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雪不足により入場無料のフェスへ。豪雪JAMの新たな一歩が刻まれる。

(2020.02.07)

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 立春を過ぎてからの雪で、やっと積雪が記録された新潟県十日町市。日本有数の豪雪地帯で、例年であれば積雪が2メートルにも及ぶことがあるにも関わらず、1月までは白一面の雪景色でなかったという。「こんな冬は経験したことがありません」と語っていたのは、豪雪JAM初代実行委員長の樋熊篤史さんだ。

去年は3月上旬に開催された豪雪JAM。晴れれば日中はジャケットがいらないほど暖かくなる。東京からバスツアーを利用して毎年参加するファンも多数。

 十日町の雪まつりは、今年で71回もの歴史を誇る日本を代表する冬の祭りだ。十日町の魅力を発信しよう、十日町をもっと盛り上げようと雪まつりのメイン会場となる雪上カーニバルを利用し、唯一無二の雪上フェスとして豪雪JAMがスタートしたのが2008年。雪上カーニバルでの豪雪JAMは2017年にピリオドを打ったけれど、昨年と一昨年は雪花火の会場と時期に変更されて行われた。そして今年、再び雪まつりに戻って開催されことになった。

 過去に例がないほどの雪不足となってしまった十日町。雪まつりの日程自体も、3日間だったものが土日だけに縮小された。雪まつりのメインエリアは「十日町高校グラウンド周辺」から「越後妻有交流館キナーレ及び道の駅クロステン十日町周辺」に変更になった。十日町高校グラウンドで開催予定だった豪雪JAMも、当然のように会場を越後妻有交流館キナーレに変更。スペースが小さくなったことで無料エリアと有料エリアの区分けが難しいとの判断から、入場無料のフェスとして開催されることになった。このことが発表されたのが1月下旬のこと。この結論に至るまで、いろんなことがあったのだろう。

雪のステージを作って開催されてきた豪雪JAM。今年は市街地にあるキナーレにて入場無料で開催。

「入場無料ということをポジティブに考えています。豪雪JAMがどういうイベントなのか知らなかったとか、興味を持っていなかったという方々にも知ってもらえたり楽しんでもらえるチャンスだと思っています。今まで以上の賑わいとなることに期待しています。豪雪JAM以外のステージやひろばもたくさんあり、楽しめる要素が満載です。また市街地での開催ですので、イベント後に地元飲食店を利用していただくなど、十日町を満喫してもらいたいです」と今年から豪雪JAM4代目実行委員長を務めている小野塚裕也さん。

初代実行委員長の樋熊さんから4代目の小野塚さんまで、歴代の実行委員長。

 発表されたタイムテーブルなどによると、キナーレの内庭にふたつのステージが作られ、豪雪JAMと雪祭りの出し物がリンクして行われる。「きもの女王コンテスト出場者PR」というような時間もある。音楽も、出店も、今までになかったほど多彩な顔を持つ雪フェスになることは間違いない。

 いろんな人を取り込んでいくことが本来の祭りのスタイルだ。その意味では、雪不足という不運が、新しいフェスのスタイルという未来を豪雪JAMにもたらしてくれるのかもしれない。

豪雪JAM2020

開催日:2月15日(土)
会場:越後妻有交流館キナーレ 十日町雪まつり特設会場(新潟県十日町市)
出演:渋さ知らズオーケストラ、ADAM at、切腹ピストルズ、他

 
 
ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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