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【STUTSインタビュー】バンドとしての成熟を深め、フジロックで2年ぶりのステージへ

2023.06.26 Mon

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

繊細であり大胆でもあるビート&サウンドをクリエイトするSTUTS。開催中止となった2020年のNAEBA SESSIONSを含めると今年で3回目のフジロック出演となる。7月29日のホワイトステージでは、さらに進化したライブが展開される。

ー フジロックという存在を意識するようになったのはいつ頃でしたか。
 音楽を聞き始めた中学の頃には、フジロックという名前は聞いたことがあるくらいの感じでしたね。高校の頃に自分の音楽を作り始めて、大学に入ってからはずっとトラックを作っていたので、自分がフジロックに出させてもらえるようになるまでお預けしておこうみたいな気持ちがちょっとあって。大学時代には、本当に出演できるなんて思っていなかったんです。

ー フジロックに初めて行かれたのは?
 お預けしておこうっていう気持ちよりも、海外のアーティストさんのライブを見たいっていう気持ちが上回っていったんでね。そして友達に誘われて、初めて行ったのが2019年でした。自分だけだったら行っていなかったかもしれないですね。その年で気になっていたのはダニエル・シーザーとかトロ・イ・モワとか。

ー コロナ禍で開催中止になった2020年にところ天国の場所で撮影されたNAEBA SESSIONSが苗場での初演奏でした。
 すごくいい企画で、素晴らしいロケーションでライブさせてもらったので、すごく印象に残っています。

ー 翌2021年にバンド編成で実際にレッドマーキーのステージに立ちました。
 とにかく感慨深かったですね。出演の前日にギターの方が熱を出してしまって、出演できなくなってしまって。音源を差し替えたり作り直したりして、かなりバタバタしての当日だったんです。人前でようやくライブができるようになったという時期でもあって、ライブをやれるっていうこと自体がありがたかったです。

ー 今までのフジロックでのもっとも強烈な思い出とは?
 やっぱり自分が出演させてもらった時のレッドマーキーから見えた光景ですね。多くの曲を作らせてもらった方々と一緒にステージに立てたのがとても感慨深かったです。

ー フジロックの魅力はどこにあると思いますか。
 いろんなステージを行き来して、いろんなアーティストさんのライブを見られることがすごく楽しいなって思っています。それはフェスの醍醐味でもあるんですけど、フジロック自体がテーマパークみたいになっているところが、ここでしか体験できない魅力だと思っています。

ー 2年ぶりとなる今年のフジロックでは、どんなステージにしたいと思っていますか。
 今のバンド編成で実際にレコーディングした曲も増えてきているので、2年前のライブとはまた違う感じで、バンド的な方向性をフィーチャーしたような演奏が見せられたりするのかなって。進化したっていうとちょっとニュアンスが違うんですけど、成熟したライブになればと思っています。

2016年にファーストアルバム『Pushin’』をリリースし、以降は自身の作品のみならず、多くのアーティストの楽曲をプロデュースしているSTUTS。ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の主題歌の「Presence」で注目を集めたのが2021年。6月には初の武道館公演が行われた(チケットはソールドアウト)。
https://stutsbeats.com/

Photo = Meg Suko




 

●『FESTIVAL ECHO』 配布場所
各地で予定されている FUJI ROCK DAYS 開催会場(渋谷/大阪/京都)、岩盤、TOWER RECORDS、KEEN、CHUMS、LOGOS、OSHMAN’S、アルペンアウトドアーズ、WILD-1など販売店 ※一部店舗を除く/随時配布



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