line_box_head

北海道の小さな町に冬がやってきた。その一日を記したショートムービー

(2014.11.30)

カルチャーのTOP

icon

画像

オープニングのライムラプスは町を走る除雪車の光跡。この冬初めての本格的な出動となりました。

画像02

一直線に続くメインストリートは、あっという間に雪景色。人はもちろんクルマも滅多に通らない夜は、道の真ん中を歩いて散歩に出かけます。

画像03

たった一日で雪景色。しかも気温は氷点下。この状況でアウトドアの楽しさや、自然の美しさをどう表すか。クリエイターにとっては厳しく、観客にとっては楽しみでエキサイティングなスライドセッションとなりました。

 先日、Akimamaでもお伝えした「東川アウトドアフェスティバル」は、北海道・東川町のアウトドア好きが集まって開かれたイベントです。バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバルの自主上映やダッチオーブンのワークショップ、雪崩ビーコンや雪崩用エアバッグの講習会などさまざまなイベントのもと、300人以上のお客さんが集まるとても賑やかなイベントとなりました。

 この中で開催された「スライドセッション」は、3人のクリエイター(ニール・ハートマン、佐藤 圭、井上卓郎)が『イベント前日から東川町周辺で撮影をスタート。総制作時間36時間以内で12分以内のスライドショーを完成させる』という縛りの中、それぞれの視点で作品を作り上げるというものでした。

 東川町は大雪国立公園を抱える自然豊かな町ですが、イベント開催日は11月中旬。夏山でもなく、冬山を描くほどの雪もない。野山は茶色く枯れており、畑も収穫が終わったところ。はてさて、いったい何を撮るべきかと各クリエイターが悩んでいるところに低気圧来襲。天気さえも味方してくれないという状況に「クリエイターいじめでしかない」という声も出たほどです。

 しかし、逆境の中にあってこそ発揮されるのがプロの底力。低気圧と共に、町にはこの冬はじめてとなる本格的な雪が降りました。3人のクリエイターは悪天候の中それぞれに冬の到来を描き出し、同じ町の同じタイミングで撮影しながらもまったく違った作風のスライドショーを仕上げるという個性の共演を果たしました。

 会場の投票で一位に選ばれたのは、長野県で「ゴキゲン山映像」を制作するHappy Dayz Productionsの井上卓郎さん。5分あまりのスライドショーは山岳映像の制作で得たノウハウと、井上さんらしい優しい視点に満ちた素晴らしいものとなりました。

 2014年11月14日午前0時からの36時間で、町の魅力を描き出そうとして奔走したクリエイターたちが描いたものは、期せずして小さな町の魅力を描き出すショートムービーにも見える素晴らしい作品となりました。

 その井上さんの作品は以下のリンクで公開中です。北海道の小さな町に冬がやってきた、その一日の様子がゆるやかに染み入ってきます。暖かい部屋でココアでも飲みながら、のんびりご覧ください。

 

HIGASHIKAWA OUTDOOR FESTIVAL 2014 SLIDE SESSION "Winter is coming" from TaQ Inoue on Vimeo.

 

■Happy Dayz Productions
http://happydayz.jp/

■東川アウトドアフェスティバル
https://www.facebook.com/higashikawa.outdoor

 
 
ライター
林 拓郎

スノーボード、スキー、アウトドアの雑誌を中心に活動するフリーライター&フォトグラファー。滑ることが好きすぎて、2014年には北海道に移住。旭岳の麓で爽やかな夏と、深いパウダーの冬を堪能中。

line_box_foot