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「がんばれフェスおじさん」第3弾は登山。出発前に、さかいやスポーツで装備のアドバイス。

(2019.09.24)

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「がんばれフェスおじさん! アウトドアチャレンジ」。1回目のスキー、2回目のクライミングに続いて、3回目は登山に決定した。本人は日帰りできる関東近郊の低山を希望したのだけれど、Akimamaでチャレンジするのなら、一泊で登山することに「チャレンジする」意義が出てくるという結論になった。

 野外フェスには年に何度も行っているのだから、野外フェスでの自然環境に対応できるアウトドアアイテムはある程度持っている。しかし、一泊でそこそこ高い山に登る際に、そのフェス仕様のアイテムではたして大丈夫なのだろうか。スキー場のスキー、クライミングジムのクライミングとはちがって、完璧に自然と向き合うことになるチェレンジ第3弾。まずは山に向かう前に、どんなものが必要になるのかのアドバイスを聞きに、さかいやスポーツにお伺いすることになった。山に対してはまったくの初心者であるフェスおじさんに対して、親切にアドバイスしてくれたのは斎藤勇一さん。

まずはシューズ選びから

 さかいやスポーツでは、山登り用のシューズを「日帰り」「山小屋泊」「テント泊」の3つに分類して陳列していた。雨のフェスで使う防水のトレッキングシューズは、さかいやでは「日帰り」にセレクトされている。

「日帰りタイプは、柔らかくて歩きやすいシューズです。街での普段履きとしても使えるもの。けれど柔らかいだけ足元が不安定になります。不安定になることで疲れが出やすい。日本では2,000m以上の森林境界線を超えると足場は悪くなります。そんな場所に一泊で行くのなら、硬さがあって安定感がある方がいいです。疲労を軽減して、足をしっかり守ることが大切です」と斎藤さん。

 山小屋泊とテント泊のちがいは、背負っていく荷物の重さのちがい。当然、テント泊の方は荷物が多くなり重くなる。シューズもより安定性の高いものの方がいい。安定性の高いシューズは歩きにくいというマイナスポイントもあるという。

 一泊の登山だと、フェスで使っているものは、どうやら心もとないようだ。試し履きさせてもらうことにした。メーカーによって幅や甲高に違いがあるから、実際に履いて、自分に合ったサイズのものを買った方がいいという。自分のサイズは26cmとずっと信じこんで何十年も生きてきているのだから、ここ数年は実際に靴に足を入れてサイズを選ぶことをしなくなっていた。当たり前のことを当たり前にすることが大切なんだと教えてもらう。

 実際にサイズを測ってみたら、25.5よりも小さく、しかも右足に比べて左足は小さかった。斎藤さんオススメのLOWA。最初に26cmを履いて、次にひとサイズ小さい25.5。よりしっくりいくのは25.5cmのようだ。

続いて登山三種の神器のザックとレインウェア

 いかに荷物を軽くするか。少しの軽量化が結果として自分の身体に返ってくる。山小屋泊であれば35ℓ程度のザックでも対応可能だという。これがテント泊となると50ℓは必要になる。

 ザックはいろいろ持っているけれど、大型のザックはここ何年か背負っていない。かつて海外旅に行った際に使ったけれど、アメリカのフェスも日本のフェスも、ほとんど車で行くから、ザックよりもアウトドア仕様のキャリーバッグの方が都合がいい。キャリーバッグにプラスして、会場内を歩く際のリュックというのが定番だ。

 サックは進化を続けているという。ここはこう直した方が快適というポイントが更新されていく。確かに35ℓのものも50ℓのものも、背負い心地がちがった。「身体に合ったものを選ぶのがいちばんです」。サイズが自分の身体に合っていることによって、腰と肩で重さをバランスよく分担させることになる。うーん、ザックは持ってはいるが新しいものが欲しくなってしまう。

 レインウェアは野外フェスで使っているものでまったく問題ないようだ。ただ斎藤さんのアドバイスは「軽いものがベター」。登山では雨対策だけには留まらず防寒対策としてもレインウェアを活用するという。登山当日の天候や気温をみて、どれにするか決めよう。

Tシャツ、手袋などなどの備品

「レインウェアも大切ですけど、Tシャツや下着も快適さを守るためには大切ですよ。一泊二日、二泊三日でも着替えずにTシャツなどは同じものを着ます。汗をかいてもすぐ乾く化学繊維のものがいいです」

 Tシャツは、バンドTやフェスTなど何百枚も持っている。Tシャツを新たに購入するなんてことは頭になかった。何百と持っているけれど、そのほとんどはコットン素材かヘンプ素材。肌触りなどの着心地はいいのだけど、汗で背中がべったりなんてこともよくある。

「ただし着替えないとは言っても、もしものために防水パックにTシャツ、パンツ、ソックスは入れていってください」

 そういえば、今年のフジロックではテントが水没してしまって、Tシャツだけではなく、着るものすべてを水浸しにしてしまった。フジロックでは、タワーレコードやGOHEMPから、Tシャツやショートパンツをもらうことができたけど、登山中には誰からも借りることももらうこともできない。

 サングラス、手袋、ヘッドランプ、水筒……。登山には何が必要なのか。店内を斎藤さんと歩いているだけで、いろいろ出てくる。今回の登山では使わなかったとしても、もしものことを考えて用意していておくべきものが少なくない。安全に山を満喫すること。これは登山するすべての人に共通しているテーマだ。「がんばれフェスおじさん」のテーマも「安全に楽しむこと」。

 斎藤さんと登山や登山用具のことを話していて、かなり登山に対しての不安は軽減されている。ショップはものを買うだけの場ではなく、聞きたいことを教えてもらえる場であることを実感。斎藤さん、長い時間ありがとうございました。

 さあ準備を万全にして、あとは山へ。

さかいやスポーツ

 

 
 
ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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