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patagoniaから新しいベースレイヤー「メリノ・エア」が登場!
2015.07.16 Thu
林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者
patagoniaのベースレイヤーは現在、リサイクルポリエステルを92〜100%使用した「キャプリーン」シリーズと、メリノウールにキャプリーン繊維を混紡した「メリノ」シリーズで構成されています。そこに、この夏から新たなシリーズ「メリノ・エア」が加わることになりました。
「メリノ・エア」の原料は、パタゴニア地方で草原再生放牧によって生産された極細のメリノウール。これにキャプリーン繊維を混紡することで耐久性と使いやすさを向上させたものです。ここまで聞けば、従来の「メリノ」と同様かと早とちりしてしまいます。
が! 今回は糸を毛羽立たせる特殊な技術により、糸そのもののロフトを上げることに成功しました。つまり、同じ重さでもより柔らかくふっくらとした仕上がりになり、空気をたっぷり含むことができるようになったのです。
さらに革新的なのはその製法です。コンピュータ制御の編み機がベースレイヤーを丸ごと編み上げていき、製品にはいっさい縫い目がありません。それはまるで、3Dプリンターがベースレイヤーを生み出すかのようです。
この新製法によるメリットは計り知れません。フィットが良く機能的にも優れる製品を作り上げることができる他、編み上げや縫い合わせによる製造過程での原料のムダを大きく抑えることができるのです。
こうして編み上げられた「メリノ・エア」の表面には、ジグサグのニットによる大きな凸凹が作り出されます。これが生地自体にも大きなロフトを与え、快適な保温性、通気性、速乾性を演出するというわけです。
Akimamaスタッフは発売に先駆けて、この「メリノ・エア」に袖を通す機会を得ました。その感想はと言えば、とにかく軽い! 今までベースレイヤーはキャプリーンを愛用していましたが、キャプリーンに比べてもはるかに柔らかく、拍子抜けするほどの軽さです。それでいながら、ロフトはしっかり。畳んだベースレイヤーを押してみると、じわっと優しく押し返す弾力を感じます。軽く、ふわっと柔らかい。これが最初の印象でした。
実際の着心地は「空気の層を着ている感じ」とでも言いましょうか。身体の表面を暖かい層が薄く覆っている感覚は、毛布にくるまっているかのような安心感に溢れています。さらに身体に程よくフィットし、そのまま各部の動きに応じて柔軟に伸びてくれる感覚は、ストレスゼロ! 驚くことに、この梅雨の時期に着ていてもイヤな感じがしません。通気性がいいので厚着感がなく、汗をかいてもコットンのように湿った肌に張り付くことがないのです。
まさに、これさえ着ていれば安心。しかもpatagoniaらしく、環境に対するインパクトも小さい。冬場の保温はもちろんですが、軽く携帯性に優れる「メリノ・エア」なら、夏山の朝晩の冷え対策にもバッチリではないかと、オールシーズンな活躍にも期待しているところです。
製品についての詳細はこちらまで。
patagonia
http://www.patagonia.com/jp/merino-air-baselayers
●メリノ・エア・ベースレイヤー
■メンズ・メリノ・エア・クルー
カラー:フォージグレイ、ペッパーグラスグリーン、アンダーウォーターブルー
サイズ:XS〜XXL
価格:16,200円(税込み)
■メンズ・メリノ・エア・フーディー
カラー:フォージグレイ、ペッパーグラスグリーン、アンダーウォーターブルー
サイズ:XS〜XXL
価格:19,440円(税込み)
■メンズ・メリノ・エア・ボトム
カラー:フォージグレイ
サイズ:XS〜XXL
価格:16,200円(税込み)
■ウィメンズ・メリノ・エア・クルー
カラー:アーバーグリーン、バーチホワイト、ブラック
サイズ:XXS〜XL
価格:16,200円(税込み)
■ウィメンズ・メリノ・エア・フーディー
カラー:アーバーグリーン、バーチホワイト、ブラック
サイズ:XXS〜XL
価格:19,440円(税込み)
■ウィメンズ・メリノ・エア・ボトム
カラー:ブラック
サイズ:XXS〜XL
価格:16,200円(税込み)