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<夏休み大作戦>そのへんの草「カラムシ」でロープを作れる男になる!

(2016.08.04)

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 出かけた先でロープが必要になったけど、あいにく持っていなかった! なんてこと、よくありますよね。そんなときに役立つのが、植物から繊維を取り出してロープを作る技術。

 植物の繊維を縒り合わせたロープは世界中で用いられてきました。もちろん日本でもつい数十年前までは縄を綯う技術は誰でも身につけていました。覚えるのもそれほど難しくはありません。

「縒り合わせるのは簡単でも、そう簡単に繊維をとれる植物はないでしょ?」と思ったそこのあなた、これが意外とあるんです。

 使えるのは「カラムシ」というイラクサの仲間。別名では「苧麻」とも呼ばれ、古くから糸やロープ、衣類に用いられてきました。英語では「ラミー」。そう、ファイントラックのウェアでも使われている繊維「ラミースピン」のあのラミーです。

 このカラムシ、人間に古くから使われてきたため、本州から沖縄までいたるところに繁茂しています。開けた山野や河川敷なら、数百mも歩けばどこかでカラムシを見つけられるでしょう。

 それでは以下、カラムシを使った即席のロープの作り方です!

これはカラムシに近縁なヤブマオ。カラムシの仲間はシソのような姿形で、道端や河川敷でよく見かけます。カラムシ、ヤブマオともに繊維は強靭です。

カラムシを根元から刈り取ったら、茎の上側をつかんで、もう片方の手で葉をしごきおとします。

茎だけにしたら今度は根元側から表皮を剥ぎましょう。茎の中ほどを折って剝ぎ取る方法もありますが、カラムシの状態によっては根元からのほうがきれいに剥けます。

剥いだ表皮のうち、幅広なものはつまんで繊維にそっていくつかに分けます。そして、適量を束ねたら末端を一重結びにして留めます。

結んだ末端を足の親指に巻きつけたら、2条に分けて縒り合わせていきます。両手で2条の束を挟み、右手を前方にスライドさせることでそれぞれの束をねじれされ、そのねじれが戻ろうとする力でお互いを巻きつけ合わせます。文章で読むと難しいですが、やってみれば簡単です。

ある程度縒り合わせて束が細くなってきたら、縒り合わせる交点にあたらしく束を追加しましょう。なんどか縒りこむと摩擦で外れなくなります。

ある程度縒り合わせたらロープを送り出し、作業しやすい場所を足指で挟み直しましょう。

できたロープ。これくらいの径があれば成人男性がぶら下がっても切れません。慣れれば1m程度を縒り合わせるのに10分もかかりません。今回はとったままの表皮を使いましたが、さらに強度を出したいときは「苧引き」(おひき)という、貝殻などで表皮から繊維とそれ以外の残滓をこそげ取る作業を行なうと、繊維だけになる分、おなじ太さでもより強靭なロープになります。

 以上がカラムシから即席のロープを作る方法です。カラムシの同定ができるようになれば作るのは簡単。

 サバイバル志向の人や、ブッシュクラフトを楽しむ人は身につけておくと遊びの幅が広がるかもしれません。

 
 
ライター
藤原祥弘

野生食材の採集と活用、生活技術につながる野外活動などを中心に執筆とワークショップを展開。twitterアカウントは@_fomalhaut

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