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「トレイルランニングは旅だ!」 ランナー・羽鳥 歩さんの考えるトレランの魅力とは?

(2016.05.01)

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MERRELLユーザーインタビュー
第2回/羽鳥 歩さん

現在は皇居ランナーたちが集まるスポット「ランニングステーション キララ」店長を勤める羽鳥さんは、幼少の頃からその才能を発揮してきた生粋のランナーだ。トラック競技を続けてきた羽鳥さんだが、ある時期からトレランに転向。その魅力にすっかりとりこになってしまったという。

●サブスリーのトレーニングとして

 まさに、走るために生まれてきたような人だ。羽鳥さんが走ることに目覚めたのは小学生の時。
「小学校4年の時に出場した町内マラソンで、するっと優勝しちゃって。自分は走るの、速かったんだなぁって人ごとみたいに思いました」
 以来、短距離の陸上選手として活躍。中学一年生で、たまたま出場した1500mで優勝。中距離も速いなら本格的にやれと、陸上部の顧問の先生に勧められて中距離に転向。高校では全学年共通の校内マラソン大会で三連覇。
「ああ、自分は長い距離も得意なんだなって、何となく思いました」
 いやはや恐れ入った。こうして羽鳥青年は、競技者として走ることに没頭していく。
「選手としてはずっとハーフマラソンをやってたんですが、あるときフルマラソンに挑戦しようって言うことになったんです。で、走ってみたら記録が3時間8分くらいだったんですね」
 フルマラソンを3時間以内に走りきることを『サブスリー』と呼ぶ。サブスリーを達成することは、ランナーにとって大きな夢の一つだ。
「自分としても、これは3時間を切れるんじゃないかと思ったんです。それで、すぐにトレーニングの1つとしてトレランを始めました。トレーニングとして考えたときのトレランっていうのは、色んな事が一気にできると思ったんです。高負荷と低負荷を交互に繰り返すインターバルトレーニングのようにも走れますし、長い距離をゆっくりしたペースで走るLSD(LONG SLOW DISTANCE)トレーニングのような走り方もできます。そういう陸上の専門的なトレーニングの要素がぎゅっと詰まってるのがトレランなのかなって思いました」
 もちろん、結果は上々。
「少し時間はかかりましたが、トレランのおかげでサブスリーを達成することができました」
写真は富士山の周りをぐるり100マイル(160km)走る「UTMF(Ultra Trail Mt. Fuji)」第4回大会。このUTMFには第1回から毎年出場。1、2、4回大会は選手として、第3回大会はスイーパー(最後尾を走って、コース上に選手が残っていないことを確認する運営スタッフ)として参加した

 

●トレランは旅だ!

 では、羽鳥さんにとって、トレランは単なるトレーニングのひとつなのだろうか? もちろん答えはノーだ。
「もともと登山もしていたので山登りの楽しさは知っていました。そこを走ってみたら、もっと遠くまで行ける。僕にとってのトレランは、普通の山登りよりも色んな所に行ける、ひとつ世界が広がった遊び。あの感じはもう旅ですね」
「それに地図を見ながら、自分の力でここまで行けるかな?って思いながら計画を立てるのはワクワクしますよね。もちろん、好んで危険に近寄っていくようなことはしません。けれど小さなトラブルなら、旅なんだから、って思えばこなしていける。そうやって自分に無理のない範囲で乗り越えていった方が手応えがあって楽しいなって思ってるんです」
 乗り越える辛さを楽しみに変換できる。それはまさに競技の神髄であり、旅という行為の最大の喜びだ。


北アルプスも羽鳥さんお気に入りのフィールド。走るというよりも、ファストハイクでぐいぐい進むのが楽しいそうだ。写真はアルプスの女王と呼ばれる燕岳(つばくろだけ)の燕山荘(えんざんそう)前

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ライター
Akimama編集部
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