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アウトドアとアクションスポーツで大注目! デザインセンス抜群のベルト「ARCADE」とその誕生秘話

2017.05.31 Wed

林 拓郎

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

「ARCADE(アーケード)」は2010年、カリフォルニア州のタホで生まれたベルトブランドだ。ベルトなんてズボンが下がらなければ何でもいい、取り立てて新しい魅力があるとは思えない。そう考える人が多い中、創業の中心人物とも言えるトリスタン・クイーン(Tristan Queen)はまったく違ったものの見方をしていた。

「ビジネスのために誰も手を付けてないニッチなカテゴリーを探そうとか、そういうつもりは全くなかったですね。ただ単純に、僕らはそれまでのベルトはデザインも品質もまったくひどいもので、完全に時代遅れだと思ってたんです」
 ごくごくシンプルな理由だ。こうしてトリスタンは友人のデヴィッド・ブロンキー(David Bronkie)とコーディー・タウンゼント(Cody Townsend)の二人に声をかけて、もっとオシャレなベルトを作ることにしたのだ。

 最初に目を付けたのは漁業用のベルトだ。軽く頑丈で水に強い。これはスノーボードやスキー、スケート、サーフィンなどを楽しんでいた彼らのライフスタイルにぴったりだった。ここから発想をふくらませることで、自分たちがどんなベルトを求めているかを具体的にしていった。

 さらに、旅の多い彼らは空港で保安チェックを受けるたびに、金属製のバックル付きベルトを外さなくてはならないことに辟易していた。それに金属製バックルがなければ、デニムや靴下と一緒に洗濯機に放り込むことができる。なにかと面倒がなくて最高だ。

 金属を使わないことで「ARCADE」のベルトは海水で錆びることを気にする必要がなくなり、サーフショーツにも使えるようになった。サーフショーツにベルトなんて誰も考えていなかったけれど、カリフォルニアの多くのサーファーはざっくりとした刻みのサーフショーツをなんとかはきこなしていたわけだ。ベルトを使えば、波にもまれながら紳士的な姿でいられるかどうかを気にする必要はなくなる。こうした声に応えるべくベルト自体の素材を見直し、サーフショーツ同様の速乾性を与え、サイズ感やデザインをサーフ向きに変更したものも追加。同様にスケートやスノーボードのエッセンスも取り入れて、あらゆるライフスタイルにフィットするようにデザインを見直した。

 こうして生まれた「アドベンチャー」シリーズは豊富なデザインをラインナップさせ、結果的にさまざまなライフスタイルを楽しむ多くの人たちから支持されることとなった。ざっと数えただけで40種類近いデザインを揃えているのはこんな背景を持っているからだ。
■ADVENTURE BELTS
ストレッチ/ワンサイズ/頑丈/快適/洗濯可能/セキュリティーチェックが簡単。どんなに激しい動きにも追従しながら、必要以上の締め付けがない。しかもライフスタイルを盛り込んだナイスなデザインを採用。そのバリエーションは増え続けている。正確な数はwebでご確認を。サイズ:フリー(幅 約3.8cm) 価格:3800円+税

 また、より洗練されたオーセンティックなスタイルにもフィットするよう「スマートウィーブ」や「クロスオーバー」が、アウトドアから街まで何にでもよく似合う「ユーティリティ」が後を追いかける。
■SMARTWEAVE SERIES
ストレッチ/微調整/頑丈/快適/本革。スッキリ決めたい時に。どんな洋服にもフィットする正統派のデザイン。サイズ:S/M、L/XL 価格:4400円+税

■SCROSSOVER BELTS
ストレッチ/ワンサイズ/頑丈/快適/本革/オフィスからアウトドアまで。オフタイムにもフィットする、モダンライフスタイルなデザイン。ストリートからオフィス、アウトドアまで。サイズ:フリー(幅 約3.8cm) 価格:5200円+税

■UTILITY BELTS
ストレッチ/ワンサイズ/頑丈/快適。ストレッチ製を持った新たなデザイン。クールな外見と、極上の快適さを兼ね備えた。サイズ:フリー(幅 約3.8cm) 価格:4200円+税

 こうしたデザインは、腰周りに忘れていた喜びをもたらした。好きなデザインを、着るものに合わせて自由に選ぶことができるのだ。「ARCADE」のもう一つの特徴とも言えるフレンドリーな価格は、このことを大きく後押ししてくれる。

 現在はベルトの専門ブランドだが、トリスタンたちは次の展開も見据えているようだ。「ARCADE」というブランド名はトリスタンの幼少期の思い出から名付けられた。
「父はゲームセンターのゲーム機やジュークボックスを扱う仕事をしていました。だからアーケードは父の仕事場としてもなじみ深い場所だったんです。友達に会って、次の冒険の計画を練るのもそこ。いつも楽しいことが起こる場所。このブランドも、そんなわくわくするような何かが始まるものにしたかったんです」

 楽しいことを追求する。それが「ARCADE」のコンセプトだと言わんばかりだ。このムーブメントの行く先がどこなのか? 手がかりはやがて、彼らのウェブサイトが教えてくれるだろう。今は「ARCADE」のバラエティ豊かなデザインに驚き、その感性が生み出すプロダクトに共感していただきたい。

■ARCADE
http://www.ability-int.com/arcade/

林 拓郎

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

スノーボード、スキー、アウトドアの雑誌を中心に活動するフリーライター&フォトグラファー。滑ることが好きすぎて、2014年には北海道に移住。旭岳の麓で爽やかな夏と、深いパウダーの冬を堪能中。

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