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【春フェスオーガナイザー座談会1】FUJI & SUN、GREENROOM、FFKT、ONE PARK。コロナ禍の2021年春、フェス開催に向けて語り合う。

2021.02.26 Fri

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

緊急事態宣言の発出により、例年であればいろんな春フェスのニュースで賑わう時期にも関わらず、春フェスが開催されるのかどうかさえ聞こえてこない。コロナ禍においても野外フェスだからこそ発信できることは少なくない。フェスから開示される未来を井出辰之助さん(FUJI & SUN)釜萢直起(GREENROOM FESTIVAL)さん、森田健太郎さん(FFKT)さん、社長(ONE PARK FESTIVAL)の4人に語り合ってもらった。

菊地 例年であれば今日の座談会に参加してもらっている4つのフェスの開催は2月には発表されていますが、今年はFFKTとONE PARKのふたつだけです。

森田 去年の11月に発表しました。秋はあちこちでフェスやパーティーが開催され、自分では楽観視する部分もありました。

社長 ONE PARK Restaurantというイベントを去年11月に開催しました。ONE PARKと同じ会場にテントでレストランを作って、アコースティックのライブもして。コロナ禍での運営のノウハウをテストする意味もあったんです。エントランスでの検温、入場する方のメールアドレスの収集の仕方とか。こういう形でなら2021年もできるんじゃないかというプレゼンテーションと、スタッフの意識を共有させること。入場者数のミニマムを3500人と設定した上での目処が見えてきたので1月に開催発表したんです。去年も中止ではなく、2021年に延期しますっていう発表でしたから。

FUJI & SUN(井出辰之助)2021年春開催予定「富士山と学び、富士山と生きる」をコンセプトに2019年にスタート。富士山の裾野に広がる広大なロケーションのもとでのキャンプイン・フェス。初回のヘッドライナーにブラジルからエルメート・パスコアールを招聘するなど、ここでしか味わえない時間を演出している。 昨年暮れに無観客で開催されたFUJI & SUN '20 LIVEが3月3日(水)20時よりStreaming+で配信される。

釜萢 去年のGREENROOMは、5月の開催を断念して9月に延期しました。もともと9月にはLOCAL GREEN FESを予定していたんですけど、5月のフェスを中止にして次のフェスを開催するっていうことはちょっと違うなって思っていたんですね。今年の開催についてまだ発表していないのは、緊急事態宣言中に発表したくないという思いからです。対策なり方向性なりのいろんな判断がしっかり出せるようになってから発表しようと思っています。

井出 FUJI & SUNでは、緊急事態宣言が終わって、しかも世の中が落ち着いてから発表という流れが基本路線です。けれどプロモーションなどを考えると早いほうがいい。すべては緊急事態宣言がどうなるか。

GREENROOM FESTIVAL(釜萢直起)2021年開催予定 サーフカルチャー、ビーチカルチャーをルーツに持つ、音楽とアートのカルチャー・フェスティバルとして2005年に一歩目を歩みはじめた。2010年に会場を赤レンガ地区へ移行。昨今では数万人規模を集める春フェスを代表する存在としている。

津田 すでに40近くのフェスが開催発表をしています。けれど例年と違うのは、いつもなら送られてくるプレスリリースが届かない。ホームページに開催発表されているものが多いですね。

井出 むしろあまり目だたせないようにっていう。いつもの概念とは違うんですよ。

社長 いろんな仕掛けを考えて発表していく。それができないのが、ちょっともどかしいところですよね。

井出 今日集まっている4人だけではなく、フェスのオーガナイザーは、みなさんポジティブでクリエイティブだと思います。だからこのポジティブさを、みんなで一緒に伝えられないかなって思うんです。例えば同じ日に開催を発表するとか。「春フェスをやるぞ」っていうシンプルな思いだけでも、統一して発信できたらいいんでしょうけど。

社長 コロナに対して感じている温度差ってエリアでも違うんでしょうね。

井出 都市型とキャンプフェスではまた違いますし。

FFKT(森田健太郎)5月29日(土)~30日(日)@信州やぶはら高原 こだまの森 世界基準で人気の高かったTAICOCLUB創設メンバーによって2019年に始動。TAICOCLUB創設時のビジョンを保持しながら、アップデートされている「旬」なアーティストを世界各国からセレクトするオールナイト・フェス。20年11月に21年の開催を発表。

菊地 FFKTは海外からアーティストを多数招聘しています。海外と日本の温度差も感じていますか。

森田 日本ではクラブでのパーティーが昨年秋には開催されていたこともあって、日本に行けばプレイできるっていう噂もあったらしいんです。日本に行きたい、日本でプレイしたいっていうアーティストは多いんです。今年も決まっているアーティストはいるのですけど、現実的にどうかなって思うところもあるんですね。発表したとしても、本当に来日できるのか。海外のアーティスト発表が、そもそも本当に正しいことなのかどうか。海外にしろ国内にしろ、アーティストを発表するっていう意義をちゃんと説明してから発表しないといけないとは思っているんです。キャンセルになってしまう可能性が高いことを、通常通りのトラックに乗せて発表することが欺瞞的というか釈然としない感じがあって。

釜萢 渡航制限が軽減されて来日が可能になるかもしれないけれど、解除されないことには入国させられないですから。海外のアーティストの可能性を残しつつ、来日が不可能になった場合のプランも用意しなければならないっていうのが、今の状況ですね。

森田 緊急事態宣言が発出される前までは、中国や韓国などのアジアとの行き来は可能でしたから、海外をアジアという括りにしてセレクトするのもおもしろいかなって思ったりもしていました。

ONE PARK FESTIVAL(社長)7月3日(土)4日(日)@福井市中央公園特設会場 福井市中心部の中央公園で開催される都市型フェス。地方の持つ魅力と多様なコンテンツを内包するフェスがリンクする場として注目を集めている。2019年に初回を開催。SOIL&”PIMP”SESSIONSの社長は、このフェスの発起人のひとり。

春フェスオーガナイザー座談会2に続く)

MC = 津田昌太朗(FESTIVAL LIFE)、菊地崇(DEAL/AKIMAMA)
写真 = 須古恵

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