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【海外】一本の丸太からカヌーを削り出す、ラトビアの伝統的手法を描いたドキュメンタリー映像

(2017.07.11)

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 一本の木を彫り、伝統的な丸木舟を仕上げていくドキュメンタリーです。ナレーションや会話はありませんが、眺めているだけで作業の流れはじゅうぶんに理解できます。

 この動画に登場するリチャードさんは木工職人。木彫と丸木舟制作を仕事にしています。大工の父を持ったリチャードさんは小さな頃から木彫に強く惹かれていたそうです。その後、リチャードさんはラトビアの木工職人の博士号を取得するため、伝統的な手法を学んできました。

 動画に登場する木は舟としては細く、あまり馴染みのある形ではありません。なるほどこれがラトビアの伝統的な舟なのか、こんなに狭いデッキに乗り込むのは大変だろうなと思いますが、すぐにリチャードさんらが使いこなす、さまざまな形の刃物や切れ味の良い斧、すばらしく完成された道具やその巧みな使い方に目を奪われていきます。形を作っていく手斧の軽快さや、するりと木を削り取っていく軽快なノミの動きは心地よいばかり。木が削られていくシーンだけでも、ずっと見ていられるほどです。

 やがて筋力と刃物による気の遠くなるような作業を経て舟の形が整います。が、仕上げはここから。火と水の助けを得て、形を作ること以上に時間のかかる念のいった作業に入っていきます。仕上げによって細いと思っていた舟は決して細くはなく、素晴らしく美しいものに変わっていきます。蝶が蛹から脱け出すようなその変化こそ、この動画のクライマックスかも。

 工房の前の広い土地で、時間と根気の要る要る作業を黙々と続ける。そこに溢れている静かな充実感は、僕らがアウトドアにもとめている、あの感じに近いかもしれませんね。

■The Birth Of A Dugout Canoe by Northmen(ノースマンによる丸木舟の誕生)

(アイキャッチなど、画像は上記サイトから引用)

 
 
ライター
A kimama編集部
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