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【訃報】日本のアウトドア界に多大なる足跡を残した、作家の加藤則芳さんが死去

(2013.04.19)

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加藤則芳

人は、生きるために、自然とどのように分かち合えばいいのでしょうか? 答えを求めて、旅をつづけています。それも、歩く旅です。こだわりは、ロングトレイル。これから、どのような旅が待っているのでしょうか?(公式ホームページより抜粋)

 日本のアウトドア界に、バックパッカーとして、自らの足でひと筋の道を拓いた作家の加藤則芳さんが4月17日に死去した。享年64歳。加藤さんは、2010年、治癒の術のない難病として国が指定する病、筋萎縮性側策硬化症(ALS)を発症。闘病生活にありながらも、5月に刊行予定の新刊のため、最後まで口述筆記などによる執筆活動を精力的に続けていた。

 これまで、加藤さんは、国内外の自然や自然保護をテーマに、バックパッキングというスタイルでの旅を通し、自然保護の父と呼ばれるジョン・ミューアの研究をはじめ、自らの足でジョン・ミューア・トレイル340km、アパラチアン・トレイル3500kmを踏破した紀行やエッセイなど、数多くの著作を残してきた。

 また、近年では、日本の国立公園のあり方や、ロングトレイルの整備などによる地域振興、センス・オブ・プレイスに基づく広域連携など、日本のアウトドアカルチャーの実践者として、さまざまな発信、提言を行なってきた。

 おもな著作として、『森の聖者——自然保護の父ジョン・ミューア』(山と溪谷社/小学館刊)、第8回JTB紀行文学大賞受賞作『ジョン・ミューア・トレイルを行く』(平凡社刊)、『メインの森をめざして——アパラチアントレイル3500キロを歩く』(平凡社刊)、『ロングトレイルという冒険——歩く旅こそぼくの人生』(技術評論社刊)、『八ヶ岳の森から』(晶文社刊)、『ぼくのペンションは森のなか』(晶文社刊)、『日本の国立公園』(平凡社新書刊)、『自然の歩き方50』(平凡社刊)、『森の暮らし、森からの旅』(平凡社刊)、『大きな、巨きな木』(福音館刊)などがある。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。

 
 
ライター
滝沢守生(タキザー)

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌編集に携わった後、独立し、現在に至る。

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