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【海外滑走記】コロラド州の超高級スノーリゾートは想像を超えるスケールだった

2020.03.17 Tue

渡辺信吾

渡辺信吾 アウトドア系野良ライター

 この2月、コロラド州のデンバーを訪れたとき、1日だけスノーボードできる日があったので、友人オススメのスノーリゾートに連れて行ってもらうこととなった。その場所は、なんとVail Ski Resort(ヴェイルスキーリゾート)。

 Vailといえば、北米屈指のスノーリゾートであり、傘下にいくつもの有名リゾートを持つVail Resorts Management Companyという巨大リゾートグループの総本山でもある。昔から名前は知っていたし、かなりの大型&高級リゾートだという話は聞いていたので、一度は滑ってみたいと思っていた。1日だけだがその夢がついに叶うこととなった。

 さて、前情報として調べたところによると、ベースの標高は2,454m、ピークで3,527mということで、そこそこの標高。昨年訪れたArapahoe Basin(アラパホべイスン)がピークで3,800mぐらいだったので、そこよりは低い。滑走可能面積は5,317エーカーと書いてあったが、いまいちピンとこない。後から調べたところ八方尾根の14倍もあるらしい。スケールが違いすぎて笑うしかない!

 我々が到着したのは、麓にある街の一角のパーキング。LIONSHEADというエリア。中心部はVAIL VILLAGE、さらその奥にはGOLEDEN PEAKという街がある。ヴィレッジ内は無料のシャトルバスが運行していて、どのエリアに滑り下りても帰って来られるようになっているらしい。

 まずチケットを購入。1DAYチケットの定価は$219(約23,500円)らしい。オンライン割引やグループ割引もあるようだが、それにしても日本のスキー場の一日券の金額の3倍以上もする。実際は、地元の人たちの多くが、$800ぐらいのシーズンパスを購入するらしく、すぐに元が取れるのだとか。それはそれでうらやましい。ちなみにリフト券はICチップが埋め込まれたカードタイプ。

チケット購入は友人にお任せしたが、どういうわけかフルネームや生年月日も聞かれた。何か登録されたのかな?

トレイルマップの片面。こちらがフロントサイド(メインエリア)。ゲレンデはこれだけじゃなく……

奥のバックボウルとさらに奥のブルースカイ・ベイスンというエリアまで。こちらには広大な非圧雪のエリアが!

 麓からゴンドラに乗って中腹エリアまで一気に上がる。ゴンドラ乗り場ではかなり混雑しているように感じたが、ゲレンデ内はガラガラ。それはそうだ。だって、めちゃめちゃ広いんだもの。

パッと見ガラガラ。思いっきり飛ばせる

 友人の案内で、主要なコースを次々と攻めていく。圧雪されたコースの雪質は固めだが、アイシーではなく、しっかりエッジが噛む雪。前述のようにコース内の人口密度は低いので、思いっきり飛ばせるし、ロングターンもできる。しかも1本1本の滑走距離が長くて楽しい。多数ある6人乗りのチェアリフトは輸送力も高くて待ち時間もそれほど長くはない。しかも座面がふかふかで気持ちいい。

リフトには結構な列ができるが、輸送力が高いので、それほど待たずに乗れる

 至るところに非圧雪のコースも見えるが、この数日は降雪がなかったらしく、モーグルコースのようなコブコブになっていたので、そちらは遠慮した。

 さらに標高を上げると、雪質は柔らかくなってくる。バックボウルのエリアは圧雪されたコースよりも非圧雪のエリアの方が断然広い。フレッシュなパウダーはほぼ皆無だったが、非圧雪エリアは途方もなく広大で、もし新雪が降った後だったら、とてもじゃないが滑りきれないくらいのパウダーを楽しめるのだそうだ。

この辺が一番標高の高いエリア。景色も最高!

バックボウルへのゲートのひとつ。CHINA BOWL、SUN UP BOWL、SUN DOWN BOWLなどボウル地形のエリアが広がる。友人の案内がなければ迷子になっていたかも

 バックボウルエリアの奥にさらにもうひと山あってブルースカイ・ベイスンという。そちらにはタイトなツリーランを楽しめるコースやハーフパイプのような沢地形のコースもあった。ある程度雪が柔らかかったので十分に楽しめたが、ここも降った直後ならもっと楽しいに違いない。

 朝10時から夕方3時まで、一度トイレ休憩で水を飲んだ以外はノンストップで滑り倒した。普段ならすぐに休憩したがるのに、テンションアゲアゲでずっと滑っていた。まるで子ども。50歳超えてこんな気持ちになるなんて新鮮だ。

 友人はおおよそ山の全容がわかるように案内はしてくれたが、それでも滑ったのは全コースの20%ぐらいじゃないだろうか? とても1日で滑りきれる広さじゃない。

 麓のVAIL VILLAGE側に下りて、ヴィレッジ内のレストランでようやく食事をとることにした。それほど寒くなかったのでテラスの席に陣取って、巨大なピザやバッファローチキンなどまさにアメリカンなフードを、ビールで一気に流し込む。まさに、ゲップでみんなにセイハローってな具合だ。

 滑りも食事も満喫して、ヴィレッジ内をシャトルバス乗り場まで歩いていく。とにかくこのヴィレッジの雰囲気がめちゃめちゃ素敵なのだ。ホテルもショップもちょっとした広場も全部可愛い。アメリカというよりヨーロッパ風の外観で、どこを切りとってもインスタ映えする。

ホテルやショップやレストランがみんなオシャレ。

もう、ここはおとぎの国ですか?

 ゲレンデもヴィレッジもそしてサービスも、さすが全米屈指のスノーリゾート。しかも、このリゾートは環境にも配慮したサステイナブルな取り組みを行っているらしく、世界中のリゾートもその取り組みに注目しているのだとか。1DAYのリフトチケットが$219なのも納得だ。あらゆる面でそれだけの価値はあるのだと思う。

 簡単に来られるところではないが、もしまた機会があれば絶対に来たいと思った。もちろん、パウダースノーたっぷりのタイミングで。

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