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12月15、16日と1月15、16日は世田谷ボロ市! 最新お買い物情報

(2017.12.15)

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 毎年、12月の15、16日と1月の15、16日に開催されている「世田谷ボロ市」。

 ボロ市は440年近く続く伝統のある行事で、その歴史は1578年まで遡ることができるそう。名前には「ボロ」とありますが、現在出店されているのは、古道具や陶器、木工品、食品など多種多様です。

 古いものを扱うお店がメインとはなっていますが、アウトドア用品を探す目線でお店を覗いていけば、思わぬ掘り出し物に出会うことも……。2017年12月15日に取材した、最新情報をお届けします!

 まず、訪れるべきはアウトドア雑誌の草創期から活躍する毛鉤釣り師・韮塚順一さんのお店。金物屋をしていた義理のお父さんがボロ市に出店していたことから引き継がれたそうです。

 今年も例年通り、土佐打刃物と天然砥石を中心に工具や大工道具などを扱っています。

「今年は包丁類が中心。研ぎもやってるから、鈍った包丁を持ってきてくれたら研ぎ直すよ。研ぎの価格は500円から。大きな刃こぼれのない包丁なら当日中に、刃こぼれのある包丁やナタや厚みのあるナイフは一度お預かりして1月のボロ市でのお返しになるね。刃物にあった硬さ・粒度の天然砥石が欲しい人は、刃物を持ち込めば確かめさせてあげるよ」

天然砥石は1300円〜。「家庭で使う包丁程度なら、2000円台のものでも十分な刃がつくよ」

 韮塚さんのお店のほかにも、打刃物のお店の出店が2〜3軒、中古の刃物や大工道具を扱うお店も2〜3軒あります。有名メーカーのナイフを扱うお店もありましたが「○○○円でいいよ」と言われたその値段が、定価より高かったりも……。相場がわからないときは雰囲気にのまれない冷静さが必要です。

 曲げわっぱやつる籠、竹ざる、まな板などの手工芸品はそれぞれ2〜3店舗が出店中。こちらも、最初のお店でいきなり買わずに、ひとめぐりしてから改めて買いに戻ることをおすすめします。そうしないと、ホクホクで購入したその数分後に、もっと好みのものが売っているところに遭遇して、衝撃を受けることまちがいなし。

 最近のボロ市は個人の作家さんの出店も増えています。とくに陶器の作家さんが多いので、持ち帰りのことを考えてバッグはクッションの効いたバックパックタイプのご用意を。

陶器のお店をぐるっとまわってみて、とくに素敵だったのは長野県佐久市に工房を構えているという初澤 勉さんのお皿。私は「料理を盛ったときに料理とケンカしないお皿」が好きなのですが、初澤さんのお皿は単体でも美しく、料理をのせても映えるお皿でした。その話を初澤さんにすると「まさにそういう思いで作っています」とのことでした。

 DIYの素材を探す目線で歩いてみると、数あるお店のなかからなにやら気になるお店が浮かび上がってきます。ボロ市だからハギレ(着物や和柄多し)を扱うお店が多いのはもちろん、皮革や木材を素材として扱っているお店も多数。

大きな皮やベルト、皮革の切れ端を売っていたお店。ちょっとした小物を作るのに十分なサイズの皮革が、数百円から手に入ります。

木材や竹炭を扱っていたのは「みんなの木工房DIY好き。」。ふだんは各種工作機械をそろえたDIYスペースとして営業しているそう。曲げわっぱやカホン、モーラナイフのデッドストックのブレードを使ったナイフ作りなどができるそうです。

流木を売っているお店も。焚き火愛好家はおもわず自分が燃やしてきた流木を現金に換算してしまうはず。

ある程度工具を持っていて、自分で修理・補修ができる人は古道具屋の前のこんな箱が狙い目。古い時代のよい鋼を使っている鉈やマサカリが紛れています。

 そして以下のアイテムが本日の戦利品。初澤さんのお皿(4600円、2600円、800円)と革のハギレ(全部で500円)、古い斧(1300円)、丸ノコの刃(500円)。斧は磨きなおして薪の小割り用に改造、丸ノコの刃は切り出してナイフを自作する予定です。

 気持ちが盛り上がっちゃったので、さっそく手に入れた革を使ってストロップ(革砥)を自作してみました。市販のストロップは棒に革を貼ったものが2000〜3000円ですが、自作すれば製作費は300円程度。作り方は簡単、スェードの面を表にして角材に両面テープや接着剤で貼り付けるだけ。コンパウンドをつけて刃先を擦れば、腕の毛もそれるような刃が簡単につきます。

 訪れるだけで楽しいボロ市ですが、会場は底冷えのする日陰のうえ、人出も相当なもの。風邪をひく条件がバッチリ揃っているので、訪れる際は厚着&マスクを装着することをおすすめします。

 そして、飲食の出店やカップ酒のお店も並んでいます。誘惑に簡単に負けられるよう、来場は公共交通機関で!

世田谷ボロ市
●開市日: 12月15、16日、1月15、16日 (曜日、祝祭日問わず)
●開市時間:9:00〜20:00
●開場:東京都世田谷区ボロ市通り(東京都世田谷区世田谷1-29周辺)
●交通:世田谷線「上町駅」「世田谷駅」より徒歩5分

 
 
ライター
藤原祥弘

野生食材の採集と活用、生活技術につながる野外活動などを中心に執筆とワークショップを展開。twitterアカウントは@_fomalhaut

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