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アウトドア系同人誌のススメ【自転車編】カタにはまらないチャリンコとの付き合い方!

2020.08.21 Fri

鈴木純平

鈴木純平 ライター、編集者、同人作家

 自転車が気持ちいい季節ですね。日本の風物詩である猛暑がやって来る前に、知らない景色を求めてペダルを漕ぐのは楽しいものです(原稿遅れすぎて猛暑になってしまいました)。

 家のドアを出たらそこはアウトドアフィールド 。日常的にも取り入れやすいサイクリングは自転車好きでなくとも、みんながその楽しさを知っているはず。

自転車 アウトドア系同人誌のススメ

 かく言うぼくも高い自転車は持ってないし、フレームが~、コンポーネントが~という話にはまったくついていけないタイプの人間です。だけどサイクリング自体は好きで、“世界一うつくしい海岸道路” とも言われるオーストラリアのグレートオーシャンロードを、ネットで買った安いMTBで旅したことぐらいはあります(プチ自慢)。

自転車 アウトドア系同人誌のススメ

晴輪雨読、晴れた日はペダルを踏んで、雨の日はページをめくろう

 大人になってから自転車に乗っていない人たちも、乗ったら楽しいことはわかっているんでしょうけど、 きっかけがなかったり、そこまでお金をかけるほどの情熱がないなぁという人も多いのではないでしょうか。

 今回紹介する3つの同人誌は、自転車に乗ってる人もいない人も、こういう世界があるんだなぁ。ちょっとやってみようかなぁ。ときっかけになるかもしれません。


1、TAM vol.5
自転車 アウトドア系同人誌のススメ TAM vol.5サークル名:タコ助野郎 / 作家:みずにゃん(a.k.a.ドド)、てい、ぺろ助、おから

自転車 アウトドア系同人誌のススメ TAM vol.5

 同人誌っぽくないクールな表紙のTAMは、ちょっと変わった自転車遊びや、キャンプ、登山などのアウトドアアクティビティをして、その様子をレポートする同人誌。vol.5の巻頭では富士の樹海をMTBとシクロクロスで探検。素人のぼくは不安になりながらも、興味深く読ませていただきました。

自転車 アウトドア系同人誌のススメ TAM vol.5

 ほかの自転車の記事でおどろいたのは、自衛隊北富士演習場内を自転車で走るというもの。己の無知を晒すことになりますが、日曜日や祝日を中心に演習場は立入日を設けていて、一般人も手続きをすれば入場できるらしいんですね。戦車道を自転車で走るというのは聞いただけでもワクワクしてしまいます。

自転車 アウトドア系同人誌のススメ TAM vol.5

 この号のコンテンツとしては八ヶ岳のスノーシュートレッキングやシングルバーナーのレビューもあり、サークルメンバーの生の声が聞こえてきて楽しく 読み終えることができます。

 現在TAMシリーズは品切れのようですが、電子書籍から読めるみたいです。

BOOK WALKERの電子書籍販売ページ


2、LONG RIDERS
自転車 アウトドア系同人誌のススメ LONG RIDERSサークル名:ロングライダース / 作家:あきばっくす、他

 2011年の誕生からこれまでに10冊あまり発行されている、自転車同人誌の金字塔的シリーズ。その人気のあまり商業誌にもなりました。また「ろんぐらいだぁす!」という漫画にもなり、アニメ化もされました。

 テーマはずばり数百キロ単位で走るロングライド! 素人からすると近づきがたい世界がありますが、なにごとも突き詰めようとするっていうのはすべてのオタクにも共通するのでしょう。というか、突き詰めちゃうからオタクなのか。

自転車 アウトドア系同人誌のススメ LONG RIDERS

 かたちとしては二次元オタク業界界隈の自転車好きのサイクリングレポート、大会参戦記を掲載した合同誌で、イラストと写真、そして文章で読みやすくまとめられています。自転車のパーツのこと、ルートのこと、なぜそんな長いルートを走ろうと思ったかなど、かなりパーソナルな内容が盛り込まれて、なんだか親近感が湧いてきます。

自転車 アウトドア系同人誌のススメ LONG RIDERS

 海外から国内までバリエーション豊かな旅の話が載っているので、自転車に乗る人は実際にためになるし、自転車、ましてやロングライドなんて! という初心者の人にとっては未知の世界の冒険譚として楽しむことができるでしょう。1,600㎞を自転車で走るなんて意味がわかりません……(笑)。

自転車 アウトドア系同人誌のススメ LONG RIDERS

 ちょうどこのあと2010年代半ばごろ、弱虫ペダルによるオタク界隈のロードバイクブームが起こりましたが、このころから骨のある自転車好きがオタク界隈でいらっしゃったんですね。と、いまになってみれば思います。

 今回紹介したvol.1は例によって絶版ですが、新しい既刊を中心に通販で購入できるものもありますので、いつも通りCOMIC ZINなど委託書店をチェックしてみてください。

COMIC ZINの通販ページ


3、CAM2×4 八重山諸島編
自転車 アウトドア系同人誌のススメ CAM2×4 八重山諸島編サークル名:麒麟堂 / 作家:松本規之

 松本先生はアニメ化もした漫画「南鎌倉高校女子自転車部」の作者。であり、元となった同名の同人誌の作者。今日における自転車系同人誌の畑を耕した人物と言っても過言ではないかもしれません。

 そんな松本先生が久しぶりに出された同人誌シリーズが「CAM2×4」。副題に「2輪2足4輪 ADVENTURE LIFE」とあるように、自転車を含めたいろんな乗り物に乗りながら旅をするマンガとなっています。

自転車 アウトドア系同人誌のススメ CAM2×4 八重山諸島編

 ストーリーとしては、松本先生(女性の設定)が受けていた仕事をクライアントに延期され、時間ができたので沖縄の島を巡るというもの。輪行バッグで自転車を運び、サイクリングをしながら島を観光。電動バイクやクルマも借りたりして、絶景スポットを観て、おいしい食べ物を食べます。

自転車 アウトドア系同人誌のススメ CAM2×4 八重山諸島編

 実際、このマンガでは自転車に重きは置いていませんが、旅の手段としてのこんなのもいいよね。と提案してくれてる感じです。さすが商業マンガ家だけあって絵もかわいいし、テンポもよくて読みやすく、ワクワクさせられました。

自転車 アウトドア系同人誌のススメ CAM2×4 八重山諸島編

 ぼくはまだ手に入れてなかったのですがこの続編、与那国島編ものちに頒布されました。今回紹介している八重山諸島編の最後は与那国島に行くところで終わるので、これセットで買っておかないといけないヤツでしたわ…………ポチッっと。

COMIC ZINの通販ページ

終わりに

 登山やキャンプとちがって最悪場所を選ばないし、逆に場所を選んだらすごく楽しいし、いかようにでも楽しみがいがありそうな自転車。同人誌やマンガなど、ライトなところから興味を持ってはじめるのもよさそうですね。


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