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ベテランフジロッカーから新世代メディアの作り手までカルチャー通が語るフジロックの魅力と楽しみ方_その1

2026.07.20 Mon

 フジロックのどこに魅力を感じるのかは人それぞれだし、その楽しみ方も実に十人十色。そこで本ページでは、フジロックを愛する方たちに、その魅力と楽しみ方を教えてもらった。古くからフジロックを楽しんでいるベテランのフジロッカーから、新世代のメディアの作り手まで、さまざまなカルチャーやイベントに精通する方々ゆえ、そのフジロック感はより楽しむヒントになるはず。今年、一番期待しているアーティストもレコメンドしてもらったので、2026のフジロックを楽しむご参考に !



前夜祭・後夜祭の一体感も格別

Name
林 潤 株式会社Spincoaster 代表取締役

Profile
 音楽情報メディア 「Spincoaster 」を軸に、レーベル事業や音楽フェス向けのアプリ開発、都内3店舗のミュージックバー運営など、音楽事業を中心に多角的に展開している。
https://spincoaster.co.jp/

Number of Times
13回

What is the appeal of FUJI ROCK?
 話題性より文脈と発見性を軸にした国内外のブッキングが最大の魅力。GREENSTAGEで歴史的なヘッドライナーを観た直後に、深夜枠で次世代の才能と出会える設計が見事です。さらに苗場の山々という大自然そのものがフェスの一部になっていて、森を歩いてステージを巡る体験は他のフェスにはない特別なもの。

How to enjoy FUJI ROCK?
 OASISエリアにある苗場食堂の「きりざい飯」と越後もち豚串をハイネケンで流し込み、PYRAMID GARDENでゆったりコーヒー。欠かせないのは、夜、ボードウォークを抜けてFIELD OF HEAVENへ向かう幻想的な道のり。ランタンや幾何学的な装飾に包まれ、森の奥から音楽が聴こえる瞬間こそ、ここでしか味わえない時間。ドラゴンドラに乗ってDay Dreamingで過ごすひとときや、前夜祭・後夜祭(VEGAS IN MILK)に集う生粋のフジロッカーの一体感も格別です。

Most Anticipated Artist
TOMORA

 今年いちばん楽しみなのはTOMORA。ノルウェーの歌姫AURORAと、The Chemical Brothersのトム・ローランズが組んだ新バンドで、苗場での日本初パフォーマンスが今から待ち遠しいです。毎年、気になる出演アーティストを集めたプレイリストを作って当日まで聴き込むのが恒例。フジロック当日に向けて少しずつ気持ちを高めていく時間が、自分にとっての準備期間になっています。



行き当たりばったりさを持ち続けていたい

Name
安東 嵩史 編集者/TISSUE Inc.代表

Profile
 出版社勤務ののち独立、クリエイティブディレクションと編集の会社TISSUE Inc.を設立。アートブックレーベルTISSUE PAPERSの主宰として、石田真澄、小畑多丘、三重野龍などの作品集や展示を制作。
https://www.instagram.com/adtkfm/
https://www.instagram.com/tissue_papers/

Number of Times
 20回以上(コロナで中止になった2020年も無人の苗場で過去配信を見てました)

What is the appeal of FUJI ROCK?
 初めて来たときはものすごい軽装で、寒さに震え上がりました。気候変動のせいか今では雨も減り夜も寒くなく、決済なども快適になりましたが、10万を超える人がわざわざこの山中まで来て、めいめいの自由を尊重しながら音楽や自然に触れることを楽しむ場というベーシックな魅力は変わらないと思います。最近では年に一度、ほぼここでしか会わない友人たちに会える、いや、会えなくても同じ空間で今年も生きているんだなと感じる大事な場でもあります。

How to enjoy FUJI ROCK?
 昼間は無理せず、ダラダラ会場と部屋を行ったり来たりしています。個人的に好きなステージはFIELD OF HEAVEN(や、今はなきOrange Court。昨年からちょっと復活してうれしいです)ですが、ヘッドライナーの時間に寝てでも夜のREDMARQUEEには繰り出す派です。あとはやっぱり、あまり決め打ちで動かずに「全然知らないけど、めっちゃいいね」というアクトに出会ったらそこに立ち止まれる行き当たりばったりさを常に持ち続けていたいと思っています。

Most Anticipated Artist
GEORDIE GREEP

 ひとつ選ぶのはなかなか難しいですが、強いていうなら今年はジョーディ・グリープをいちばん楽しみにしています。何よりアルバムが素晴らしかったし、昨年の来日公演も鮮烈だったので。アクトとはちょっと違いますが、RED MARQUEEで踊り明かした後の「俺なにやってんだろ」って感じの朝と、最終日の深夜、WHITE STAGEに響いた最後の轟音(だいたい轟音アクトなので)が減衰して消えていく瞬間が好きなので、今年もそんな時間を味わいたいです。



他では体感できない現実離れした体験

Name
漂流音楽 音楽メディア

Profile
 2022年よりInstagramをベースに活動する音楽メディア。新作紹介やフェス情報の発信に加え、DJコレクティブとしてパーティも開催。
https://www.instagram.com/hyoryu_music/

Number of Times
11回(メンバー内の最多参加者)

What is the appeal of FUJI ROCK?
 日本最高峰のフェス、そう聞いて真っ先に思い浮かぶのがフジロックです。新旧の洋楽と邦楽、ロックにR&B、ヒップホップにエレクトロまで、さまざまな音楽が交差する祭典です。開催されるのも新潟県の苗場。多くの参加者がこのフェスに参加するために遠出の準備をします。音楽とパフォーマンスへの飽くなきストイックさを要するからこそ、他のフェスでは体感できない現実離れした体験をすることができる。あの感覚をまた味わうために、我々は今年も苗場の地に向かいます。

How to enjoy FUJI ROCK?
 木陰で昼寝をしたり、川遊びをしながら音漏れを聴いたり、ご飯の列に並びながら前後の人に話しかけてみたり、フジロックには決まった楽しみ方はありません。ライブを観るだけがフェスではないので、予定を詰め込みすぎずに、その日の流れで楽しむのがオススメです。あとはせっかくのフジロックなので、ネガティブな感情は捨て、人目を気にせず大声で歌って、踊って、遊び切りましょう。困ったらいつでも我々に声をかけてください。

Most Anticipated Artist
KOKOROKO

 2022年にデビューアルバムをリリースしたKOKOROKOの特集記事を勝手に組んだこともあり、どこか感慨深いものがあります。日本の音楽ファンにも親和性が高いUKジャズでありながら、正直なぜ今まで来日がなかったのか不思議なくらいです。ライブを観るのは今回が初めてになりますが、その実力は折り紙付きなので、微塵の心配もありません。苗場の大自然の中で、最高に気持ち良い音楽を奏でてくれるでしょう。




 

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