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【下山でやってみて】激下り3時間のつらさを忘れる新ゲーム「皆殺ししりとり」

2016.10.03 Mon


 美しい山並みが広がる最高の稜線歩きを楽しんだあと、最後は登山口まで標高差1,000mを超えるような激坂を一気に下る……。

 北アルプス・燕岳から中房温泉への下り、南アルプス・赤石岳から椹島への下り、東北・飯豊連峰から飯豊山荘への下り……など、日本の山歩きではこういったきつい下山ルートに出くわすことがたびたびあります(つまりは登りも大変ということなのですが)。

 景色の変わらない樹林帯の単調な下山道のなか、足を取られる根っこや段差の大きな岩場、滑りやすい泥道など、疲れたカラダをさらにムチ打つ斜面をひたすら下り続ける下山は、忍耐力と足の筋力との戦い。この時間を好きだという人はなかなかいないでしょう。

 さて、今回はそんなつらい時間を忘れ、いつの間にか下山口まで降りていた!というあるゲームをご紹介。Akimamaスタッフが先日でかけた山で、あまりにも単調な下りにたまらず始めた「しりとり」が仲間うちでどんどんと進化し、ゲーム性の高い遊びを誕生させたのであります。

 その名も「皆殺ししりとり」。こわっ!

 このぶっそうな響きは、しりとりで答えられなかった人全員を1名が一網打尽にし、全員にペナルティをかぶせるということからつけたネーミング。

 遊び方はとてもシンプル。順を追って説明しましょう。


「皆殺ししりとり」の遊び方
(Aさん~Eさんの5名プレイで解説します)

①しりとりのテーマを決める 
 日本の山の名前、アウトドア用語、関東(関西)の地名、ジブリの登場人物……など、参加する全員が同じレベルで通じている分野が望ましい。

②ペナルティが3つになった人の罰ゲームを決める 
 過去最大の恥ずかしい話を暴露、絶対に「すべらない話」をしなければならない、下山後全員にビールをおごる、一番気に入っているシェルを勝者にあげる……などご自由に。ペナルティの数も自由設定。

③普通にしりとりをスタート(仮にアウトドア用語とします)。
 Aさん 「パタゴニア」
 Bさん 「アークテリクス」
 Cさん 「スラブ」
 Dさん 「ブーツ」
 Eさん 「ツェルト」
 Aさん 「登山口」
 Bさん 「地図」
 Cさん 「ず…………(長時間考えたのち)パス!」
 Dさん 「…………(長時間考えたのち)同じくパス」
 Eさん 「ない、パス」
 Aさん 「パス!」

 と、このしりとりは「パス」があるのがポイント。このようにBさんの「地図」のあとが続かなかったとします。

 4人がパスしたことでふたたびBさんに自分の出した地図の「ず」がまわってくるわけなのですが、ここでBさんがもし「ず」を見事答えられたら、それまでパスした全員に一気にペナルティがひとつずつ付くというのが「皆殺ししりとり」のルールなのです!

 ちなみに、上記のしりとりでEさんが途中で「ず」に答えた場合は、パスをしたCさん・Dさんにペナルティが付きます。このペナルティの累積で敗者、優勝者を決めるというわけです。

 では、この「皆殺ししりとり」がなぜ下山のつらさを忘れさせてくれるのでしょうか。

 それは回答者にパスが続くことで、つねに自分に回答がまわってくる可能性があり、終始ゲームの展開を注視し、言葉を探し続けなければならないから。通常のしりとりのように答えたら次の番までゲームに関係ないのではなく、つねに集中して参加している状態にあるからです。

 また回答時は適当に言葉を選べばいいのではなく、うしろへ続く人が回答しづらい言葉を選ぶことも頭を使う点。次第にさまざまな言葉を自分のなかにストックするようにもなり、単調な下りのつらさが完全に脳外へと押しやられていきます。

 罰ゲームがキツければキツいほど集中するので、下りが激しいときは罰ゲームのハードルを高めに設定してみてください。実際、標高差1,000mを2.5時間で下る行程だった先日も、気付けばゴールがあとわずかという場所まで降りてきていて、全員が通ってきた道の景色が思い出せないというほどでした。

 なお、このゲームは登りには不向き。息も絶え絶え、酸素が不足がちな脳ミソで言葉をひねり出すのは激坂登りにはつらすぎます。

 

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