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この夏は、アクアボットで酷暑を乗り切れ! スプレー、シャワー、ミストで極楽クールダウンが来〜る!?

(2017.06.30)

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 簡単に言ってしまえば、「ポンピングによって加圧された水を噴射する装置」です。一見、構造も単純明快で、ま、たしかにコレがあれば便利だよね。といった平易な感想を持ってしまうほどでした……最初は。正直に言ってあまり期待していなかったのだけど、実際にフィールドで使ってみると、その実力はなかなかのモノ。いやはや、侮れませんでした。

 ルナテックのアクアボットは、ボトルの口径に合わせてつくられた「加圧噴射機」とでもいうギア。ボトル自体はナルゲンなので、自分の手持ちのボトルでも代用は可能です。本国のサイトでも使用OKとなっているので、おそらく問題はないでしょう。まずは、この汎用性の広さがいいですよね。
使い方はいたって簡単。水を入れたらポンプハンドルをプシュプシュとポンピングするだけでOK! 加圧のしすぎにはご注意を
 そして、噴射する際のスプレーパターンの選択。ノズルを開いたり閉じたり、または外したりすることで、ミストにストリーム、シャワーの3つが選べるようになっています。

 ここまでは、どこにでもありがちなアイテムとほぼ同じ。でも、アクアボットはこのままでは終わりません。この3つの水態に加え、ふたつのモード選択ができるというのです。モードって、なんだ? と思ってしまうのは致し方なしでしょう。アクアボットのユーザーマニュアルに曰く、ステルスモードとパルスモードという名が付されています。ステルスだパルスだと言われると、なんだかとてもキナ臭い思いもしてしまいますが、けっしてそんなことはありません。

 水を吸い上げるチューブの取り付け口に小さな小さな穴が空いていて、ここをセットするチューブで塞いでしまうか否かによって、噴射する際の圧力の強弱が生まれる仕組みになっています。この穴の名前はアスピレーター。ガスや液体などの吸引器のことを指すみたいです。

 ステルスモードでは柔らかい噴射が、パルスモードでは勢いのある噴射が可能です。たとえば、ミストで水を浴びたいときにはステルスで、水鉄砲として遊びたいときにはパルスで、と状況に応じての選択ができるわけ。パルスモード+ストリームの状態で噴射すると、最長で25フィート(約7.6m)も先の的に水を当てることも可能だというから、これはオモシロいですよね。仲間内でも、ちょっとした遊びが生まれそうな予感。

 さて、Akimama的には具体的はどんなときに使えるのか、ということがポイントに。そこでいろいろなシチュエーションを考えてみると……。

◾️キャンプサイトにて 脂っこいジューシーな肉に被りつたあとの皿は、ベトベトして洗いにくいですよね。でも大丈夫。パルスモードでシャワー噴射すれば、しつこい汚れもツルリと削ぎ落としてくれます。勢いがスゴいだけに、皿洗いも楽しくなるかも。

◾️フェスの現場 朝、テントから起き出して身支度を整えようと手洗い場に向かったところ、おそろしいほどの長蛇の列。人気フェスの現場では、こんな状況にはよく遭遇しますよね。そんなときもアクアボットを用意しておけば大丈夫。ミストで顔を洗って、ストリームで歯磨きもOK。これでスッキリ、ステージへ臨戦態勢でのぞんでください。

◾️海のフィールドにて じつはAkimamaチーム、この6月に西表島にてシーカヤックに興じてきました。もちろん、その際もアクアボットは大活躍。無人の浜では真水は貴重品。ベタつく砂や潮を落とすのに、なんて便利な! と、仲間うちで奪い合いになるほどでした。とくにシャワーで勢いよく頭皮を洗えるのが気持ちよかったですね。
海で泳いだあとに浜で浴びる真水の心地よさといったら! このミスト、気持ちよすぎます
 こうやって書き並べてみると、なかなか使い勝手がいいですよね。ひとつ持っていれば便利なことまちがいなし、めでたしめでたし、とここで筆を置いてしまいそうになるのですが……その後、アクアボットがもっともっと大大大活躍をする場面に遭遇してしまったのです、われわれは。
 
 同じく西表の浜でのこと。テンション上げ上げで木登りをしていたメンバーがひとり、なんと枝ごと転落してしまったのです。落ちた場所が浜であれば、なんの問題もなかったのですが、運悪く(こういう場合は大抵そうですが)、木の下にはガリガリの琉球石灰岩の大岩が。想像するだに身悶えしそうですが、足の裏から腕、お尻にいたるまで、まぁ大ケガの範疇に入るでしょう。
見ているだけでもゾクッとしてしまいますが、本当にアクアボットがあってよかった。トリガーの押し具合によって噴射の勢いも調整できるので、こういう微妙な場面でも使えます
 血が流れたとなれば、当然、砂まみれ。なんとして砂を落とす必要があったのです。当の本人は仰け反り、喘ぎ、シャウトし涙を流していましたが、アクアボットの威力はスゴかった。ああいったシチュエーションで、手を触れずに真水を噴射できるというのは、なんともありがたいことです。とても衛生的。これはファーストエイドのひとつとして、救急袋に入れておいてもいいギアかもしれません。

 衛生ついでに最後にもうひとネタ。アクアボットは全パーツの分解が簡単にできます。ので、いつでもキレイを保つことも可能です。こうも手軽にメンテナンスまでできてしまうなんて! それにしても、たくさんのパーツが組み合わさってるんですね、コイツ。単純なようでいて、意外とメカニカルなやつでした。実力あるな〜。
すべてを分解すると、なんと20くらいのパーツに。ていねいにつくられています、この噴射機。アクアボットを侮れない理由は、こんなところにもあったのですね 

 

◾️ルナテック アクアボット650ml、1,000ml
価格:5,500円+税、5,800円+ 税
カラー:クリアー、グリーン、ブルー
容量:650ml、1,000㎖
サイズ:23.8×9cm/ボトルφ7.5cm、23.8×9cm/ボトルφ9.2cm
重さ:230g、300g
材質:ヘッド/ ポリアミド系樹脂 ボトル/BPA フリーTritan 飽和ポリエステル樹脂
アクアボットには650mlと1,000mlの2サイズに、各3色のカラーが用意されている。また、アクセサリーとして専用のボトルストラップ、ボトルバディ(別売 600円+税)もある。フィールドでは、これを装着して使いたい



【ギアレビュー取材協力:飯塚カンパニー】

 
 
ライター
tetsu

山岳•アウトドア関連の出版社勤務を経て、フリーランスの編集者に。著書に『テントで山に登ってみよう』『ヤマケイ入門&ガイド テント山行』(ともに山と溪谷社)がある。

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