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【短期集中連載 FUTURELIGHT】第2回「フューチャーライト」発売記念 2日間限定イベントをレポート!

2019.10.03 Thu

北村 哲

北村 哲 アウトドアライター、プランナー

 2019年10月1日、THE NORHTH FACEの新素材 「フューチャーライト」 を使用したアウトドアウェアが、全世界同時発売となりました!

 発売に先駆けた9/28(土)〜29(日)の2日間、東京・原宿にある THE NORTH FACE MOUNTAIN では、限定記念イベント「FUTURELIGHT EXHIBITION」を開催。

 イベント前夜の9/27(金)にはプレス向け発表会が開かれ、会場のTHE NORTH FACE MOUNTAINは、多くの人で賑わいました。今回はその、プレス向け発表会の様子をお届けします。

「フューチャーライト」の機能を表現するためにつくられた、この超薄型ディスプレイを使用したプレゼンテーションが、スゴかった! 非常にインパクトがあり、モニターに映し出される解説もわかりやすい。このプレゼンテーションからも、新しい時代を感じました。

 このプレス向けイベントでは、さまざまなジャンルで活躍するTNFアスリート5名が、最近の活動報告を兼ねたスライドトークショーを行ないました。

 みなさんの魅力的な活動報告と合わせて「フューチャーライト」の着心地、それぞれのフィールドでどんな使い方をしていたか、どんな点がよかったか、今後期待することなど、貴重な意見を伺うことができました。

 それでは、トークショーを行なった5名と、トークの内容をご紹介します。


< Athlete Talk - press day>
■ 佐藤裕介(さとうゆうすけ) x 馬目弘仁(まのめひろよし)

 まずは、アルパインクライマーのふたりによるスライドトークショー。

 スライドトークショーは、佐藤さんのインド北部「セロキシトワール」遠征報告。馬目さんが、聞き手役です。

 冒頭に馬目さんが「アルパインクライミングは、スポーツではなく冒険だと思う」と説明をしてから始まったスライドトークショー。佐藤さんのお話は、馬目さんのその言葉を裏付けるように過酷なものでした。

 興味があっても、その詳細に触れる機会の少ないディープなアルパインクライミングの世界。聞き手の馬目さんの解説もあり、このハードな挑戦を成功させた佐藤さんパーティーの行動状況が伝わってくる、すばらしい報告会でした。

上)今回のパーティー3人で、この半分宙に浮いているテントで寝たそうです 下)登頂後の下山時のビバークの様子。ウトウトすると、太ももに雪が溜まってしまう。それを払って日の出を待ったそうです。

 そしてふたりとも、すでにテスト着用しているという「フューチャーライト」については以下のようの答えていました。

「シェル=殻」つまり、体を守るジャケットには信頼性が必要だと、馬目さん。

佐藤さんは、「この遠征では持って行っていないですが」と言いつつ、「ソフトシェルのような感じで、軽くて、しなやかで動きやすい」と。

 とにかく、できる限り荷物を減らして、少ない日程でチャレンジをするアルパインクライミング。ふたりの意見をまとめると以下のような感想になりました。

・体力の消耗が激しい行動シーンでも、通気性がよい。
・ハードシェルのようにカサカサしない。アルパインクライミングに優位。
・ハードシェルでは、ビレイ時に汗冷えすることがあるが、この通気性でそれがない。
・中間着的な使い方もいい。通気性が高いので、防風性があるハードシェルとの併用がいい。
・レイヤリングとしては、暑いときは1枚で。稜線に出るときなどの風対策では、中間着的な使い方。
 
「今後期待する製品」という質問には、ふたりとも「テントとシュラフカバー」という意見で一致していました。

 
< Athlete Talk - day1 >
石川直樹(いしかわなおき)

 写真家の石川さんは、カナディアンカヌーでユーコン川をカナダからアラスカまで下った旅と、そのカヌートリップの直前のK2&ガッシャブルムII峰登攀のお話。「ガッシャブルム」とは、バルティー語で「美しい山」という意味。世界で13番目に高い山です。

 石川さんの原点は、10代のころに始まった旅だそうです。20歳のとき、ユーコン川のホワイトホースからドーソンまで800kmをひとりで下った旅が忘れられず、昨年から再びカナディアンカヌーでユーコン川を漕いでいます。

 それは以前から抱いている、ホワイトホースからベーリング海まで下りたいという夢のためでもあるそうです。

 数年かけて尺取り虫方式で川下りをしながら流域の村などの撮影をしているそうで、今年はドーソンからサークルまでをつなぎました。

 川下りの旅は思索にふけったり、本を読んだり、焚き火をしたりとゆったりとした時間を過ごすことができる、いい時間だったそうです。

今年は、カナダから国境を越えてアラスカに入ったそうです。カヌーで国境を越える場合はとくに警備があるわけでもなく、それぞれの国の旗が立っているだけだとか。

 後半は、この川下りを始める3日前まで挑戦していた登攀のお話。4年ぶりに挑戦したK2では、残念ながら山頂は踏めず。その後、1日だけ休息して連続登攀したガッシャブルムII峰の話。スライドの写真や動画を見ると、本当につらかったんだなと伝わってきました。

こんな極限の状況で写真撮影をしながら、その数日後にはカナダでカヌーで川下りをしていたという。このコントラストはすごいですね。


 石川さんは、カヌーの旅で「フューチャーライト」を着用。お世辞が言えないと照れながら「非常に着心地がよく、柔らかくて、心地いい。レイヤリングをちゃんとすれば、着っぱなしで大丈夫」とのことでした。

 来年にはフューチャーライトを使ったテントも発売されるようなので、次の旅ではぜひとも使ってみたいとのことでした。

 

 続いて、スノーボーダー・登山ガイド, スキーヤーのふたりが登場。

中川伸也(なかがわしんや) × 小野塚彩那(おのづかあやな)

 最初に、先シーズンのそれぞれの活動報告をスライドショーを交えてスタート。

 小野塚さんはハーフパイプ競技引退後、フリーライドに転向。初挑戦で優勝した白馬大会や、本部から残りのツアーも参加して欲しいと熱烈オファーをもらったワールドツアーの話など。

 中川さんは自身のベースである旭岳や、その周辺の冬のアクティビティーの話を披露。

 さらにスライドを交えて、ふたりがいっしょに撮影をした利尻島の独立峰・利尻山の話も。

 利尻山は熊や鹿などの野生動物がいないという独特な自然環境の島で、近年は国内外からも注目されている場所です。この利尻島は風の島と呼ばれるだけあって海風の影響を直に受けるために天候の予想が立ちにくく、撮影が困難な山です。

 今回の撮影では天気待ちも多かったそうですが、メンタルを維持するアスリートの忍耐強さが、最良の一枚を残す、ということにつながっているそうです。

 最後に、今シーズンの話。小野塚さんは、フリーライドワールドツアーに今年も参戦したい。中川さんは、12月からの北海道でのガイド業と3月下旬からパキスタンに作品作りの遠征に行くとのことでした。

「フューチャーライト」の着心地は?


 小野塚さんは「素材が柔らかく、ハードシェルのようにシャカシャカしなくて着心地がいい。湿度の高い場所から、寒くてドライな環境まで、いろんなシチュエーションで着続けられた」そうです。

中川さんに、「フューチャーライト」を着用したときに「ベンチレーションがなくても問題なかったですか?」と質問すると「激しいラッセル時でも、大丈夫だった」そうです。

 ただ、激しい雨や風、停滞など、シチュエーションによって「この上から、従来のハードシェルを着るのような使い方もあり」という意見も出ていました。

< Athlete Talk - day2 >
 2日目は、日本のトレイルランニングの火付け役。レジェンドたちが登場! 大活躍だったUTMB2009年から今年で10年。ふたりとも、なんと今年で50歳だとか!

鏑木毅(かぶらきつよし) × 横山峰弘(よこやまみねひろ)

 今回のスライドトークショーは、もちろん、見事に完走されたUTMB2019についてです。

 鏑木さんは現在50歳で、10年ぶりの参戦。「逃げ出したい緊張感。いろんなプレッシャーを乗り切って、結果を出して解放された。でも、そうゆうのは、若いころだけでいいかな」と感想を語ります。今回のレースでは、家族も現地入り。エイドステーションで、娘さんに会うことで元気をもらっていたそうです。

かつてのライバルたちとの感動的な再会のゴール。10年前、2009年にUTMB総合3位入賞した当時のふたりのランナー、セバスチャン、ダワ・シェルパがサプライズで出迎えてくれた。2位争いをしたセバスチャンは、山の中から3km並走してくれたそうです。

「Ultra-trail du Mont-Blanc(UTMB®170km 10,000mD+)」横山選手は35:12:27で304位(年代別29位、日本人19位)でフィニッシュ。

UTMB2019、鏑木さんご家族のゴール写真。鏑木選手は30:30:21で124位(年代別8位、日本人6位)

 横山さんは2009年、UTMB総合6位入賞という快挙を成し遂げました。さらなる意欲を持って臨んだ翌2010年のUTMB挑戦は悪天候のため30km地点でレース中止。以来、久しぶりの参戦でしたが、「走れることが、なにより嬉しかった」と喜びを語ります。ケガ続きだった40代を乗り越えての完走は、感慨深いものだったでしょう。

「フューチャーライト」の着心地は?

左)横山さん:UTMB2019で実際に着用して、蒸れずに快適だった。レース中は、脱いだり着たりできるだけしたくない。夜間の着用、汗冷えを防いでくれた。 右) 鏑木さん:汗を外に出す力の凄さ。素材のしなやかさ。いままでのアウターシェルのシャカシャカという音が、ストレスだった。ジャケットを着なければいけないシチュエーションなのに湿度が高いとき、通気性が優れていて向いている。汗冷えを防いでくれる。

 アスリートのみなさんのお話を聞いていると、この秋冬のアクティビティーで、さっそく「フューチャーライト」のジャケットをまとって、フィールドに飛び出したくなってきますね。

 それなら! というわけで、筆者も早速、話題の一着を購入の予定。近日中に、実際に使用したインプレッションもお届けの予定です。お楽しみに!


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