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新しい音のありかを探せ!フェスおじさんの「フジロックの歩き方1」

(2016.07.23)

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20回目のフジロック。初日のグリーンのオープナーはBOREDOMS。このメンバーでしか表出できない音が解き放たれた。

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ルーキーから2年でホワイトステージにジャンプアップしたサチモス。いつもとは違うゆったりしたペースでライブはスタートした。

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ヘブンでのUA。入場規制がかかってしまうのでは?と思うほど、人で溢れていた。

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進化を続けるジェイムス・ブレイク。CDで聞くより、音の圧力を感じられるライブのほうが、音の世界がダイレクトに伝わる。

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音と映像が、森の中でシンクロしていく。ヨーロッパの数々のフェスでヘッドライナーを務めてきたことを証明する圧巻の自然感ショー。

 20回目のフジロックがスタートした。例年より、一週間早く開催されることがその理由なのかわからなけど、暑くなく、雨にも降られず快適だ。夜は寒く感じることさえある。

 この記念すべき20回目のフジロック初日を、フェスおじさんはどう歩いたのか。

 まず「これは行っておかないと」と向かったのが、グリーンの幕明けを飾ったBOREDOMS。ここ数年、「特別な場所」にこだわってライブをしていたBOREDOMS。フジロックのグリーンというステージで、どうこだわり抜いてきた実験性を出すのかが興味深かった。ステージに立ったのはコアとなる3人+α。オリジナルの楽器が映像でクローズアップされる。ヨーロッパのフェスをめぐり、フジロックが最終地点となった。ノイズとも違う音の塊に、ただただ圧倒された。

 続いて向かったのがホワイトステージでのSuchmos。ルーキーのステージに立ったのが2年前。そして本編初登場でホワイトの舞台。彼らを筆頭に、ライブシーンが新しいゾーンに入った感もある。それをフジロックの舞台で確かめたかった。

 Suchmosのライブ中に、となりのヘブンではUAが始まる。Suchmosを最後まで見届けて、ヘブンへ。7年ぶりのリリースしたアルバムが「ヤポネシア」。日本という国を、国という概念が誕生する前に立ち戻ってみる。そんなメッセージが込められているように感じている。立ち戻った時に現れてきたメロディや言葉は、新しい地平に挑むものとなった。

 そしてグリーンへ。今日の一番のお目当てだったのがジェイムス・ブレイク。PA前のベストポジションを確保。ジェイムス・ブレイクが生み出す音にこだわりたかったからだ。浮遊しているようで、真のある音。ひとつひとつの音に意思がこめられている。それを、ひとつひとつ聞き逃さないようにしていた。
 ラストはシガーロス。グリーンのヘッドライナーとして、どんなステージングを体感させてくれるのか。時間が進んでいくにつれ、その世界観にどんどん引き込まれていく。後方で見ていたのが、いつしかPA近くへ。映像と音が、森の中でシンクロしていく。野外フェスにマッチするセットだった。

 ここで終わらないのが今年のフジロック。レッドマーキーのD.A.N.、パレスオブワンダーでのコンブリオ、ルーキーでのヤイエルで終了。BOREDOMSとUAは、99年の苗場に出演していたアーティストだ。そのフジロックの歴史と、新しい時代の到来を感じさせてくれるバンドたち。何も意識しないで、見たいもの、気になっていたものを巡ったが、どうやら「新しい音」を無意識のうちに探していたように思う。この「新しい音」を提出し続けるフジロックのスタンスが、このフェスの魅力なんだろうし、多くの人を惹きつける理由なのだろう。さあ、今日はどんな楽しみ方をしようか。

 
 
ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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