしてください。

 
 
ライター
Akimama編集部
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