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【北の漢の山道具】Vol.1 汗をかいてもムレ感がないウィンドシェル「アークテリクス/スコーミッシュフーディ」

2020.02.18 Tue

さとう

さとう アウトドアショップバイヤー

アークテリクス ARCTERYX スコーミッシュフーディ Squamish Hoody

 凍てつく北海道の朝ラン。外は氷点下。今年は暖冬傾向だが、晴れの日、放射冷却の影響がでると容赦なくマイナス20度近くまで気温は下がる。

 ただ、道産子ランナーたちは走ることをやめない。

 ロケーションを求めて市街地を外れると、そこは北海道、すぐに広大な風景が広がる田舎道となる。だが、風を遮るものがなく吹きさらしとなる町道は、吹雪はじめると横殴りの強烈な風に吹きつけられ、いっきに体温を下げられてしまう。

アークテリクス ARCTERYX スコーミッシュフーディ Squamish Hoody トレラン吹きさらしの強い川沿いの道、冷たい風が吹きつける。

 そのため、山さながらに本格的なレイヤリングが求められる。そこで大事なのがアウタージャケットだ。

 なにを着る?

 これにはみな、頭を悩ます。

 ランニングの発汗はマイナスの気温であってもかなりの量であり、防風、防雪のため、アウターにはゴアテックス(GORE-TEX)を着たい所だ。ただ、万能と思われるゴアテックスもマイナス20度近い氷点下で発汗量の多いランでは、透湿した水蒸気は体温が伝わりにくいため凍りやすく、透湿性能が著しく低下してしまう。

 鈍足で常にLSD(Long Slow Distance:ロング・スロー・ディスタンス)気味の僕でもゴアテックスを着た場合、途中からあつくて脱いでしまう。速いランナーであればなおさらだろう。

 そこでいろいろと試してみて、ここ数年定着しているのがウィンドシェルだ。その中でも抜群にいいもの。

 それがアークテリクス(ARC’TERYX)の「スコーミッシュフーディ(Squamish Hoody)」。

 登山ではいつでもバックパックのいちばん取り出しやすい位置に陣取り、ベースレイヤーだけでは寒いときに、引っ張り出して、羽織るとちょうどいい。

アークテリクス ARCTERYX スコーミッシュフーディ Squamish Hoody寒い朝一の歩きだしは決まってスコーミッシュフーディ。8月末のトムラウシのコルにて。

 フィールドだけでなく街中でも年間を通していちばん着ているかもしれない、超お気に入りのジャケットがスコーミッシュフーディだ。いま着ているので3枚目。愛が深すぎる。

 このスコーミッシュフーディが突出しているのは透湿性能で、春夏秋冬、さまざまなシーンで着ているが「ムレた」という感じが基本しない。それでいて避けたい風はしっかりとブロックしてくれる。まさに「ちょうどいい!」頼れるやつなのである。

 ウィンドシェルは、温暖な気温の春や初夏の風で少し寒いというときに着るのだが、あつくなりすぎては意味がない。しかし、スコーミッシュフーディの場合、温暖なときに着ても汗を強烈にすばやく外へ透湿するため、ムレた感じ、あついという感じがしない。心拍数の上がるランニングや登山での登りのシーンで体があつくなっても、スムーズにムレが抜ける為、いつまでもちょうど良く着ていられる。

アークテリクス ARCTERYX スコーミッシュフーディ Squamish Hoody トレラン発汗量の多いスノートレイルラン。防風しながらも汗はしっかりと抜ける。

 さらに、氷点下という環境で、大量発汗というシチュエーションではより顕著だろう。スコーミッシュフーディの透湿性能は汗が透過するスピードが速いため、凍りにくくウェア内をドライに保てるのだ。

 5㎞、10㎞と走るとかなりの発汗量となる。ウェア内はウェットなコンディションとなり暑さを感じはじめるが、スコーミッシュフーディはいつも、ウェア内を理想的な適正温度と湿度に調整し快適に保ってくれる不思議な力を発揮する。

 また、夏場は半袖のシーンに羽織る機会が多いのだが、汗ばんだまま直接着てもサラッとしていて快適に着ることができる。たとえ着たときに肌面が濡れていても、いつの間にか乾き、常にドライなコンディションを保ってくれる。

 特筆すべき点はもうひとつ。強烈な防風性能だ。抜けがいいのに凌ぎたい風はしっかりとブロックする。風が抜けていくような、あの寒~い感覚がないのだ。

 フーディ部分のドローコードを引く事で、目の上に、小さなつばが立体的に飛び出す所もアークテリクスらしい機能で気に入っている。

アークテリクス ARCTERYX スコーミッシュフーディ Squamish Hoody頭へのフィットも良く、横を向いても視界はしっかりと確保できる。

 経験談だが、ある程度着こむとおどろくほどしなやかになり、ガサつかずシャツ感覚で着れるのも魅力だろう。

 タウンシーンでも当然、活躍する場面が多い。小さく、軽さはわずか155g。持ち運びに便利なので、いつでもパックにいれて持ち歩いている。冷房のキツイ飲み屋や電車の車内などで、寒くなったらサッと羽織るといいだろう。

アークテリクス ARCTERYX スコーミッシュフーディ Squamish Hoody ポケッタブル熱くなって脱いでもポケットに入る大きさ。

 僕は、登山やランニングはもちろんの事、トレラン、冬山、キャンプや自転車など、さまざまなシーンで常に着続けている。もちろん、この原稿を書いている今も着ているほどだ! おすすめのジャケットと聞かれれば真っ先にスコーミッシュフーディの名前を挙げるし、フィールドでの付き合いの長さから信頼も厚い。これさえあれば、って感じである。

 初代の黄色は紛失してしまったため、他ブランドのものをいろいろと買って試してみたが、汗の抜けがわるく、蒸れやすかったり、ベタツキが強かったり、撥水が弱かったりで着なくなってしまう。結局また、2枚目となる青のスコーミッシュフーディを購入してしまったのだが、その2枚目もさんざん着たおして、穴が開き、最近、めでたく3代目のオレンジが新たに、わが家のクローゼットに着任となった。

 もちろん今後も4代目、5代目と着続けていくだろう。次は何色にしようかな?

アークテリクス/
スコーミッシュ フーディ メンズ

重量:140g
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
カラー:Black、Kepler、Cryptochrome、Nucleus、Hyperspace、Labyrinth
素材:DWR加工のTyono™30デニールシェル-100%ナイロン
価格:22,000円+税

アークテリクスのHPで詳しく見る

 
スコーミッシュ フーディ ウィメンズ
重量:125g
サイズ:XS、S、M、L、XL
カラー:Black、Bioprism、Exosphere、Quantum、Hyperspace、Labyrinth
素材:DWR加工のTyono™30デニールシェル-100%ナイロン
価格:22,000円+税

アークテリクスのHPで詳しく見る

 
【photo:Aki Kawakami】


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