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ザ・ノース・フェイスが、東京五輪のクライミング代表に内定した野口・楢崎選手の祝賀会を開催

2019.12.13 Fri

河津慶祐

河津慶祐 アウトドアライター、編集者

 来年、2020年7月24日から開催される東京オリンピックでは、追加競技として「クライミング」が行なわれるのは、アウトドア好きなAkimama読者のみなさまならご存知のことだろう。

 そんなオリンピックのクライミング代表選手に、今年8月に八王子で開催されたクライミング世界選手権で、日本人最高位を獲得したザ・ノース・フェイスの所属アスリートである野口啓代と楢崎智亜が内定した。

 去る12月6日、渋谷のTRUNK HOTELでザ・ノース・フェイス主催による両名の壮行会が行なわれていた。その名も「GO EVEN HIGHER」。

 “より高みへ” と名付けられたこの会は、同メーカーの所属アスリートであるクライマーの平山ユージが進行役、そして、クライミングコンペやワールドカップでのエッジのきいたDJプレイがおなじみのJAZZY SPORTがゲストとして参加していた。

国内屈指の音楽レーベルでありながら、盛岡でボルダリングジム「THE STONE SESSION」を運営するJAZZY SPORT。

「GO EVEN HIGHER」では、平山から野口、楢崎にそれぞれ、クライマーなら誰もが気になっているであろう質問をぶつけていたので、一部ではあるが紹介していこう。


 

平山 どうだった? 1年間。
野口 8月に世界選手権っていう、来年のオリンピックの選考会があったので、体力的にというか、精神的にタフなシーズンだったなって感じています。
楢崎 僕は、大会の数も多かったですし、世界選手権っていうプレッシャーもあったので、とにかく疲れましたね。

平山 世界選手権を目の前で見ていたら、コンバインドのスピードを見た時に、今までにない「重さ」みたいなものを感じた。あの時、啓代ちゃんはどんな心境でのぞんでいたの?
野口 私は、第1種目のスピードが7位で、どちらかというと幸先のいいスタートではなかったんです。もともと、スピードは自分の得意種目ではなかったので、1位を取りにいくというよりは、第2種目のボルダリングで必ず1位を取りに行くっていう気持ちが大きかった。なので、そんなに慌てず、むしろ落ち着いていましたね。
平山 ボルダーの2課題目。自分はすごく印象に残っていて、あそこがすべてを大きくガラッと変えたんじゃないかなと思っている。その時の心境は?
野口 コンバインドの決勝のボルダリングって、全部で3課題しかないので、本当に一本一本がすごい大きくて、1課題目でリードしたら、その後、逆転現象が起きづらいんです。1本目から勝負がかかってくるので、ワールドカップとは雰囲気がちがうなって。1課題目でリードして、2課題目が登れた時、これはボルダーの1位が決まったかなって思っていました。

野口や楢崎の愛用しているクライミングシューズやギア類、同年に獲得したメダルが飾られていた。

平山 智亜くんは、昨日、ユニフォームを開発している方々と話ししたんだよね?
楢崎 工場に行って、作っている様子を見てきたんです。機械で作っていると思っていたんですけど、全部手で、職人さんがやっていたので、そこに本当に驚いた。一生懸命、すばらしいものを作ってくれていると感じました。

2019年の世界選手権やワールドカップを戦っていたユニフォーム。じつは、東京オリンピックでのユニフォームもザ・ノース・フェイスが製作することが決まっているのだ。ほぼほぼできあがっており、あとは選手個々に合わせた微調整を行ない、最高のパフォーマンスを出せるようにしていく段階らしい。発表時期も聞いたのだが、これはまだシークレットにしておこう。リード・ボルダリングと、スピードではユニフォームがまったく変わるらしいぞ! 前者は着ていないかのようなウェア、後者は反発力などを上げる技術が使用されるとか!?

平山 来年に向けてどんな感じでトレーニングをしていくの?
野口 いつものワールドカップと来年は本当にガラッとちがう年だと思うので、いつもは大体4月から11月までの約半年のワールドカップのシーズンを見据えてトレーニングをするんですけど、来年は8月のオリンピック一本で行きたいなと思っているので、昼間のトレーニングの内容もガラッと変えていますし、ワールドカップの出方だったり、いつもとちがうと思います。
楢崎 僕の場合は、今年は世界選手権があって、それに合わせ、結果を残せたので、今年も同じ戦法でいいかなと思っています。モチベーションは去年より高いです。


 

 イベントの後半では、クライマーの中嶋 徹、レナーン・オズタルク、コンラッド・アンカー、スキーヤーの三浦雄一郎、佐々木明、小野塚彩那、ヒラリー・ネルソン、というザ・ノース・フェイスアスリートの面々による、オリンピックに向けてのメッセージムービーが流れていた。

 その中から、称名滝のフリーソロが記憶に新しい中嶋 徹の言葉をピックアップしてみよう。

「世界選手権をライブで見ていましたが、とても感動しました。僕だけではなく、見ていたクライマー全員、とても感動したと思います。そして、来年はクライマーだけではなく、日本国民全員、そして世界中の方々が活躍を楽しみにしていると思います。あと7ヶ月ほどとなりましたが、体に気をつけてがんばってください。ガンバです!」

 最後の締めは、筆者だけではなく、(勝手に)日本中のクライマーを代表して、ひとこと言わせていただこう。

野口啓代選手
楢崎智亜選手
優勝めざして

ガンバ!

 

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