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ヒマラヤ発の「ロケット」が涙目の世界を救う! 

(2013.02.25)

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Envi­rofit g-3355というストーブの原理は、煙突効果による効率性の高い吸気システム。これにより最大80%の煙や有害ガスの排出を低減。熱効率もよく調理時間も約半分、さらには消費燃料も60%の削減が可能

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ストーブのマニュアルは文字どんな人でも使い方が簡単にわかるようにイラスト化され、誰でも簡単に快適な調理ができる

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製造元のenvirofit社では、世界を救うストーブをアフリカを始めとした国々に格安で販売している

 ロケットはロケットでも、ここで言うロケットとは、煙突効果による燃焼効率の高いロケットストーブのこと。日本でも東日本大震災以降、非常時に手作りのロケットストーブがにわかに注目されたが、今このストーブが、ネパールで注目されている。

 ネパール・トレッキングなどの道中で垣間見える集落の生活、彼らは薪を燃料に土間で煮炊きをしている。部屋中には煙がもうもうと立ちこめ、咳き込み、目をこすりながら、日々の食事を作る毎日だ。世界保険機関(WHO)の調べによると世界では毎年200万人もの人々が、このようなプリミティブな炊事環境の中、気管支炎や肺がん、喘息などの病気で亡くなっているほか、多くの人が結膜炎や角膜炎など目の疾患を患っている。

 ヒマラヤン・ストーブ・プロジェクトと題されたこのプロジェクトは、このような炊事環境にあるネパール山間部の集落や家庭に、煙の出ない燃焼効率の良いロケットストーブを寄贈、彼らの健康を守るとともに、燃料となる木々の伐採を少しでも減らし、山間部の裸地化を防ぐというもの。

 寄贈されるストーブは、誰でも簡単に組み立てられるうえ、コンパクトになるので、設置も運搬もスムース、山あいの小さな集落での利用に大変適している。これまで、このプロジェクトでは、1400個ものストーブを各家庭に寄贈。彼らの健康的な生活を取り戻すとともに、ネパールなど山間部の自然環境の保全にひと役かっている。このプロジェクトは、世界からの善意ある寄付で成り立っており、日本からもドネイションが可能だ。

ヒマラヤン・ストーブ・プロジェクト

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ライター
滝沢守生(タキザー)

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌編集に携わった後、独立し、現在に至る。

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