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台風一過は川に行こうぜ。今なら水たまりが水族館状態だ!

2017.10.23 Mon

藤原祥弘

藤原祥弘 アウトドアライター、編集者

 交通機関を麻痺させ、農林水産業に大きな被害を残す台風。そんな負の面も持ちますが、海をかき混ぜて海水温を下げたり、大地に水やミネラルを供給するはたらきもあります。

 そして、台風はおかずも残して去っていきます。

 おかずのありかは増水後の河川敷。減水したことでできた水たまりには、うっかり本流に帰りそこねた たくさんの魚が取り残されているのです。

 ということでやってきたのはアマゾン川。……もとい、多摩川。本流はいい感じに荒ぶっています。

 水の減った河川敷のグラウンドを見やれば、そこに残るのは水たまり。

 ちょいと目をこらしてみると、薄にごりの水のなかには小魚が!

 持参したタモをこんな水たまりにくぐらせれば……

 ひとすくいで小魚がざっくざく!

 台風一過から半日、すでにちいさい水たまりでは魚たちは息も絶え絶えに。

 なかには魚が干物になってしまったポイントも。

 この日すくえたのはスゴモロコ、カマツカ、オイカワ、モツゴなどなど。きれいな川なら南蛮漬けで美味しく、水質に難のある川なら、飼育してもおもしろいでしょう。「干からびるに任せるのは忍びない」という人は本流に戻してあげてもいいでしょう(でも、水たまりに残った魚を楽しみにする野生動物がいることも忘れずに)。

 ひとつだけ注意したいのは水難事故。増水中に魚採りに出かけて、命を落とす人が年に数人います。

 増水した本流に近づくのはもってのほか。草が顔を出していて浅く思えても、深みになっていることもありえます。立ち入るのは地面が確実に見える場所までにし、そそっかしい人や子供たちはライフジャケットを着用しましょう。

 また、持ち帰る魚は食べきれる量か飼育できる数にとどめます。たとえ干からびる運命にある魚でも、希少種は持ち帰りを慎みましょう。

 こんな魚捕りが楽しめるのは台風一過から2、3日後まで。思いのほか早い減水と、ボーナスステージに発奮するサギやカラスとの競争になります。

 魚を採らないまでも、増水後の河原では格好良い流木や、思わぬ拾い物に出会えるもの。逆巻く濁流は、焚き火のように見る者を飽きさせません。「あれにのまれたら絶対助かんねぇよな」なんて思うのもゾクゾクするものです。増水後の晴れの日は、ちょっと川をのぞいてみるのはいかがでしょうか?

 それではみなさま、よい台風一過を!

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