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「その辺のもので 生きる」。自然と世界を洞察するメディア『ヨホ研2.0』の出張連載が始まりますよ! 

(2014.02.15)

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ヨホホ研究所

「ヴ○―グ」??? 本連載はすべて、自作自演in限界集落。テンダーさんは写真撮影、ウェブデザイン、執筆もこなすマルチタレント

シェルター

普段はこんな感じ。気が向くと裏山に入ってシェルターを作りひと夜を過ごす。「落ち葉に着いた菌類が発光したりして、すごくいいんですよ」

囲炉裏

廃屋を自力で改修したテンダーさんのご自宅・「てー庵」の内観。食事は自分で焼いた炭を使い、囲炉裏で調理。回収の記録はテンダーさんの「ヨホ研2.0」で読める

オフグリッド

古の生活技術と組みあわせるのはソーラーパネル。電気はすべて太陽光由来。電力会社とは契約していない。それでも「明かりもパソコンもスマホも十分使えます」

罠

森にあるものだけの罠の作り方を解説中。実際の猟では法定猟俱を使って、裏山からシカやイノシシを調達する

 Akimamaに新しい連載が加わりました。

 連載タイトルは「テンダー先生の その辺のもので生きる」。

 著者は今をときめくスーパーヒッピー、「ヨホホ研究所」のテンダーさん。鹿児島の限界集落でガス、水道、電気の契約なしで暮らしていらっしゃる方です。

 ライフラインの契約なしで生きているというと、欲を捨てて聖人のように暮らしているように思えますが、そんなことはありません。火も水も、電気も当たり前に使い、肉だって食べています。

 ただし、彼がほかの人と大きく違うのは、それらをすべて自分で調達していること。水は裏山からの湧水、火は森で拾い集めた枯れ枝と自分で焼いた炭、電気は屋根に設置したソーラーパネルから供給し、肉は山にしかけた罠で得ます。生活の多くを自然由来のもので賄っているのです。

 野外活動の魅力と本質は自分の行動のすべてをコントロールし、それに責任を負うことにある、と多くの先人たちが口にしていますが、彼の場合はそれを野外での一時的な体験にとどめるのでなく、毎日の生活のなかに取り込んでしまいました。

 自然から糧を得ながらも収奪はせず、自然が再生産できる範囲内で利用する。生活そのものが野外活動であり、無理をしないサバイバルでもある。

 こんな生活を送るために彼が駆使しているのが原始技術と電子工作。シンプルな原理と道具で劇的に身体能力を拡張する原始技術と、自然に大きな負担を強いることなく生活を快適にする科学技術を組み合わせて、これから人類が選び取り得るかもしれない、豊かな生活を実践しています。

 その生活の模様はご自身のサイトで丁寧に解説されていますが、この度、アウトドア向けのテーマをAkimama向けに連動して書き起こしてくれることになりました。第一弾はアウトドア愛好家への大サービス、「自作ヘッドライトの作り方」。

 ヘッドライトは私たちが当たり前に使う道具のひとつですが、その構造を理解し、修理できる人はほとんどいないのでは? ヘッドライトは私たちにいちばん身近なブラックボックスです。自然の中での行為に敏感な人には、ヘッドライトを使うことに後ろめたさを感じている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 そんなヘッドライトをテンダーさんは1300円(!)で自作。しかも明るさは大型懐中電灯なみ。ヘッドライトの構造も簡単に解説してくれました。こんな調子で、これからも野外活動にまつわるあらゆる技術を紐解いてくれるそうです。

 連載タイトルの「その辺のもので 生きる」とはテンダー流のがんばらないサバイバル術を表したもの。青森にお住まいのエッセイスト、山田スイッチさんによる命名です。マッチョで使うのが気恥ずかしい「サバイバル」を平易で柔らかい言葉に読み替えてくださいました。

 テンダーさんともども、「その辺のもので生きる」という言葉の新しさに驚いたのですが、考えてみれば、ほんの100年ほど前まで、日本人はみんなそのへんのもので生きていました。

 はてさて、100年ぶりの原点回帰でテンダーさんはどんな未来を見せてくれるでしょうか?

 連載へのリンクはこちら⬇から!
そのへんのもので 生きる

 
 
ライター
藤原祥弘

野生食材の採集と活用、生活技術につながる野外活動などを中心に執筆とワークショップを展開。twitterアカウントは@_fomalhaut

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