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「みんなでつくる文化祭」グッドネイバーズ・ジャンボリー主宰 坂口修一郎さんインタビュー

2021.11.21 Sun

北村 哲

北村 哲 アウトドアライター、プランナー

 緊急事態宣言が明けて間もない、2021年10月23日(土)。秋晴れの心地よい日に、自然の中で楽しむ体験型・野外イベント「GOOD NEIGHBORS JAMBOREE2021 / グッドネイバーズ・ジャンボリー(GNJ)」が、今年も開催されました。

2010年から、鹿児島で毎年行われている「みんなでつくる文化祭」。会場の「リバーバンク森の学校」は、鹿児島県の南部、深い森の中に戦前からある小学校の廃校です。鹿児島市内からクルマで1時間ほど、けっしてアクセスのよい場所ではありません。学校のまわりは何もなく、ケータイの電波も届きづらい森の中。しかしこの場所で、代表の坂口修一郎さんは一年に一度、現れる唯一無二の「イベント = 場作り」を12年間にわたって開催しています。毎年イベントの最後に行われる閉会式では、「また来年も森の学校で会いましょう!」の挨拶とトランペットの音色が校庭に鳴り響き、みんな笑顔で帰路についていきます。私は、GNJ以外に、こんなイベントに出会ったことがありません。

そこで、ついに今年で干支をひとまわりしたこのイベントについて、そもそもの成り立ちや、ハード面・ソフト面を変化させながら継続している運営についてなど、いままで聞きたかったアレやコレやを全部まとめて、坂口さんにお話を聞かせていただきました。

今年も講堂で行われた「グッドネイバーズカレッジ」の様子。左)「レコードコンサートGNJ2021」小西康陽(ミュージシャン)、聞き手:岡本仁(編集者)。二人のディープな音楽談義は、時代背景やカルチャーなども交えた興味深いものでした。今回のサプライズは、最後になんと小西さんが引き語りのライブを披露してくれたこと!人前では、初めてということで、岡本さんも満面の笑みで見つめていました。 右)「僕たちが好きな、大切な、残したい、鹿児島の風景や文化」。(右から)斎藤輝彦(アヒルストア)・原川慎一郎(BEARD) 聞き手 : 坂口修一郎(GNJ)。長くこのイベントの「食」を支えるシェフたちと繰り広げられたトークセッション。話は意外な展開に進んでいきました。詳細は、インスタグラムポッドキャストで!

昨年(11年目)から、飲食ブースは「森のキッチン棟」に集約。今年は、1日限りのレストランがオープン!鹿児島のシェフたちと鹿児島を外からみるシェフたちが、一つのチームになって行われたコラボレーション企画。この土地の食材からメニューを考えて、ランチは全員で「ワンプレート」を作って提供されました 左)ワンプレートランチ、右)メニューと担当シェフの紹介

絶品だった「ワンプレート」ランチ。気になっていたシェフのメニューが全部食べられるという、すばらしい試み!GNJに長く関わってきたシェフたちと鹿児島のシェフたちとの交流があってこそできた企画には、アイデアとアンサーが詰まっていました。

左)ブッシュクラフトWS:CALMA by Ryo Okamoto(特製薪バッグ付き)右)森のお茶会 supported by CHIRAN TEA。知覧茶 × Good Neighbors Jamboree のオリジナルボトル(会場限定)

左)『The Honest』の優しい音楽に大人も子供も、うっとり 右)世界を魅了してきた「ケッチ」さんのセリフのないコメディーショー。観客を巻き込んだパフォーマンスで、笑いの渦に!

左)みんな大好き!DJ 川辺ヒロシさん。会場全体、今年もおおいに盛り上がりました!右)今年のゲストは、コトリンゴさん。すばらしいピアノ演奏と歌声が「森の学校」に響き渡りました。

GNJ2021の会場の様子は、インスタグラム・オフィシャルアカウントで少しずつ更新されています。過去のイベントの様子もみることができるので、ぜひチェックしてみてください!また、イベントの詳しいアーカイブは、オフィシャル・ホームページの最下部へ!2010〜2020年まで、各リンクからご覧ください。


はじまりとコンセプト、フェス(=お祭り)の在り方とイベント名の由来

GNJ 坂口さん(以後、坂口) 『イベントのスタートは2010年ですが、実はその2年前の2008年〜2010年の2年間、準備期間があったんです。2008年は、自分が所属する無国籍バンド「ダブルフェイマス」の15周年に合わせてアルバムをリリース。フジロックなどのフェスを全国10数カ所まわるライブツアーを行っていました。ファイナルは、恵比寿ガーデンホールで、2,000人規模のワンマンライブを行いました。このライブで、解散はしませんでしたがバンド活動は、いったん一区切りつけたんです。そして、バンド活動の次に目指したのは「イベント=場作り」でした。すでに、さまざまな規模のフェスが全国で行われている中で、自分が始めるイベントのコンセプトは「音楽だけでなく、空間全体、ライフスタイル全般を表現したかったんです。』

このツアー中に、イベントを作っていく上で、とある方から非常に大事なことを教わることになります。

(坂口) 『バンドでフェスに出演していたころに、フジロックのステージ裏などで、スマッシュ代表の日高さんと話ができる機会も多かったんです。会話の中で「(朝霧JAMのように)ラインナップが発表になる前にチケットが完売するのは当然。それが、フェス(=お祭り)として成立しているということ」「自分たちだけが盛り上がるのではなく、地元とちゃんと関わって行くべきだ」というような、主催者としての心得を教えてもらったと勝手に思っています。

そして、次のアクションを起こそうと考えた時に「イベントを自分が主催するなら、毎日がお祭りのような状態でイベントが多い東京ではなく、特に大きなフェスなどが、まだ行われていなかった地元の鹿児島でやってみよう」と思うようになっていきました。』

鹿児島でイベントを始めたきっかけは、こういった経緯があったからなんですね。イベントの準備は、順調に進んだのでしょうか?

(坂口) 『その後、イベント開催に向けて里帰りの帰省ではなく、地元の鹿児島を訪ね始めると良い出会いに恵まれました。自分と同世代、もしくは少し年下の世代のアーティストやクラフト作家が活躍しだした時期でもあり、鹿児島に面白い動きが出始めていました。また、知的障害者支援施設「しょうぶ学園」( https://shobu.jp/ )との出会いが、とても大きかったです。ものすごく面白い創作活動をしているのに、地元の人は、ほとんど知らない。話しても「あ、そうですか」みたいな感じだったんですが「何か一緒にできたら、面白いことになるぞ」と確信し「イベントを鹿児島で行おう!」という決め手になったんです。』

GNJ2019「otto&orabu」のライブの様子。独特の演奏と迫力に、会場のボルテージも一気に上がる!

「otto&orabu」のライブ動画は、「しょうぶ学園」のホームページから を観ることができます。

イベント開始に向けて、さまざまなコンテンツはそろい始めていました。ところが、肝心の「イベント会場」が、なかなか決まりませんでした。

(坂口) 『自分の出身は、鹿児島市内。市街地以外のことは、全然知らなかった。市内でイベント会場にできそうな場所を探しをしたものの、見つからない。公園は、騒音問題もあってNGだった。そんな時に「まわりに家が一軒もない廃校がある」と、同郷の中原くん(ランドスケープ・プロダクツ)が見つけてきてくれたのが、「旧長谷小学校 / かわなべ森の学校」でした。だから、いまの会場は、縁もゆかりもない場所なんです。さっそく地域の人に「この場所を使わせてもらってもいいですか?」と確認してみたところ、「好きにすれば? 他に誰も使ってないし、このままあっても朽ちてしまうし。何かやってみたら?」と言うことで、ようやく会場が決まったんです。』

こうして出会った「森の学校」が貸りられることになり、イベント開催にグッと近づいてきました。

(坂口) 『イベントのコンテンツや場所が決まってきた時に、もう一つ決まらなかったが「イベント名」でした。悩んでいた時に、編集者の岡本さん(元relax編集長)に「新しく始めるイベントには、こういう思いがある」とコンセプトを説明しつつ相談をさせていただきました。すると、岡本さんが「それって全てが並列でいるってことだよね。”良き隣人”ってイメージ。グッドネイバーだね。」と、語呂も意味もピンときた大事なキーワードをいただきました。さらに、「音楽イベントでもないので「グッドネイバーズ」の後ろに続くのは、「フェス」というよりも「ジャンボリー」の方がイメージ的にも合ってるのでは?」ということで、ようやく「グッドネイバーズ・ジャンボリー(GNJ)」というイベント名が決まりました。』

こうして2008年から2年間の準備期間を経て、2010年8月28日に初めての「GNJ2010」が開催されました。当時、鹿児島でアウトドアのイベント経験がある人は少なく、天候の心配もあったそうですが、初回は天気もよく、無事に終えることができました。そして、運命的な出会いだったこの場所で、イベントは、たくさんのリピーターとともに、毎年開催されています。

初開催!GOOD NEIGHBORS JAMBOREE2010年の様子


11年目(2020年)からの規模縮小開催とコロナ対策について

 坂口さんは、イベントを始めた時から「10回目で、一区切り」と決めていたそうです。「イベントを始めたら、10年続ける」という目標と同時に「そこまで続けられたら、11回目からは違うことをしよう」と、すでに考えていたといいます。

(坂口) 『10周年イベントが終わった2019年の秋には、実行委員会では「翌年のジャンボリーは、規模縮小する(チケットの枚数を減らす)」という話で決まっていました。規模を縮小したのには、もちろん理由があります。コロナの影響が出る前に、すでに話し合っていたのはキャパの問題でした。拡大路線に行かなかったのは「自分達や会場となる場所や集落のキャパを超えないようにしたことです。10年間のイベントを振り返り「身の丈、会場のキャパ、インフラ」を考えサイズダウンする方向に話が進んだのは、実行委員会として必然の判断でした。

イベントが5〜6年目を迎えたころになると集客は、のべ2,000人規模(前夜祭の250人含む)に達し、会場のインフラやスタッフの仕事量を踏まえると、キャパシティの限界ギリギリ!会場のインフラ整備などで、実行委員も作業内容がパツパツでした。とはいえ「イベントに参加したい!」と言ってくれた人々をできる限り受け入れていた結果でもあったんです。イベントが10周年を迎えた時、コンテンツや集客人数など、様々な目標達成はできていたのですが、運営スタッフは本番中も忙しすぎて、ライブやトークショーを楽しめる状態ではなかった』といいます。

2019年の飲食エリアの様子。鹿児島以外からの出店もあり大盛況だった

そこで、坂口さんに「GNJを続ける目的と11年目からの規模縮小」について伺うと、以下のような答えをいただきました。

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◎イベントの指標は売上だったりするが、究極は「体験価値がどれだけあったか?」を考えるべきではないか?
◎規模が小さくても、顔が見える関係が良い
◎いろんな人の起点になるイベントでありたい
*スタッフみんながMAXの状態でイベント運営を続けていけば、疲れ果ててしまうのは、何年かやってみてわかった。
*チケット数を限定にするのはプレミア化させたいわけではなく、イベントのキャパや質の問題。

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GNJの活動10年間と、これから続けていく11年目からの運営方針がよくわかります。まさにイベントを始めた時のコンセプトの核(コア)の部分は年月を経ても変わらず、しっかり据え置かれています。また、イベントのタイトル通り、運営サイドも参加者も一緒に楽しめる「よき隣人(=グッドネイバー)」であることがわかるお話でした。

GNJ2013,2014のフライヤー。充実したイベント内容、ゲストシェフを招いた前夜祭でなどに、参加者もどんどん増えていった。

実行委員会の運営方針は「B.Y.OとD.I.Y」

 坂口さんが始めたこのイベントは、行政からの委託や補助金ありきで始まったイベントではありません。どんな状況であれ、12年間も継続することができたのは、規模が大きくなるに連れて強化されていった実行委員会や、イベント準備のワークショップやイベント開催時に参加してくれた大勢のボランティアのおかげということでした。そこで、実行委員会の運営方針を聞いてみたところ、以下の2つのキーワードを教えてもらいました。

B.Y.O(「Bring Your Own」の略。自分の個人所有物である物を業務において使用することの総称。持ち寄りの精神)

D.I.Y(「Do It Yourself」の略。直訳すると「自分(自身)でやる」転じて、専門家に任せず自分自身で身の回りのものを作ったり修繕したりアレンジしたりすること)

この2つのキーワードが、イベント(= お祭り)を作る時の精神として、実行委員に浸透していたといいます。

(坂口)『参加人数が多すぎると「質が高く満足感のあるイベント」という目標は成立しずらくなります。このイベントには、この「場」で繋がりを作って、次につなげるという目的があるんです。それは、イベントを始めた時のコンセプトのひとつなんです。』

ということは、このイベントが集客人数を増やして売り上げを増加させることを目的とした「経済的な成功」は、そもそもの達成目標にしていないということになるわけです。あの満足感の高い会場の雰囲気は、運営サイドのこういった意向が背景にあるからかもしれません。

12回目のイベントが終わって2週間後の終了報告と合わせて、今回のイベント開催についてなどの思いなど、坂口さんの言葉で文章が発表されています。こちらも、ぜひ一読していただきたい。


集落との関わり方の変化、「一般社団法人リバーバンク」発足と運営

 2010年のスタートから、集落の方とは「1年に1回、森の学校を借してもらってイベントを行い、終了後にキレイにして返す」という感じの付き合いから始まり、3〜4年目くらいまでは、特に主だった交流もなかったそうですが、5〜6年目くらいからは、集落の一部の人々とも交流するようになっていったそうです。

GNJ6回目の2016年に、熊本地震(4月14日・震度7)が発生しました。「森の学校」は、特に地震の影響は受けていなかったのですが、行政の判断で「戦前の木造建築で耐震構造的に危ない。学校を閉鎖して放置する(壊して更地にするとお金がかかるのでしない。立ち入り禁止にして、自然に風化(朽ち果てる)させる)。」ということになり、この場所でイベントができなくなる可能性が出てきました。

この時、GNJ実行委員会で「イベントは、別の場所をみつけて続けるか?」と、話し合ったそうです。しかし、ここには、シンボルツリーがあったり、身の丈にあったサイズ感のイベント運営をするには、やはり「森の学校」がベストだという判断になったそうです。

イベントもすでに5、6回行っていて、地域の人たちとの交流もあったこともあり「森の学校」をみんなで守っていくという判断に。それから、地方創生事業として助成金の申請など2年間の準備を経て、2018年に実行委員と地域の方と一緒に「一般社団法人リバーバンク」を立ち上げることになります。

1日だけのイベント運営から、今は「森の学校」の管理運営の他、地域資源を活用したイベントの開催、移住者と空き家利用のサポートなども行う団体ができました。

「一般社団法人リバーバンク」の活動内容は、こちら。現在は、補助金を使って空き家を再生している。川辺町に定住・移住する人も出てきており、リバーバングができてから移住者は7組になった。

リバーバンクが発足したことによって、今まで借りていた場所は、通年で利用していく場所に変わりました。助成金を使って「森の学校」の耐震補強や修繕を行ったり、宿泊施設としての申請をしたりと、今までにはなかった動きもしながら、一年に一度のイベントの日を迎えるようになったわけです。

イベントの際に、なかなか利用できなかった学校のすぐ横の針葉樹の森は、学校の敷地ではなく、複数の所有者の土地でした。こういった土地は、なかなか譲ってもらうことが難しい。そこで、リバーバンクのメンバーで、地域の住民でもある発起人の方が、集落の土地の権利者の家を一軒ずつ回って、土地を譲ってくれるように説得してきてくれました。結果、土地を買い取ることができ、開墾することができたそうです。

森の整備の資金調達には、地元の森林組合の人に教えてもらった「放置林整備の補助金」を申請し、2019年のイベント終了後に「クラウドファウンディング」を行いました。こうして得た資金を利用して、行った森の整備は、校庭から森に降りる、高低差が約5m近くある階段や森の中に流れる小川を渡る橋、テントが張れるウッドデッキなど。鬱蒼としていた針葉樹の森に、魅力的な空間が生まれました。その際に使用した木材は、この森で伐採した木をできるだけ利用したといいます。

2021年夏の豪雨で、学校から森に降りる階段の下が土砂崩れを起こした為、基礎から整備をし直した。またウッドデッキの面積を拡張したり、キャンプ時の避難小屋やデッキに3階建てのタワーを作るなど、アップデートしている。

左)GNJ2021手書きの森マップ 右)たった2年で、みるみると魅力的な森に変わっていく。ウッドデッキの上でキャンプの際は、ロケットストーブのレンタル利用もできるとか?

これまでの話を聞いただけで、坂口さんが始めた「イベント」は、フェスとは明らかに違うということがよくわかります。この「イベント=場づくり」の精神がなければ、「森の学校」でのイベントの継続も、隣の森の開墾や地域産業の発信もできていなかったでしょう。そして、コロナ禍でのイベント開催も難しかったと思います。

また、この場所はもともと小学校だということもあり、「子ども向けのイベント」は、今後も積極的に行っていきたいと言います。すでに行っている「サマーキャンプ」や「オータムキャンプ」など、大人も参加できるキャンプイベントなど、GNJ以外にも、この場所や地域の特徴を生かした企画や利用方法の発信も進めているとのことだ。ぜひ一度、リバーバンクのHPSNSをチェックほして。

この学校のまわりはホントに何もないので、街灯の影響を受けない。真っ暗で静かな校庭や森の中から眺める夜空の星は、まるでプラネタリウムのようで、何度訪れても星空は見入ってしまう。暖かい季節は地面に寝っ転がったり、少し寒くなったシーズンには焚き火を囲みながら、ゆっくり過ごすのも良さそうだ。

リバーバンクの活動応援企画「リバーバンク 森の学校 友の会」が2021年10月からスタートした。開墾した森は人が定期的に歩いて道を作るなどのメンテナンスをしつつ、徐々にエリアを広げて行きたいというビジョンがあるそうだ。「できるだけこの森を利用してもらって、開拓中のこの森を一緒に育ていって欲しい」と坂口さん


参加したイベントの「体験価値」と「場づくり」の重要さ

 坂口さんへのインタビューで、最後に伺ったのが「場づくり」の重要さということだった。GNJの運営や自身が代表を勤めるディレクションカンパニーBAGN inc.で、大事にしているのコンセプトは同じだ。

(坂口)『「場づくり(プレイスメイキング)」とは、 「時間・空間・人間」で作るもの。全部「間」が入ります。その「間」に目に見えない何かが現われるものが「場づくり」であって「イベント」も、そのひとつだと思います。それは、あらゆる「イベント=お祭り」の本質だと思っています。

そして、もっとも重要なのは他のどこでも、なんでも成立するものではなくて、「そこに、その時集まった人たちだからこそできる「場」であり、その場に居た人にしか作れないないもの。そこに集まった人たちで作り上げた空間」が大事なんです。』と、坂口さんがとても大事にしている「場づくりの重要性」について教えてくれました。

GNJは、もはや「イベント」という言葉だけでは、説明できないだけない存在になっています。それは、イベントを続けていく中で、元々ゲストだったり、お客さんだった人が、積極的にイベントの運営側にも関わってきているという面白い事実が証明しています。

(坂口)『「グッドネイバーズ・ジャンボリー」という、年に1回のイベント(お祭り)。この「場」を大事に思ってくれている人が多くなりました。あの「場」を大事に思ってくれている人がいるのは、とてもありがたいことなんです。』と、坂口さんは笑顔で締めくくった。

「みんなでつくる文化祭」は、この「場」を大事に思う、たくさんの人の思いがつまっている。

 今回のインタビューで、このイベントが全国各地で行われている、たくさんのイベントと「何が違うのか?」とてもよくわかりました。そもそものコンセプトが「音楽フェス」ではなく「場づくり」であったこと。そこには、学び、食、クラフトなどのワークショップなどがあり、その時、その場でしか得られない「体験価値」のあるものを提供していきたいというものだったと理解することができ、腑に落ちました

また、すでに発足から3年目を迎えた「一般社団法人リバーバンク」の成り立ちや活動内容も、興味深いものでした。ひとつのイベントが起こしてきた、様々なできごとは偶然ではなく、それを生み出すための「場づくり」から始まり、そして今後もそこに集う人々と変化しながらつづいていく。今後のGNJはもちろんですが「森の学校」から発信されていく情報やイベントも非常に楽しみです!

BAGN inc のスタッフが毎月第2・4水曜、夜8時に配信しているポッドキャストがオススメです!#1 代表 坂口さんほか、今回のにインタビューに直接つながる話が万歳です。

坂口 修一郎(さかぐち しゅういちろう)
​​BAGN Inc.代表。1971年鹿児島生まれ。 1993年無国籍楽団 Double Famous を結成。2010年より故郷の鹿児島で野外イベント「GOOD NEIGHBORS JAMBOREE」を主宰している。また、ランドスケーププロダクツに参加し、同社内に「ディレクションカンパニーBAGN Inc.」を共同設立。日本各地でオープンスペースの空間プロデュースやイベント、フェスティバルなど、ジャンルや地域を越境しながら、多くのプレイスメイキングを行う。2018年グッドネイバーズ・ジャンボリーの開催地、鹿児島県南九州市川辺の地域創生プロジェクトとして「一般社団法人リバーバンク」を設立し代表理事に就任。子供のための体験教育メディアを運営する「マンモス・インク」代表も兼任。

※写真提供:グッドネイバーズ・ジャンボリー実行委員会, 一般社団法人リバーバンク

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