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2018年に本土復帰50年を迎えた小笠原で発行される、暮らしている人の視線が見えるフリーペーパーORB。

(2019.02.25)

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 沖縄より4年早く本土に復帰した小笠原。昨年、復帰50年を迎えた。2011年に世界自然に遺産に登録されたものの、夏などのオンシーズン以外は6日に一便の船しかない。この小笠原でフリーペーパーが発行されている。昨年暮れに5号が刊行された『ORB』。編集・発行を担っているのはルディ・スフォルツァさん。父親がイタリア人で、東京で生まれ育った。

 人口3000人余りの小笠原。交通の便は決していいわけではないのだけど、移住する人は少なくなく人口は少しずつだけれど増えている。『ORB』はいわゆる観光という視点から編集されているものではない。小笠原という島にはどんな歴史があり、どんな人々の暮らしがあるのか。そんなことが編集の根底にある。

「この島って発信するものが少ないなってずっと思っていたんです。観光資源についてはいくらでもあるんですけど、それ以外のことに関しては、例えば人々の生活とか暮らしぶりとかを発信することはまったくないんです。なんかあったらいいのになってすごく考えていて。グリーンぺぺというカフェレストランがあるんですけど、マスターのシローさんとずっと仲良くさせてもらっていて、彼が40年くらい前に小笠原のローカル紙を仲間たちと自費で作っていたということを聞いて、『40年前に同じことを考えてやっていた人たちがいたんだ』って知ったら、これは今やらなければならないことだって思ったんです」

 ルディさんは2012年に東京から小笠原に移住(小笠原も東京都ではあるのだけど)。自分が島で何ができるのか、何を求められているのかを探し、移住からおよそ3年後の2016年に『ORB』を創刊した。紙面には英語と日本語が併記されている。小笠原という島の魅力をさらに深めてくれるのがフリーペーパーが『ORB』だ。
 

FREE PAPER ORB
5号はB5サイズで48ページ。父島と母島のカフェや宿での配付がメインではあるものの、ONLY FREE PAPERなど内地でも入手可能。在庫状況にもよるが、着払いでの発送もしているそう。

ONLY FREE PAPER

 
 
ライター
Akimama編集部
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