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DILL山戸浩介さん力作 忍びの行動食「忍者玉」を作ってみた!

(2016.05.19)

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DILL eat,life.』はアウトドア好きの
山戸夫妻が切り盛りする八ヶ岳南麓の食堂。
DILLの連載第4回目となる今回は、
旦那さまの山戸浩介さんが
忍者秘伝の非常食を作ってみました。

 

 男なら誰もが一度は憧れる「忍者」。

 最近僕は何年かぶりに池波正太郎の「忍び」小説シリーズをいくつも読み返しているのですが、ふと、数年前には気に留めなかった一文が気になり始めたのです。

「……ねりに練った上、梅のみほどの大きさにまるめて乾かしたものである。これを一日に一個口にするだけで、甲賀の忍びたちは一ヶ月を生きることができる」(池波正太郎『火の国の城』より)

 なに、そのようなものがあるのか?!

 さっそく調べてみると、どうやらそれは忍者の携帯非常食のようです。

 あまりに興味が湧きすぎて勝手に命名してしまった「忍者玉」。……当時の忍びはどのようなものを食べて忍び仕事をしていたのだろうか。頭から離れません。と同時に、はてさて、忍者玉なるものは山歩きの行動食としてはどうだろう。使えるのか。そこで自分なりに作ってみることにしました。

 この忍者玉、一般的には兵糧丸(ひょうろうがん)と呼ばれているようで、原料となるのは、そば粉、はと麦、蜂蜜や砂糖を加えて練って仕上げたものらしく、どの地域にも共通した特徴としては梅の実サイズと同じように丸い形状に練って仕上げられるようです(ふむふむ、形だけでも、いかにも忍者らしいではありませんか)。

 とにかくカロリーの高いもの、栄養価の高いものが主原料になることが多く、国(土地)によりやはり原料はいろいろ異なるようです。

 地域によっては高麗人参などの滋養強壮や蓮肉なども使用されていた様子。忍者秘伝のため、残念ながら詳細なレシピはほぼ残っていないようです。

 ここでは一般的に入手しやすい原料だけを使用し、少し現代風にアレンジして食べやすく、作ってみることにしてみました。

其の壱 忍者玉

■材料(梅の実大12個分)
小麦粉……30g
そば粉……30g
白玉粉……40g
もちきび……20g
アマランサス……20g
粉末金時あん……20g
松の実……10g
白すりごま……10g
黒糖……40g
酒……30g
菜種油……20g
水……30ml
きな粉(まぶす用)……10g

■作り方

1. もちきび、アマランサスなど雑穀と白玉粉をブレンダーで粉末にする

2. きな粉と油、酒、水以外のすべての材料をボウルに入れる

3. 松の実を刻むか指で軽く潰して2に加える

4. 油と酒を加えて練り、さらに水を加えて練り、12等分に丸める。

5. 約30分蒸し器で蒸す。

6. 熱が冷めたらきな粉をまぶして天日で一日干す

 ぬぬ! これはなかなかのできばえです。こうなると和風の忍者玉を作ったからには、お約束の南蛮渡来の忍者玉(想像)も創作してみたくなり作ってみました。

 名付けて「黒船玉」!

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ライター
DILL eat,life.山戸浩介・ユカ夫妻

八ヶ岳南麓の食堂『DILL eat,life.』のオーナーである山戸夫妻。アウトドアの輸入代理店のスタッフだった浩介さんと料理研究家のユカさんが、食を中心とした山での暮らしや遊びの提案を行なっている。http://dilleatlife.com

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