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【EGO-WRAPPIN'インタビュー】「世界に一番近い」フェスに向けての新たな誓い

(2019.07.18)

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2001年の初出演からフジロックのさまざまな場所でライブをしてきたEGO-WRAPPIN'。そのひとつひとつが他のフェスでは感じることのできない特別な時間だった。今年もまた、EGO-WRAPPIN'のふたりにとって特別な時間が待っている。

–––– EGO-WRAPPIN'は96年に結成。フジロックがスタートしたのがその翌年の97年です。

中納 周りには大雨の富士山の1回目に行った友人も数多くいて。当時、あれだけ多くの海外のバンドが集結するイベントがなかったから、すごく期待を持っていたんじゃないですかね。

フジロックに出たいっていう思いは当時はあまりなくて。よっちゃんは持っていたのかもしれないですけど。

–––– 苗場開催3年目となる2001年に初出演しています。

実は現地に行くまで、ステージがいっぱいあるなんて知らなかったんですよ。

中納 ライブさせてもらったのはホワイトステージでした。夕方くらいのいい時間で。めっちゃ盛り上がって、晴れていて砂埃が舞っていて。その光景は今でも忘れられないですね。

–––– その後、3年前のEGOの20周年イヤーも含め何度もフジロックに出演しています。フジロックへの思いに変化はあります?

変わらへんな。世界に一番近いフェス。

中納 日本のフェスの先駆けであり代表するフェス。ここ何回かはリリースがある年に出演させてもらっていますけど、リリースがない年でも常に出たいと思っているし。

–––– 9枚目のオリジナルアルバムが発表されました。今回もCDとアナログでリリースされます。配信など音楽を聞くためのソースも多様化しています。

よっちゃんとふたりでスタジオに入って、音遊びの延長でできていくっていうのが今のEGOの制作のスタイル。定義をつけて音楽を作っていくのが、ちょっとおもしろくなくなってきていて。聞いてきたものではなく自分たちの内側から生まれてくる音楽。自分で聞いて、おもしろいと思える音楽を作られたらいいなっていう思いが、より強くなっていますね。

中納 アルバムを出したら、聞き手がどうかっていうことになるんですよね。去年になってガラケーからスマホに変えたんですね。ストリーミングも便利でおもしろいですよね。ただじっくりは聞かなくなってしまっている。アルバムでは曲間や曲順まですごく考えているんです。音楽を聞くことだけではなく、世の中すべてが時短に向かっているけれど、CDのプレイボタンを押すとか、レコードの針を落とすとか、映画館に映画を観に行くとか。これらの行為って心の余裕がないとできないことじゃないですか。その一手間であり一歩が、とても大切なことだと思う。

–––– EGOが目指している目標とは?

中納 いろんな世代に聞いてもらえる音楽を作っていきたいですね。お年寄りから若い世代まで。アキ・カウリスマキっていう北欧の映画監督がいるんですけど、スウェーデンに行ったときにその人が経営しているカフェに行ったんです。めっちゃオシャレでめっちゃカワイイ。そこにおばあちゃんと孫とかおばちゃん同士とか若い子のグループとか。いろんな人が同じ場所にいるっていう光景がすごく良くて、なんかこういうバンドになりたいなって。

目の前のことで言えば、今までと違うミュージシャンとライブをやると決めたんですよ。そのメンバーたちと音の関係を新たに構築していきたいですね。フジロックもそのメンバーです。

中納 フィールド・オブ・ヘブンの土曜のヘッドライナーという、とても光栄な時間をもらったので、「めっちゃいいライブをするから、みんな絶対に集まってよ」っていう感じですよ(笑)。

写真 = 須古 恵 

『Dream Baby Dream』
オリジナルのフルアルバムとしては前作から6年ぶりのリリースとなる9作目。古き良き時代のクオリティと最先端のセンスが散りばめられた作品。軽快なギターに刻まれるリズムと多彩で鮮やかな歌声を軸にしながら、EGOワールドが展開されている。7月上旬からリリースツアーもスタート。11月の昭和記念講堂でファイナルを迎える。

EGO-WRAPPIN'
1996年に中納良恵と森雅樹によって大阪で結成。98年にアルバム・デビュー。2000年に発表された『色彩のブルース』が、EGO-WRAPPIN'独自の世界観を築きあげた名曲として異例のロングヒットとなり、 その名を全国区で知られるようになる。2001年にフジロックに初出演を果たし、同年に年末に現在も続いている東京キネマ倶楽部でのワンマンライブ「Midnight Dejavu」を初開催。国内のみならず、アジアやヨーロッパのフェスにも出演している。9月には恒例の大阪城音楽堂と日比谷野音でのワンマンライブも予定されている。

富士祭電子瓦版にインタビュー全文掲載しています。


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ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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