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信越トレイルを歩く!! トレッキングツアー2013開催

(2013.05.10)

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信越トレイルは、長野と新潟の境をなす関田山脈にある。手前の湖は、野尻湖

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鍋倉山を中心としたこのエリアには、うつくしいブナが続く広大な森がある

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信越トレイルをもっと知りたい人にオススメの本。信越トレイル公式ガイドブック『信越トレイルを歩こう!』(NPO法人信越トレイルクラブ編/1,365円)

 信越トレイル。2008年9月に全線開通したこのトレイルは、長野と新潟の県境に連なる関田山脈の尾根を結ぶ、全長にして約80kmのロングトレイルだ。鍋倉山を中心とした標高1,000mほどの山並みは、ブナの美林に囲まれ、サルやツキノワグマなどの野生動物たちの住処ともなっている。

 また、地理的な意味合いからみれば、信州と越後をつなぐ交通の要衝ということもあり、山脈を越える峠道が16も存在している。戦国の時代には、かの上杉謙信も川中島の合戦へと向かうため、幾万もの兵を連れて利用したらしい。
 
 そんな自然も歴史もある信越トレイルは、去る4月17日に亡くなったバックパッカーの加藤則芳さんが、ブレインとして切り拓いた道でもある。関田山脈にトレイルを整備する話が持ち上がったときに、いまの信越トレイルクラブのメンバーが、加藤さんに相談を持ちかけたのが始まりだった。

 長い距離を歩き続けることで、自分に対しても自然に対しても真摯に向き合って来た加藤さんは、かつて、ロングトレイルのことを「大地に刻まれた一本の引っ掻き傷」だと語っていたことがあった。ブルドーザーを使って樹々を切り倒し、大きな道をつくるよりも、人ひとりがやっと通れるような細い道をつくるほうが、どれほど意味のあることか。歩きながら自然に触れ、そこから人としての生き方を学ぶ。トレイル歩きは、自身に向き合う哲学でもあると。

 地域を巻き込み、企業も行政もNPOも、そして多くのボランティアたちの協力があって、信越トレイルは誕生した。そして、加藤さんが思いを馳せた信越トレイルは、いつしか日本を代表するロングトレイルとなり、以降、これを雛形に日本各地ではロングトレイルづくりが行なわれるようにもなっている。

 信越トレイルは、日本版ロングトレイルの原点でもある。その原点を歩くツアーを、信越トレイルクラブが予定している。6月から11月の毎週、土日に開催されるというもので、トレイル全線を6つのセクションに分けて、少しずつ歩けるようにした日帰りのツアーとなっている。周辺地域の自然や歴史に詳しいガイドも同行する予定。

 加藤則芳さんが遺してくれた“ロングトレイル”という文化に触れる絶好のチャンス。詳細は以下をクリック。

                                                                   

【信越トレイルトレッキングツアー2013】
開催期間:6〜11月の土日(日程の詳細はホームページ[www.s-trail.net/]まで)
参加費:5,000円(税込、保険料込)
セクション:
1.斑尾山〜万坂峠〜袴岳〜赤池
2.赤池〜沼の原湿原〜希望湖〜涌井
3.涌井〜富倉峠〜黒岩山〜仏ヶ峰登山口
4.仏ヶ峰登山口〜小沢峠〜鍋倉山〜関田峠
5.関田峠〜牧峠〜宇津ノ俣峠〜伏野峠
6.伏野峠〜野々海峠〜深坂峠〜天水山

申し込み:
セクション1、2 まだらお高原・山の家 TEL.0269-64-3222
セクション3〜5 なべくら高原・森の家 TEL.0269-69-2888
セクション6   キューピットバレイ TEL.025-593-2041

 
 
ライター
tetsu

山岳•アウトドア関連の出版社勤務を経て、フリーランスの編集者に。著書に『テントで山に登ってみよう』『ヤマケイ入門&ガイド テント山行』(ともに山と溪谷社)がある。

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