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L.Aからやってきた亀型スピーカーの驚くべき実力とは!
2015.09.03 Thu
Bluetooth接続が可能で、かつ防水仕様のポータブルスピーカーは最近野外でもよく目にするようになった。
が、米国ロサンゼルスに拠点を置く「OUTDOOR TECH(アウトドア・テック)」からリリースされたスピーカーほど、私たちアウトドア好きのニーズに応えたプロダクトはないだろう。この夏、言葉通り“使い倒した”そのインプレッションをお届けしたい。
まず「OUTDOOR TECH」は、電子機器にありがちな脆弱性を克服するタフさや、高いエネルギー効率による大容量バッテリーなどを製品コンセプトに、ワイヤレススピーカーの専門として誕生したブランドだ。ラインナップは、スピーカーからイヤホン、携帯バッテリーに至るまでさまざまなだが、今回ブランドのハイエンドモデルであるポータブルスピーカー「BIG TURTLE SHELL」を試してみることになった。
「BIG TURTLE SHELL」は、その名の通り亀の甲羅のような形状をしたスピーカーだ。両手の平に載せても余るほどの中型サイズで、Bluetooth4.0によるワイヤレスオーディオ機能を装備。スマホやタブレット、ノートパソコンなどで再生する音楽が、最大で自動車のクラクションほどの大きさである110デシベルの音量となって周囲へ届けられるほどのパワフルさを持っている。パワフルを謳ったポータブルスピーカーでもパンチが足りないと思っている人は、このサイズ感と音量の大きさにはきっと驚くはずだ。
また、独特な凹凸形状や、360度サラウンドスピーカーを搭載したことによって、サウンドが一方向ではなく広範囲に広がるのもポイント。逆に、立てて自分たちの方に向ければ、よりスピーカーらしくクリアな音がダイレクトに届くので、シーンに応じて使い分けもできる。音量の調整や、楽曲のスキップ、一時停止といった操作は接続するデバイスのほか、直接スピーカーのボタンからもでき、これもとても便利。内臓マイクでハンズフリー通話やSiriの起動にも対応していた。
なにより驚いたのは、一度の充電で約16時間の再生ができるため、キャンプといった電源のない場でも長時間使えるということ。側面にあるUSBポートからは外部デバイスの充電も可能で、容量7800mAhのバッテリー電源から、GoProなら7.5回、iPhoneなら4回、ギャラクシーであれば3.5回ものフル充電もできるわけだ。
今回、プライベートで訪れたキャンプのほか、シーカヤックのデッキに積んで漕いでみたり(写真撮れず!)、雨のフジロックやその他野外フェスティバルなどの場で使ってみたが、興味深いのは現場のプロが興味を示していたということ。その音の大きさや広がりには、野外フェスの制作スタッフが「なにそれ! どこの?」なんて寄ってきたし、シーカヤックの場では水辺でラフに扱う姿を見てガイドさんが「そんなふうに扱っても大丈夫なんだ」と興味を示した。
自宅に持ち帰ったあとはザッと水で汚れを流し、そのままキッチンで音楽を聴きながら料理をする際にも使う。水や油に濡れた手での操作も躊躇せず、小麦粉が飛び散ろうが、溶き卵がかかろうがおかまいなし。作業のジャマになるなら、サイドのハンドルをS字フックにでもかけてどこかに吊っておけばよい。室内用のスピーカーのような繊細なサウンドとは言えないかもしれないが、屋内外問わず気を使う必要がないので、とにかく扱いがラクなのだ。
この「BIG TURTLE SHELL」の半分ほどのサイズで「TURTLE SHELL® 2.0」というのもあり、お値段的にはそちらの方が手が出しやすい。持ち運びの気軽さか、ざわついた周囲に負けない音量や、ふた晩は持つバッテリー容量が……といった感じで選択肢が増えるのもまたうれしい。
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BIG TURTLE SHELL
■カラー:ブラック、グレー
■本体サイズ:28×9×15.5cm
■本体重量:1,050g
■素材:本体シリコンラバー
■IPX6(防塵・防滴性能)
■価格:¥35,640