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ヒマラヤでも使える!? “本気アウトドアカメラ”の可能性。

(2018.10.03)

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 わたしが山に出かける際にいつも持ち歩いているのがオリンパス、Toughシリーズのカメラ「「TG-5」」。
約250gと多少の重さはあるものの、ザックのウェストベルトのポケットにも入るくらいの大きさで持ち運びにも邪魔になる事はありません。
 TGシリーズを使いはじめたのは2013年ころからでした。

 ヒマラヤの山に遠征に行くときに手にしたのがきっかけ。現地では、砂埃の舞うトレッキング、標高が高く、気温が低くなる雪山、そしてそこでは手袋をしたままでの操作。という悪条件をクリアしてくれそうだったのがこのカメラだったのです。

 それ以来、出かけるときにはいつも持ち歩いて使い続けています。昨年(2017年)登頂したネパールのマナスル峰(8163m)でも問題なく撮影できました!

マナスル山頂より下山時に見ることができた、これぞ影マナスル!?
 ほかのカメラを同時に使っていた時期もありますが、私にとってはTGシリーズとの相性がとてもよかったので、いまでは出かける際に欠かせない相棒となっています。なによりも気を遣うことなく持ち歩けるというところがお気に入り。アウトドアで活動する際に必要な防水・防塵の機能は当然のように搭載されていて、雨天でも水中でも安心して使用ができるのです。

 気に入っている機能もいくつかあり、そのなかの3つをご紹介します!

 ひとつ目は「フィールドセンサーシステム」。

 いままでは手書きのメモで記録をして後日照らし合わせていたのですが、TG-5を使い始めてからは撮影するだけで必要な情報の記録を写真と共に残すことができ、整理するのにわかりやすくとても便利です。

日時はもちろんのこと、温度や気圧、標高などの記録も同時に記録される機能がありとても助かっています。
 これまでは手書きのメモで記録をして、後日照らし合わせていたのですが「TG-5」を使い始めてからは撮影するだけで必要な情報の記録を写真とともに残すことができ、あとで整理する際にわかりやすく便利です。

 ふたつ目、多くある機能のなかでも私がいちばん気に入っている「マクロシステム」。

 簡単に言うと接写です。この機能には笑ってしまうくらい驚きました! 大げさな話ではなく、レンズが撮影対象に触れるくらいまで接写しても細部までキレイにピントが合い撮影できるのです。花や虫、岩などを接写してみると顕微鏡で観察している感覚を味わえるようで、世界が広がります。

 たとえば、毎年6月~8月ごろにかけて、多くの山でよく見かける「ゴゼンタチバナ」という植物があります。
歩きながら見かけるとこんな感じで目に映ります。
通常、目で見る花はこんな感じに見えます。
 気になって立ち止まり、通常のカメラのアップで撮影をするとこんな感じになります。
通常のカメラでアップする限界はこのくらいまで。これ以上近づくと、ピントが合わずきちんと撮影することができません。
 しかし、TG-5で接写するとここまで近寄れるのです!
「TG-5」だと、ここまで細部の撮影が可能に。目で直接見るよりも撮影したものを見たほうが細かい形や色が確認できるほど! そして、細部が見えることに感動し、接写対象を見つけると嬉しくなってこんな感じになってしまうことも……(笑)。
 ここまで細部が見えてくると、自分だけが知っている秘密という感じになり、ワクワク感がたまらなくなります。そして、その秘密も誰かに見てもらいたくてウズウズしてくるほど(笑)。こうなるとその植物自体にもいままで以上に興味が湧いてきて、帰宅後に詳しく調べたりして、登山後にも楽しみが広がっていくのです。

 山での楽しみは、そこから見える大展望を見ることが醍醐味でもありますが、ときには霧の発生や降雨による影響で展望が望めない日も。そんなときは気分を切り替えて足元の世界を楽しむのもおススメです。葉っぱに溜まった水滴や花に群がる昆虫などを撮影して観察してみると細部が見え、いつも以上に興味が湧いてきて、新たな楽しみを見つけることができると思いますよ。

 そして3つ目は、「シェアシステム」。

 カメラ本体にWi-fi通信機能があり、スマートフォンの『Ol.share』というアプリを使えば画像を簡単に転送できます!
写真は携帯の画面。この画面より「写真転送」という機能を選び簡単にスマートフォンに写真を転送できます。カメラ自体にWi-fi機能があるので電波がない場所でも問題ありません。
 スマートフォンのアプリを起動して、撮影した画像を見ながらセレクトしたものを簡単に「写真転送」することが可能。今まではスマートフォンとカメラの両方で画像を使いたい場合、1ヶ所で2回の撮影をしていましたが、この機能のおかげで、ふたつの機器を持ち運び扱うこと、充電問題、時間の節約などすべてを集約することができて面倒がなくなりました。

 むずかしい操作もなく、直感で使用できるこのタフなカメラは、アウトドアで活動する私にとっていまでは欠かせないものになっています。

 キャンプや山登り、海や川などのアウトドア活動では、過酷な環境下におかれることも多くあります。どんな環境でも対応できるようにウェアや必要な道具などを選ぶのと同じように、楽しい想い出を記録するカメラも頑丈で安心して使えるようなものを選びたいですね!

 

■オリンパス/TG-5

 
 
ライター
岩田京子

日本山岳協会認定登山ガイド。アウトドア業界でのイベントの企画運営の仕事の経験を生かし、現在はガイド業をするかたわら、海外添乗員も兼務。プライベートでは、ヒマラヤの山々にチャレンジしている(チョーオユー、マナスル登頂)。来春にはエベレストへの遠征を予定。blog →https://ameblo.jp/kezume51/

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