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日本のトレラン黎明期を支え、今を駆け抜けたトレイルランナーへのオマージュ

2016.02.04 Thu

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

 日本のトレイルランニング黎明期とトレイルランナー相馬剛を記録した写真家11名の作品による写真集『BEYOND TRAIL マリトリー・カルナー』が、2月20日に発売される。

 本書は、2014年7月23日、日本を代表するトレイルランナーであった相馬剛さんが、スイスのマッターホルンに入山したまま、何らかのアクシデントにより遭難、帰らぬ人となった。そのことに端を発し、一人の写真家の発案・呼びかけにより、本写真集の制作が始まった。そして、同じ思いを持つ写真家とトレイルランナーが本企画に賛同共鳴し、すべてボランティアによって編集。さらには印刷、製本に関しても、同じく本企画に賛同した企業による合同制作という、例を見ない形で一冊の写真集として刊行されることとなった。

 トレランという単語はもとより、スポーツとして、文化として、日本に確実に定着しつつあるトレイルランニングだが、その歴史は周知の通り、まだ浅く始まったばかりである。こうした背景のなか、本写真集は日本のトレイルランニング黎明期を三部構成で紹介する。

 第一部は、黎明期を駆け抜けたトレイルランナー相馬剛。第二部は、相馬剛が駆け抜け、相馬剛を育てた、日本のトレイルランニング黎明期を形成してきた国内外の主な大会。そして第三部は、相馬剛とともに日本のトレイルランニング黎明期を駆け抜け、現在も走り続ける相馬剛と深い関わりのあるトレイルランナーたちという構成となっている。

 なお、本写真集の収益は、すべて相馬剛および山岳遭難の捜索活動の一助として、関係団体への寄付される。

 ※マイトリー・カルナー:慈しみ、他を思う心。慈悲、無償の愛、無条件の愛。サンスクリット語。

相馬 剛(そうま・つよし)1974年北海道赤平市出身。海上保安官として清水海上保安本部に勤務。学生時代はバスケットボール、その後、フリークライミングに没頭し国内外の数多くの難ルートを登攀。トレーニングの一環で始めたトレイルラン二ング、その実力を計るべく出場した日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP~通称『ハセツネ』)で、出場2年目にして優勝(2007年第15回大会)。以後、トレイルランレースのトップランナーとして君臨。(HPトレラン王国より)

『BEYOND TRAIL マリトリー・カルナー』

■定価 3,000円(税別)
■オールカラー64ページ/A4正寸横使い
■参加トレイルランナー
石川弘樹、小川比登美、山本健一、奥宮俊祐、横山峰弘、渡邉千春、
望月将悟、山田琢也、松永紘明、大内直樹、大石由美子、小川壮太、鏑木毅
■フォトグラファー
柏倉陽介、金子雄爾、亀田正人、小関信平、後藤武久、永易量行、
播本明彦、花村昇、藤巻翔、宮田幸司、矢鳴裕二
■購入・問い合わせは、以下より

http://fuji-trailhead.com/ft-bk/beyond-trail

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌や書籍編集に携わった後、独立し、現在に至る。日本山岳会会員。コンサベーション・アライアンス・ジャパン事務局長。

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