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メリノウールを使ったマーモットの新感覚インサレーションとともに、紅葉に彩られた北アルプスへ。

(2018.10.23)

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 世界中へと飛び回りながら、独自の切り口でほかでは得ることができない情報を伝え続けるアウトドアライターの村石太郎。彼は今回、3000m級の山々が連なる北アルプスへと向かい、6日間にわたるバックパッキング・トリップへと出掛けた。その装備には、アウトドアブランド、マーモット(Marmot)が提案するウール中わたを使ったインサレーション「ウールラップ・コンパクトジャケット」が加わった。2ページ目の巻末にはウールラップ製品についてのPAY BACK キャンペーンの告知もあるので、お見逃しなく!


 
2日目、早朝5時に烏帽子小屋を出発。野口五郎岳へといたる登山道で朝日が昇り始めた。Tシャツだけではさすがに寒いので「ウールラップ・コンパクトジャケット」を着て行動を開始した。

 どこまでも空は澄んでいた。しかしながら終日にわたって、たえず冷たい北風が吹きつけていた。山麓に見えるはずの温泉宿は、低く垂れ込めた雲海に覆われている。その隙間から、まもなく顔を見せるであろう太陽の光が漏れはじめていた。

 昨日、僕とニュージランド人の友だちのレベッカは、北アルプスの北東部に位置する高瀬ダム登山口から、つづら折りになったブナ立尾根の登山道を少しずつ高度をかせいで烏帽子小屋までやってきた。うっすらと色づき始めていた木々の葉は、高度を上げるにしたがって赤色や黄色へと変わっていった。ここから6日間の予定で、百名山の黒部五郎岳や薬師岳を経て、立山室堂までキャンプをしながら移動していく予定だ。

 今日は、ここから約9時間歩いて三俣山荘のそばにあるキャンプ指定地まで向かう。天気は、夕方まで北風が強く吹くが、おおむね晴れる予報になっている。いっぽう明日は、曇空だが、風は収まる傾向にある。ここ数年、秋に台風がやってくる回数が高く、週末の天候も安定しないことが多い。昨日も、午前中いっぱい雨が降っていたし、明後日も雨模様の予報が出ている。今回の旅の間中、残念ながら天候はあまり期待できそうにない。それでも、朝に出発したキャンプ指定地でみた紅葉真っ盛りの木々が、僕たちの気分を盛り上げてくれていた。

初日に泊まった烏帽子小屋のキャンプ指定地から見た景色。鮮やかに色づいた木々の葉が手前のヒョウタン池を囲む。紅葉狩りに絶好の時期と重なった。

「ちょっと休憩をとろうか?」

 烏帽子小屋を出発してから約1時間後。風を除けることができる岩陰を見つけて、レベッカに小休止を提案した。少し前に太陽が雲海から顔を出していて、そのあたたかさにほっとする。いつも僕たちが着ているのは、メリノウール製のアンダーウェアばかり。この素材の魅力は、化学繊維のようにすばやく乾いてくれるわけではないのだが、柔らかな自然素材ならではのあたたかさ、徐々に乾いていくので気化熱で体温が奪われにくいところにある。また、レベッカの故郷ニュージーランド産の素材としても有名だから、ふたりは大のメリノウール愛好者なのである。

 今朝は、そのうえにマーモットが提案するウール中わたを使った「クライム・ウールラップ」素材を採用した薄手インサレーション「ウールラップ・コンパクトジャケット」を羽織っている。これは、ポリエステル中わたなどにメリノウールを約20%混入した中わた素材を採用したシンプルなジャケットで、化学繊維の速乾性に加えてメリノウールならではの柔らかなあたたかさ、汗や湿気を繊維内部に蓄えて徐々に乾いていく特徴を備えた製品だ。

 メリノウールの混合率が20%と聞くと、いくらなんでも少なすぎではないかと思う人もいるかもしれない。しかしながら、同社製品に定められた品質基準「100回洗っても型くずれしない」ことをクリアするには、これ以上の比率は無理だったという。じつは、製品化前に30〜40%以上メリノウールを混ぜた中わたもテストしているのだが、中わたがフェルト化してしまったり、片寄ってしまったりして、冷気が入り込むコールドスポットが発生することが判明したのだ。

3日目の朝、三俣蓮華岳のキャンプ指定地を出発すると、槍ヶ岳を始めとした北アルプスの山々を朝日が照らした。まだ肌寒く感じる早朝の行動時に羽織る一着として「ウールラップ・コンパクトジャケット」は最適だ。(機材協力:モチヅキ/DJIオズモ・モバイル)

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ライター
Taro Muraishi

アウトドアや登山専門誌を賑わすアウトドアライター。精力的に世界各地のアウトドア・ブランドへの取材へと出掛け、そこで得た登山装備と登山道具史についての知識は国内随一。過去20年にわたって、アラスカ北部に広がる原生自然帯での遠征活動を続ける冒険旅行家としての顔も持つ。

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