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丸沼高原スキー場に雪の波が出現! FROZEN WAVE PARK MARUNUMAでスノーサーフ

(2020.02.03)

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 プロスノーボーダーであり、gentemstickのオーナーシェイパー玉井太朗氏がプロデュースした世界初となるスノーサーフパークが丸沼高原スキー場に新たに常設されることとなった。その名も“FROZEN WAVE PARK MARUNUMA”。去る1月25日にそのオープニングセッションが開催されるということで参加してきた。

 玉井太朗氏のInstagramに「この冬丸沼にオープンするFROZEN WAVE PARKのコースを設計させて頂きました」という投稿を発見したのが、昨年の10月末。FROZEN WAVE(フローズンウェーブ=凍った波)、つまり波のような雪の人工地形が登場するということだ。スノーサーフというスタイルを愛好するものにとってはこのネーミングだけでも色々想像してパブロフの犬よろしくよだれを垂らすに違いない。かくいう私もそのひとり。

 スノーサーフというスタイル、というか概念は、パウダースノーの斜面を波乗りするように滑るイメージがあるかもしれないが、実際は雪の積もった地形を波にように見立てて、ボトムターンしたりリップに当て込んだりという、3Dな板の動かし方を表しているものだ、と私は認識ている。このパークもそんなスノーサーフスタイルを楽しめるに違いない。しかも玉井太朗さんが仕掛けるパークとなれば、さらに期待は高まるのだった。

 さて、ご存知ない方のために補足しておくが、一般的にスノーパークというとスキー場の1コースなどに、ボックスやレール、キッカー(ジャンプ台)などを配置したジブパークが主流だ。それに対して、バンクやボウル、壁などで構成される人工地形パークの人気が高まりつつある。八方尾根スキー場の“HAPPO BANKS”が代表的な例だろう。このFROZEN WAVE PARKもHAPPO BANKSを手がけるプロスノーボーダー丸山隼人氏率いるSLOPE PLANNINGが現場を指揮するそうだ。

 SNSには玉井太朗氏のメッセージも掲載されていた。

狙いはズバリどんなレベルのライダーにも楽しんでもらえる夢の様な氷の波を出現させる事!中緩斜面の3次元地形で板を走らせる面白さを追求するFWPフローズンウェーブパーク!
80年代、自分のスケッチブックに近未来のスノーリゾートのコースの想像図を初めて描いてから長い間温めて来ているマンメイドコースの理想を少しでも表現出来る様、様々な条件下で最高を目指し取組んで行きたいと思います。

玉井太朗

 SNSで情報がアップデートされるたびに期待は募り、いよいよオープン日が発表された。1月25日の土曜日。しかも、この日はオープニングセッションということで、レジェンドからアップカマーまで色々なプロライダーたちが全国から集まるという。これはもう居ても立ってもいられない。金曜日の深夜早々に出発して丸沼高原スキー場に向かった。

 朝一からゲレンデに向かうと、この日を心待ちにしていた友人たちも集まって、プチ同窓会のよう。雪不足気味の今シーズンだが、丸沼高原スキー場は、標高がベースでも約1,400m、トップで2,000m近いため、全面滑走可能。開会式までの時間、友人たちと朝一のグルーミングバーンを堪能した。

 さて、FROZEN WAVE PARKはゲレンデ下部の中央に設けられていて、リフト1本でアクセス可能。どんな形状かは文章で説明するよりも、こちらの動画を見ていただいた方がわかりやすいだろう。

 サーフィン的に表現するなら、ムネ~カタ、たまの頭オーバー、面ツル、メロウなグッドウェーブ。サーフィンもスノーボードもされる方ならこの表現でグッとくるはず。

開会式にはたくさんのゲストライダー、一般スノーボーダーが集まった。

 開会式の後、まずはゲストライダーによるデモセッションが行われた。ライダーによってコースの攻め方はそれぞれ。アグレッシブに当て込んだり、舐めるようにグライドしたり、雪上に自由なマニューバーが描かれていく。見ているだけでもワクワクする。

アレックス・ヨーダーのレイバック

藤田一茂 深いボトムターンで次のショルダーを狙ってからの

鋭いオフザリップ!まさにサーフィンのよう

天神平ローカルのキッズたちもトレイン

 その後一般開放。我々もプロに混じってコースを滑った。正直、プロのような滑りはできないが、私のレベルでも本当に滑っていて楽しい。

 スピードやテクニックのレベルの違いはあったとしても、こういう地形遊びは誰でもチャレンジできるし、ジャンプ台やハーフパイプなどと違って、精神的にも敷居は低い。しかもどういう風に攻めるかは自由。フラットなバーンでカーヴィングしたりグラトリ(グランドトリック)するのも楽しいが、そういう基礎的なテクニックを地形で使うことでスノーボードという遊びはもっとクリエイティブになる。

 関東圏で営業期間の長い丸沼高原スキー場にこういったコースが常設されたことで、ますます地形遊びのムーブメントは熱くなっていくことだろう。ぜひみなさんも、FROZEN WAVE PARKを体験して、楽しさを実感してみてほしい。

 願わくば、今後十分な降雪に恵まれ、一日でも長い期間営業していただけることを。

 
 
ライター
渡辺信吾

アウトドア系野良ライター。デザイナー、Webディレクター、コーディネーターとしても活動中。波乗り、雪乗りで一年中真っ黒。 ホームページ「NORA」

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