世界各国のアウトドアメーカーから発売されているバックパックは、どれもがとても個性豊かだ。それぞれのブランドがバックパックをつくるにあたって、こだわり抜いた点はなにか、その情熱が細部から感じられる。すぐれた通気性か、かつてないほどの軽量性か、はたまた抜群のフィット感か。

　そんな個性豊かな顔ぶれのなか、とことん「荷物の運搬性」にこだわり続けてきた質実剛健な顔をもつのが、アメリカ初のミステリーランチ（MYSTERY RANCH）のバックパックだ。

　ミリタリーや森林消防隊、ハンターなど、ハイリスクな仕事に向き合う人々が必要な荷物を収納し、過酷な状況下でも目的地まで運搬できること。そのための「耐久力」と「収納力」を磨き上げてきたことはミステリーランチの誇りだろう。

　そのミステリーランチの人気シリーズ「クーリー（COULEE）」が2023年春、アップデートする。

　クーリーはY字型の３ジップデザインが特徴的。まるで風呂敷を広げたかのように大きく広がる開口部は、ザックの底に押し込んだ荷物にもスムーズにアクセスできる。それゆえに、縦走など荷物が多いアクティビティ時に本領を発揮してきた。

　今回は、サイズ展開を20ℓ、30ℓ、40ℓ、50ℓの４サイズに増やし、エクストリームなフィールドだけではなく、日帰りハイキングや通勤通学などシティユースにも使いやすくなった。

　また、バックパックの生地も工場の廃材をリサイクルした素材に変更し、環境へのやさしさにも取り組んでいる。リサイクル素材といえど、採用されている210デニールロービックナイロンは、ミステリーランチのきびしい耐久性と強度に対する基準をしっかり満たしているから安心だ。

　環境に配慮した素材でつくられたギアを長く使うことが、自然環境への負担を減らしていくのだろう。

　特徴的なY字型のジッパーも一新。耐久撥水（DWR）加工のジッパーになり、水にも強く、従来にくらべて開閉時のジッパーの動きもスムーズになった。

　ウィメンズモデルも同時に展開されている。女性の骨格に合わせたショルダーハーネスや背面パッドの設計をしており、体の小さな日本人の女性にも安定した背負い心地を保証してくれるだろう。

　クーリーのバックパックは、ウエストベルトが取り外し可能なことも特徴だ。街中ではウエストベルトを外してスマートに。アウトドアフィールドではしっかりバックパックを体に固定して、ダイナミックに駆け回る。そんなマルチな使い方ができるのも、クーリーの魅力のひとつかもしれない。

クーリー20

クーリー20 [ウィメンズ]

クーリー30

クーリー30 [ウィメンズ]

クーリー40

クーリー40 [ウィメンズ]

クーリー50

クーリー50 [ウィメンズ]