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asobitoのバッグ類が、いろんなキャンプギアとシンデレラフィットだった
2019.12.24 Tue
渡辺信吾 アウトドア系野良ライター
asobito(アソビト)というブランドが作っているバッグ類が気になったので、試させてもらった。
asobitoでは撥水加工を施した防水帆布を用いて、いろいろな収納ケースやバッグ類を展開している。
防水帆布というのは、綿帆布(コットンキャンバス)にパラフィン加工(ロウ引き)したもの。asobitoの各アイテムに使われている帆布は9号綿糸を使っていてかなりしっかりしているが、パラフィン加工されていることで水や汚れに強く、しかも使い込むほどに風合いが増すという。私は、どうしたものか「使うほどに味が出る」とか「経年変化」という謳い文句に弱い。しかも、展開しているカラーがオリーブとキャメルという、これまたそそられる色。この時点ですでに物欲を大いに刺激されているのは言うまでもない。
さて、asobitoのラインナップとしては、トートバッグからツールボックス、クッカー(鍋)類のケース、薪運び用のケースといったキャンプでのさまざまな用途に対応するアイテムを展開している。全部試してみたかったが、とりあえず自分が持っているキャンプギアに合わせて使えそうなものを数点チョイスして、フィールドに持ち出してみた。
まず気になったのが、ランタンケース。私が愛用しているランタンはペトロマックスのHK500。実は収納ケースを持っていない。もちろん専用の収納ケースは販売されているのだが、私的にはどうも触手が伸びず購入した時の箱のまま持ち運んでいる。いずれ木製のケースを自作しようと思いつつ、10年近く経過してしまった。で、今回asobitoのランタンケースとの相性を試してみたら、まさにシンデレラフィット! 厚手のクッションが内蔵されているので安心して持ち運びできるし、側面についているポケットには、替えのマントルなども入れておける。これは、購入の第一候補かもしれない。
次に、持ち運びに悩みのタネだったのがスノーピークのパイルドライバー。ご存知の方も多いと思うが、地面に打ち込み可能なランタンハンガーで、収納サイズで110cmある。こちらも専用のケースが出ているが、他の長モノもまとめて入れられるようなケースがほしいと思っていたところだ。そこで、asobitoのポールケースに入れてみたら、またまたパイルドライバーがぴったりの長さで入る。さらに他のポールもまとめて入る。200cmぐらいの4本継ぎポールは、全部抜かないで2本継いだままの状態(半分にした状態)でそのまま入るので、その点も気に入った。両端についている横板は、パイルドライバーのような先端が尖ったものを入れてもケースを保護してくれるし、形崩れしにくくする効果もあるようだ。
そして、お次はツールボックス。私がメインで使っているのはスノーピークのソリッドステーク30と、ホムセンペグといわれる業務用ロープ留め。どちらも30cmあるので、ツールボックスSがぴったり。もちろんハンマーなども収納できる。しっかりとした箱型の形状なので形崩れの心配もない。
また、焚き火関係のギアとして、鉈やトングを使うのだが、これがツールボックスMにぴったり。しかもテンマクデザインから発売されている究極のトング、以前Akimamaでも紹介したキングトング(約395mm)もピッタリ収まる。ツールボックスのSとMをペアで買うのもいいし、大は小を兼ねるの考え方なら、Mだけでペグもハンマーも鉈もトングもは全てひとつに収まる。個人的にはペグ関係と焚き火関係は別々に整理して持ち運びたい。
まぁ、なんということでしょう。あらかじめ寸法を測っておいた訳でもないのに、まるであつらえたようにピッタリ収まるサイズ感。気持ちいいことこの上ない。もちろん、asobitoというブランドがものづくりをする上で、いろいろなキャンプギアを考慮してサイズを決めているとしても、こうも自分が所有しているギアたちにぴったりだと、かなり購買意欲がそそられる。
さて、ここまではぴったりハマったモノたちだが、そうでもなかったものもある。クックセットケースに私が愛用しているGSIのバガブーバックパッカー(直径約20cm)を入れてみた。これはに少し大きかった。底部の直径が約28cmあるので、おそらくこれは12インチのダッチオーブンなどがぴったりなのだろう。
メーカーの方に聞いたところ、スタンレーのベースキャンプクックセットが入るサイジングとのこと。このセットが入れば大体のクッカーに対応できるという想定らしい。そんなこと言われると、このクックセットまでほしくなってしまうじゃないか! 実際に収納した際の画像を送っていただいたので、こちらも掲載しておく。
その他、使い勝手が良さそうだと思ったのが、コンテナトートと薪ケース。どちらも底部の広い角型のトートで、張りのある帆布のおかげかクタっとならずに自立する点もいい。薪ケースはそのネーミング通り薪を入れて運ぶ以外に、ランタンやクッカーや寝袋、マットその他のこまごまとしたキャンプギアをまとめて持ち運ぶのに使えそうだ。
世の中のキャンプギアにはそれぞれ専用の収納ケースが付属していたり別売していたりする。しかし汎用のもので、サイズ感やデザイン、機能性がよければそれに越したことはないと思う。さらにデザインを統一できれば、それだけでもキャンプサイトはぐっとおしゃれになる。私の場合、まとめて買うには手元不如意につき、まずはランタンケースとポールケースから購入しようと思っている。
<製品情報>
ランタンケース
価格:6,900円(税別)
カラー:オリーブ
サイズ(約):幅20×高さ42×奥行20cm
材質:綿帆布
重量:約600g
ポールケース
価格:7,200円(税別)
カラー:オリーブ
サイズ(約):幅124×高さ14×奥行13cm
材質:綿帆布
重量:約720g
ツールボックスSサイズ
価格:3,900円(税別)
カラー:オリーブ、キャメル
サイズ(約):幅33.5×高さ14×奥行14cm
材質:綿帆布
重量:約560g
ツールボックスMサイズ
価格:4,900円(税別)
カラー:オリーブ、キャメル
サイズ(約):幅42×高さ15×奥行15cm
材質:綿帆布
重量:約720g
クックセットケース
価格:3,000円(税別)
カラー:オリーブ
サイズ(約):下部直径28×高さ18cm
材質:綿帆布
重量:約260g
コンテナトート
価格:3,500円(税別)
カラー:オリーブ、キャメル
サイズ(約):幅35×高さ29×奥行25cm
材質:綿帆布
重量:約320g
薪ケース
価格:6,000円(税別)
カラー:オリーブ、キャメル
サイズ(約):幅39×高さ40×奥行39cm
材質:綿帆布
重量:約780g
実は、この撮影には間に合わなかったが、12月発売の新商品の中から気になった商品もこちらで紹介しておく。
クッションが入っていて、ワインボトルなどをスマートに持ち運べるケース。必要か? おしゃれキャンパーには必要です。
ボトルバッグ シングル
価格:2,800円(税別)
カラー:オリーブ
サイズ(約):直径10×高さ31.5cm
重量:約180g
こちらはワインボトル2本、または一升瓶が入るケース。我が家にはマストアイテムじゃん! もちろん一升瓶用。
ボトルバッグ ダブル
価格:3,800円(税別)
カラー:オリーブ
サイズ(約):幅16.5×高さ34.5×奥行13.5cm
重量:約290g
これはファスナー付きのマルチバッグという位置付けだが、ツーバーナー用のケースにぴったりでしょう。コールマンのガソリンバーナー413Hは入らないようだが、コールマン、ユニフレーム、SOTOなどのガスツーバーナーが入るサイズ。
ファスナーバッグ
価格:7,000円(税別)
カラー:オリーブ
サイズ(約):幅54×高さ35×奥行16cm
重量:約700g
出た! ありそうでなかった、ストーブが持ち運べる汎用ケース。狙ってるな~。ストーブの倒れ防止の保護ベルトなども付属していて使い勝手も考慮されている。サイズ的には、トヨトミレインボーやアルパカ、アラジンのブルーフレームまで対応できるようだ。
ストーブバッグ
価格:15,800円(税別)
カラー:オリーブ
サイズ(約):幅39×高さ57×奥行39.5cm
重量:約1400g ※付属品含まず
いろいろと遊び心を刺激してくるasobitoのラインナップ。今後の展開にも要注目だ。
協力:ビッグウイング