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ベストセラー作家東野圭吾氏が発起人のイベント!? 日本一スノーボードが上手いのは誰だ?SNOWBAORD MASTERS

(2018.03.30)

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 作家である東野圭吾が発起人となった、まったく新しいスノーボードコンテスト「SNOWBOARD MASTERS(スノーボードマスターズ)」が4月7日(土)・8日(日)に、赤倉観光リゾートスキー場(新潟県妙高市)で開催される。

 東野圭吾氏といえば、日本を代表するミステリー作家であり、映画化やドラマ化された作品も多数著わされベストセラー作家というのは、みなさんもご存知だろう。以前、Akimamaでも氏の作品を紹介した際(【書評】東野圭吾の最新刊「雪煙チェイス」を読んでみた。映像化される前に読もう!)にも触れたが、本人もかなり熱心なスノーボーダーだということ。四十過ぎからスノーボードにハマり、還暦を迎えられた現在でも年間30日以上滑るというほどのリアルスノーボーダーだ。

 さて、この大会がどのような経緯で開催に至ったかは、東野氏の大会に寄せたメッセージを読んでいただけると納得できる。

 初めてスノーボードに挑んだのは2002年の2月28日です。私は44歳になっていました。周りからは止められました。いい歳をして無茶をするな、と。スノーボード=危ないスポーツ、というイメージがあったからでしょう。
じつは私自身もかなりビビっていました。ちょっと体験するだけで、これっきりにしようと思っていました。
 ところがスノーボードの楽しさは予想以上でした。半分以上の時間を転倒と立ち上がることに費やしたのですが、たまにうまく滑れた時の快感は、私を虜にしました。
 以来十数年、毎年三十日程度は滑っています。大して上手くありませんが、スノーボードの魅力についてなら、十分に語れるようになったと思います。
 そんな私に友人たちが問います。
「おまえさあ、スノーボードばっかりやってるけど、やっぱり、空中でくるくる回ったりとかしてるわけ?」
 回ってない、と私は即答します。そんなことはできません。
「だったらあれか。ものすごいでかいジャンプを跳んでるのか」
 跳んでない。無理に決まっています。
「じゃあ、何だよ。おまえ、スキー場まで行って、何をやってるわけ?」
 滑ってるんだよっ、雪の上を気持ちよく滑ってるだけだよっ──。
 スノーボードをよく知らない人と話していると、しばしばこういうズレが生じます。オリンピック競技の印象が強いからでしょう。そうじゃないんだよ、雪上を気持ちよく滑るのがスノーボードなんだよ、空中で曲芸をすることだけがスノーボードじゃないんだよ、と声高に言ってもなかなかわかってもらえません。
 そこで、ふと思ったわけです。純粋に雪上での滑走能力を競う大会があればいいのにな、と。速く滑れて、華麗なフォームも披露できる──スノーボードが一番上手いのは誰なのか、を明らかにする大会です。でも残念ながら、そんな大会はないようです。
 ならば作ってみようか、と思い立ったのが今回の企画です。ど素人の発案でしたが、意外にも専門家の皆さんが賛同してくださいました。そういうのをやりたかったんだよ、と。
 スノーボードによって私の人生は大変豊かなものになりました。出会っていなければ、今の私はいなかったでしょう。この大会は、私からの恩返しでもあります。どうかふるってご参加ください。


 というわけなのだ。
 冬季オリンピックではハーフパイプ競技で平野歩夢が2大会連続で銀メダルを獲得した。スロープスタイルや、ビッグエアも話題となった。これらはフリースタイルと呼ばれるカテゴリーだ。平昌パラリンピックで成田緑夢が金メダルを獲得したバンクドスラロームやアルペンの回転・大回転などのようにターンの精度、スピードを競う競技もある。だが、それぞれに特化したものではなく、ありそうでなかったトータル的なスノーボードテクニックが問われるコンテスト。それが今回のSNOWBOARD MASTERSというわけだ。


 
 東野氏の発案に、30代から40代のベテラン世代のプロスノーボーダーやメディアの人たちが賛同し実行委員会を立ち上げた。フリースタイル系だけではなくテクニカル系のライダーも実行委員に加わり、いろいろな視点から夜な夜な熱い議論を繰り返したそうだ。そうして今回の大会の形ができ上がった。競技種目はバンクドスラロームとフリーライディング+ストレートジャンプによって争われることとなった。参加者の募集をかけたのは1月末。滑り自慢のスノーボーダーがエントリー。男子の枠は早々に定員に達したそうだ。

 特別にエントリーリストを見せていただいたが、一般・プロも混在している。名前を知っているプロも多数でベテランから若手(20歳以上)まで幅広い層のスノーボーダーが名を連ねている。しかもゴリゴリのフリースタイラーも、キレッキレのテクニカルライダーも混在している。どういう戦いになるか想像するだけでもワクワクしてしまう。
 総合滑走力を競うからこそ、幅広い年齢、スタイルのライダーが集まってきているのだろう。まさに「日本で一番スノーボードが上手いのはオレだ!ワタシだ!」という猛者たちが集まっているとも言える。

 かつては、TOYOTA BIG AIRやNISSAN X-TRAIL JAMといったお祭り的なビッグイベントがあった。が、それらも開催されなくなってしまった今、今回の大会賞金は日本最高額(優勝賞金:男子200万円、女子100万円)だという。それも東野氏の“スノーボードに対する恩返し”のひとつなのだろう。

 4月7日・8日、ぜひ会場に足を運んで「今、スノーボードが一番上手いのは誰なのか?」が決定する瞬間を目撃しよう。

【大会概要】
大会名:SNOWBOARD MASTERS
日 程:4/6(金) 公開練習
    4/7(土) バンクドスラローム
    4/8(日) フリーライディング+ストレートジャンプ
会 場:赤倉観光リゾートスキー場
    バンクドスラローム チャンピオンBコース
    フリーライディング&ストレートジャンプ 女子国体コース

観覧無料(会場まではリフト券が必要です)

(画像提供:SNOWBOARD MASTERS実行委員会)

 
 
ライター
渡辺信吾

アウトドア系野良ライター。デザイナー、Webディレクター、コーディネーターとしても活動中。波乗り、雪乗りで一年中真っ黒。 ホームページ「NORA」

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