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豪雪に耐えて80年、谷川岳にたたずむ伝説の山小屋

(2013.03.10)

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谷川岳湯檜曽川上流に建つ虹芝寮

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山小屋の名称をつけたときの命名書

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 群馬県・谷川岳、湯檜曽川上流芝倉沢出合に今も往事の姿をとどめ、ひっそりとたたずむ山小屋が開設80年を迎え、その記念誌が刊行された。虹芝寮と名付けられたこの山小屋は、一般の登山者は利用することはできないゆえ、その存在はあまり知られていない。しかし、串田孫一、成瀬岩雄、高木正孝、渡辺兵力をはじめとした、日本山岳史に燦然と輝く多くの岳人を輩出した伝統ある山小屋であり、谷川岳、ひいては日本の山岳誌を語るうえでは伝説的な山小屋として知られている。

 建設されたのは、昭和7年(1932年)、当時の旧制成蹊高校の生徒たちが「自分たちの登山基地となる山小屋を建てたい」という思いから、資料文献集めから、資金集め、さらには建設作業などを自らの手と足で行なったという。今は、東京の成蹊学園が管理所有しており、山岳部をはじめとした学生やOBらが利用し、雪下ろしや小屋掃除などのメンテナンスも当時のように自らの手で行ない続けてきた。また、小屋にはヒュッテンブッフと呼ばれる日誌があり、建設当時から現在に至るまで、小屋に滞在した岳人たちの熱い思いが書き綴られてきている。

 記念誌には、山小屋にゆかりのある岳人たちの寄稿をはじめ、建設当時の貴重な写真、上記ヒュッテンブッフの抜粋や複写、そして、小屋周辺の自然環境などの解説、山小屋の建設に至るまでの記録や図面などの貴重な資料などが収録され読み応えのある1冊になっている。80年の風雪に耐え、岳人たちの手によって守り継がれてきた山小屋の山岳誌ともいえるだろう。

虹芝寮80周年の歩み
発行者:成蹊踏高会編
定価:5000円
販売はコチラ
http://koshiryo.com

 
 
ライター
Akimama編集部
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