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A kimama 用具インプレッション!!ーー使える注目のテントたち 02-2[ニーモ/オビ2P]

(2013.11.11)

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NEMO1

こちらがニーモのオビ2の全貌。右上が、本体にフライシートをかぶせた完成形です。左上は本体のみ。上半分がメッシュタイプになっているのがわかると思います。そして、左下が本体を使わずフライシートとポール、別売りのフットプリントで簡易タープとしたもの。右下は、左下のタープバージョンをつくる過程のフライシートをかぶせる前の状態です

NEMO2

オビ2の収納袋は、防水バッグそのもの。左下の写真のように、トップローディング式で、コンプレッションもできるようになっています。おもしろいのは、右下の星座表ですよね。で、右上がすべてを収納した状態です。ポールは、本体の後ろ側にセットできるようになっています。一式のなかには、左上のペグと予備の細引きも入っています。ペグは、赤い細引き付きで曲がりにくい形状のアルミペグです

NEMO3

こちらが、前室のスペース。登山靴をひとつ置いただけですが、かなりの広さです。いちばん奥行きのあるところで、75cmほどのスペースが確保できます。この広い前室が、左右の入口前にしっかりとついているんです。便利!

NEMO4

右下の写真のように、使用されているポールは、軽量ながらも耐久性が高いDACのフェザーライトNSLポールです。その上の写真は、ポールの末端を受け止めるコーナーアンカーです。これがあれば、ひとりでも楽々設営ができますね。そして、左の写真は、人間工学に基づいて開発されたというエルゴノミックツイストクリップです

NEMO5

こちらは、前出のタープ仕様にしたときの写真です。内側から見ると、こんな具合なんですよね。いやいや、なんだかテンション上がってきますよね。なんとも、使い勝手の幅の広いテントです、ニーモのオビ2は

 先日からはじまったA Kimama 用具インプレッション、いよいよ本題に入ります。

 インプレッション対象ギアは、ニーモのオビ2Pという山岳用のテントです(*ここまでのいきさつは、「使える注目のテントたち 01」と「使える注目のテントたち 02-2[ニーモ/オビ2P]」をチェック)。

 では、さっそく共通のチェック項目にしたがって、インプレッションを開始します! 
                        
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T.Miyakawa Choice

ニーモ[Nemo]/オビ2P[OBI 2P]

                    

■Check1 
テントのスペック

価格:37,800円(税込み)
就寝人数:2人/本体重量:1.36kg
室内高:102cm
フロア面積:2.5㎡/前室面積:1.7㎡
収納サイズ:19×φ15cm
本体素材:20デニールPUナイロン/メッシュ
フライ素材:20デニールPUナイロン/フロア素材:30デニールPUナイロン
ポール素材:アルミ(DACフェザーライトNSLポール)

 ニーモがホームページ上でも発表しているニーモ/オビ2Pのスペースを示す概念図。フロア形状は、足元に向かってすぼんでいく台形タイプです。
                              
■Check2 
この商品を選んだ理由

 山岳、アウトドアの世界に流星のごとく飛び込んできたニーモだけに、興味はその当初からあったんです。山のテン場なんかでも、多く目にするようになりましたし、ならば、いちばん山へ持って行きやすいタイプのモデルはどれかな? と考えました。いつもテントは2人用をひとりで使うスタイルなので、このオビ2が自分にはピッタリサイズかと。あと、テントをメーカーから借りた時期がまだ暑い季節だったこともあり、本体の上半分がメッシュ仕様だという点も選んだ理由です。

                  
■Check3 
重さとコンパクトさ、テントの携帯性能は?  ★★★★

 自分の愛用のテントが2人用で2kg近かったこともあり、本体重量1.36kgというのは、とても軽く感じています。また、収納サイズもキュキュッと小さくなる点、そして、収納袋が防水タイプのトップローディング式で、本体を圧縮して小さくできる点がなんともよかったです。なんでしょう、実用に即したカタチとでもいうのでしょうか。現場でババッとしまってギュギュッと小さくできるなんて、これはある意味画期的です。防水袋なので、雨のときでも気にせずに使えます。もうひとつ、遊び心満載で笑えたのは、収納袋の内側に“major constellations”の一覧表があったこと。つまり、星座一覧ですよね。これは、つくった人のメッセージでしょうね。「テント泊で山に来たなら、野外で夜空を見上げてみよう!」なんて、そんな感じですかね。そんなこんなで、高得点の★4つ!

■Check4 
組み立て&撤収のしやすさ  ★★★

 ドーム型テントなので、けっしてむずかしいことはありません。最大の特徴は、ポールの“受け”のシステムでしょう。止めの部分が球になっており、それを受けるための専用システム“コーナーアンカー”が装備されています。ポールの先をここに突き刺せば、手でねじらない限り外せない仕組みになっています。なので、ひとりでも簡単に組み立てられるんですよね。このコーナーアンカー、ストラップの調節機能なども付加されていて、とても使い勝手がよかったです。あと、本体は吊り下げ式なので、スリーブにポールを通す手間もありません。フックも掛けやすい“エルゴノミックツイストクリップ”なんですって。これは、いかに人間が使いやすいかを考えてつくられたフックだそうで、自然には外れないけれど、人間が外すには簡単というモノです。たしかにビミョーなカーブが付いていて扱いやすかったです。ただ、フックの構造を理解していなかったいちばん最初のみ、ちょっとだけ手間取りました。これは“慣れ”の問題ですね。
 

■Check5 
耐風性と耐候性への感覚  
☆☆☆☆☆

 残念ながら、テントを張ってインプレッションを実施した日が太陽がサンサンと降り注ぐ、好天に恵まれてしまいまして。しかも、風もソヨソヨ。実際にテントの中で、昼寝を決め込んでスヤスヤとしていたのですが、もうその心地よさといったら! よって、明確に耐風性と耐候性への感覚をチェックできる状況ではなく……。ただ、ニーモの定評としては、耐風性がかなりいいという話です。つかっているポールがDACのフェザーライトNSLというポールなのですが、こちらが軽いうえに強度が高く、かつ、先ほどの本体をつなぐフックとの相性がとてもいいみたいです。強風時でも決して外れることがないので、しなやかに風を避けながらも内部空間を維持することができ、そしてポールの復元力を十分に活かせる仕組みになっています。で、★マークについては、天気がよ過ぎて正しいインプレッションにならなかったので、白抜きの5つに。
        

■Check6 
実際の寝心地と使い心地  ★★★★

 先にも書いたように、寝心地は抜群によかったです。なにがよかったかといえば、まずテントの内部空間の広さです。室内高はいちばん高いところで102cmなので、あぐらをかいて座るのがちょうどいいくらい。これは、ほかのテントとさほど変わりはないのですが、なぜかテントが広く感じるんですよね。その秘密は、ポールの仕組みにありました。ドーム型なので単純な一体式のポール構造になっているのですが、その一部分(テントのトップに位置する部分)にあえて外側に向かった膨らみをつくってあるのです。それによって当然、本体は外側へと引っ張られますよね。すると、室内空間がパッと大きくなったように感じられるんです。実際にスペースも広がってはいるのですが、テント特有のあの圧迫感がないからか、すごく広いテントに居るような感覚にもなりました。それと、もうひとつ特筆すべきは、左右にある前室の広さですよね。ペグでしっかりとテンションを掛けておけば、最大長が75cmも取れるサイズになっています。これは、確かに広いです。バックパックなんかも前室に置いておけるので、室内の有効スペースはさらに広くなりますよね。

    
■Check7 
コストパフォーマンス  ★★★

 税込みで37,800円。これは、買いだと思いますよ。本体がメッシュ仕様なので、ウィンターシーズンには向きませんが、使用範囲はとても広いと思います。もともと2人用ですので、本来通りにふたりで使うなら、単純計算でひとり18,900円。これは安い! オビ2がひとつあれば、行動範囲も大幅に広がるだろうなと想像しつつ、ちょっと本気で欲しいです。

      
■Check8 
ギアを持っていることへの満足度  
★★★★

 ポイント高いですよね、オビ2。ここにも紹介しきれなかった機能もたくさんあるんです。実は、別売りのフットプリントを使えば、本体なしでもフライシートが立ち上がるんです。つまり、簡易タープですよね。コレは夏場に最高じゃないですか。山だけでなく、ビーチでも使えますよ。もしくは、荷物を軽くしたいバックパッカーや沢ヤさんには、これだけでシェルターとしても活用できますもんね。実力あるなぁ、ニーモのオビ2。

                   
 と、Check1からCheck8まで完了です。書き手の意見からすれば、これはとっても「いいテント」です。A kimama編集部からもオススメということで。

 ニーモの問い合わせ先は、イワタニ・プリムスTEL.03-3555-5605まで。より詳しいオビ2の商品紹介は以下のロゴマークをクリック!


          
【text by T.Miyakawa】

 
 
ライター
tetsu

山岳•アウトドア関連の出版社勤務を経て、フリーランスの編集者に。著書に『テントで山に登ってみよう』『ヤマケイ入門&ガイド テント山行』(ともに山と溪谷社)がある。

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