北欧のアウトドアブランド、ホグロフスの「アンプルシリーズ」は、これからの時期にぴったりの、ミニマルで機能的なラインナップだ。

　アンプル（AMPLE）とは「十分な」という意味で、同じ「十分な」を意味するenoughよりももう少しゆとりのある「豊かな」という意味も持っている。ストイックに削ぎ落とした十分さというより、必要最小限にすることで得られる豊さといったニュアンスかな？

　さて、このアンプルシリーズのジャケットを２モデルとパンツ、そしてＴシャツを実際にキャンプで試してきた。

AMPLE Ⅲ JACKET

　着た瞬間に「これいい！」と気に入ったのはAMPLE Ⅲ JACKETだ。GORE-TEX® Paclite（ゴアテックス パックライト）を採用した軽量かつ防水、透湿性を備えたフーディ。Ｔシャツの上に着たのだが、サラッとしていて肌触りがいい。この日のロケーションはGW中の晴天の高原。日なたは汗ばむほどなのに吹く風はまだ冷たいという状況で、このままずーっと着ていたいと思うようなちょうどいい着用感。袖口はサムホールがあって、手の甲まで覆える。ツバ付きのフードはぴったりフィットして視界もクリアだ。ドローコードを絞れば風によるばたつきも低減できそう。なにより全体的なシルエットがいい。すっきりカラダにフィットするのに窮屈すぎない。長めのテイルは中腰姿勢でも捲れ上がらない。登山はもちろん、自転車ツーリングでも使える。腕に斜めに入ったラインに反射材が使われていることからも、バイクユースも想定して作られているのかもしれない。
上）ファスナーの上部にはチンガードが施され金具が気にならない　左下）フードのフィット感もいい。外に付いたドローコードでさらにフィット　右下）サムホール付きなので手の甲まで覆えて、風の侵入も防げる
長めのテールは、かがんだ時にも腰を覆ってくれる。自転車に乗った姿勢にも対応する

AMPLE SHIELD HOOD

　もうひとつのジャケットAMPLE SHIELD HOODは、軽量なウィンドシェルだ。メンズのLサイズでわずか約135gという軽さ。胸ポケットの内側に畳み込んでいくと手のひら大に収納できるパッカブルタイプ。着心地としては、マットな生地感でシャラシャラとした肌触り。肌にまとわりつかないので気持ちいい。撚りがかかったような生地のせいか伸縮性もあって動きを妨げない。山風に当たってTシャツだけでは少し肌寒い時など体温調節に使えそうだし、収納した状態で常備しておけば、さっと取り出して着用できる。
軽くてしゃらしゃらとした着心地　左下）右胸のポケットにはファスナーはない。ここを裏返して折りたたんでいくと　右下）このように小さく収納できるパッカブル設計

SPRAY TEE

　SPRAY TEEは、吸汗速乾のTシャツ。非常に細かなニット織りになっていて肌触りも柔らか。伸縮性も高く、気持ちいい。それに火山灰由来のミネラルを使用したLAVA™という抗菌防臭素材が使われていているらしい。この日は軽く汗ばんだ程度だったのでよくわからないが、特に汗臭くはならなかった。
とにかく肌触りがいい。軽くて、伸縮性もあるので、着ているうちにシャツの存在を忘れるくらい

AMPLE FUSE PANT

　パンツは、AMPLE FUSE PANTを試した。これもなかなかさらっとしていて気持ちいい、軽量で伸縮性に富んだパンツだ。膝周りは立体裁断が施されていて、裾もリブになっている。動きやすさもさることながら、立った時のシルエットがキレイで、アウトドアだけではなく、むしろ街で使いたいと思った。
上）立体裁断になっており、膝部の動きを妨げない　左下）右太腿にファスナー付きのポケット　右下）両サイド上部にはオープンハンドポケット。この形のポケットだと、座った時に中に入れた物が落ちにくいかも

　今回のアイテムは、雨風のような気象条件でこそ真価を問われるのだろうが、試した日はあいにく心地よい風薫る五月晴れ。アクティビティもキャンプ場をベースに里山散歩程度だった。もう少しハードな条件でのテストは別の機会を設けたい。

　ただ、総じて言えることは、どれも軽くて着心地がよく、シルエットも美しいということ。トレッキングやバイク、ランニングなどのアクティビティにはぴったりだし、もちろん街でも着こなせる。

　個人的にもAMPLE Ⅲ JACKETは購入決定。初夏から秋にかけて、いろいろ着回せそうだ。

【BEAT THE WEATHER CAMPAIGN】
ホグロフス取り扱い各店では、これからの時期に活躍するアンプルシリーズを対象としたキャンペーンを実施中だ。対象商品購入の方にはオリジナルマイクロファイバークロスがプレゼントされる。詳細はホグロフスオフィシャルサイトで確認しよう。
開催期間：5月12日（金）～6月7日（水）
特典内容：対象商品購入の方にオリジナルマイクロファイバークロス進呈
　　　　　※先着順、数量限定、無くなり次第終了

　
詳細はホグロフスオフィシャルサイトへ

【ギアレビュー取材協力：アシックスジャパン ホグロフス事業部】