• 山と雪

ヒマラヤ発の「ロケット」が涙目の世界を救う! 

2013.02.25 Mon

滝沢守生(タキザー)

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

 ロケットはロケットでも、ここで言うロケットとは、煙突効果による燃焼効率の高いロケットストーブのこと。日本でも東日本大震災以降、非常時に手作りのロケットストーブがにわかに注目されたが、今このストーブが、ネパールで注目されている。

 ネパール・トレッキングなどの道中で垣間見える集落の生活、彼らは薪を燃料に土間で煮炊きをしている。部屋中には煙がもうもうと立ちこめ、咳き込み、目をこすりながら、日々の食事を作る毎日だ。世界保険機関(WHO)の調べによると世界では毎年200万人もの人々が、このようなプリミティブな炊事環境の中、気管支炎や肺がん、喘息などの病気で亡くなっているほか、多くの人が結膜炎や角膜炎など目の疾患を患っている。

 ヒマラヤン・ストーブ・プロジェクトと題されたこのプロジェクトは、このような炊事環境にあるネパール山間部の集落や家庭に、煙の出ない燃焼効率の良いロケットストーブを寄贈、彼らの健康を守るとともに、燃料となる木々の伐採を少しでも減らし、山間部の裸地化を防ぐというもの。

 寄贈されるストーブは、誰でも簡単に組み立てられるうえ、コンパクトになるので、設置も運搬もスムース、山あいの小さな集落での利用に大変適している。これまで、このプロジェクトでは、1400個ものストーブを各家庭に寄贈。彼らの健康的な生活を取り戻すとともに、ネパールなど山間部の自然環境の保全にひと役かっている。このプロジェクトは、世界からの善意ある寄付で成り立っており、日本からもドネイションが可能だ。

ヒマラヤン・ストーブ・プロジェクト
http://www.himalayanstoveproject.org/

●製造元のenvirofit社のHPはコチラ
http://www.envirofit.org/

滝沢守生(タキザー)

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌編集に携わった後、独立し、現在に至る。コンサベーション・アライアンス・ジャパン事務局長。

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