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【山ヤの子育て】目指せ100座! 4座目・どうする!? 山の幼児食 <前編>

(2020.01.03)

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尽きることない悩み。真っさらな子どもに、なにを体験させるか

 子育てをしていてよく話題にあがるのが「いつになったら少し楽になるのかしらね」ということだ。

 子育てがつらい、という意味ではない。むしろ子育ては未知との遭遇の連続で、刺激に満ちた幸せな日々である。幸せな一方で、悩みが次から次へと湧いてきて、いつまでたっても尽きることがない。

 わが家の娘もすくすくと育ち、1歳8か月になった。このころの悩みの種は、「お世話」に関することから「教育」に関することにシフトチェンジしている。

「バイリンガルにしたいなら3歳までにはじめるべき」といわれる英語教育をはじめ、スイミング、リトミック、キッズ体操……。子どもの無限の可能性を信じる親としては、あれもこれも早くやらせたほうがいいのでは、という気持ちになるし、同年代の子どもが幼稚園受験対策や、習い事をはじめたと聞くと、焦ってあれこれ調べては「うちの子は、毎日朝から晩まで泥だらけでいいのだろうか……」と悩んでしまう。

棒を見つけては拾い集め、水たまりの側を通れば食い入るように覗き込んで、テコでも動かない。自然大好きに育ってくれたのはいいが、時々不安になることも。

 一方、子どもはというと「やりたいこと」「やりたくないこと」がはっきりしてきた。なにか新しいことをやらせようと思っても、親の希望と、子どもの意思をいかに合致させるかがまた悩みどころである。

 さて、子どもの「やりたいこと」のファーストチョイスに、登山がくるようにする工夫はなんだろう。

 そのひとつとして、最近、私が工夫していることは “外で食べるご飯のおいしさ” を体験させることだ。

自然のうつくしい景色を前にしても、ぐうぐう……。まだまだ花より団子のお年頃。

寒い季節こそ体験させたい、山メシの醍醐味!

 大人の登山でも、山で食べるご飯は格別である。とくに、寒い季節に山で食べるあたたかい食事は最高だ。街では味わえない、あの、細胞にエネルギーが行き渡っていくのを感じるようなおいしさを、子どもにも体験させたい。

 1歳半を過ぎると、離乳食を卒業し「幼児食」というジャンルにレベルアップしていく。これは、歯がはえそろっていない幼児でも食べられる、薄味でやわらかく、できれば自分でスプーンを使ってすくったり、手づかみ食べできるもの、という知恵が必要な料理なのだ。

 山で食べられるように、準備が簡単で、おいしくて、持ち運びが便利で、あたたかいもの……

 試行錯誤したうえでたどり着いた、お弁当用便利グッズがスープジャー!

 スープジャーとは、おかず/スープ用魔法瓶で、保温(保冷)にすぐれたフードコンテナだ。保温効果がとても高いので、保温しながらゆっくり熱を通す「保温調理」までできる大変便利なグッズなのだ。

 今回のメニューは、娘が大好きなコーンとツナを使ったクリームスープ。おおきめにカットした具材でも、持ち歩いているうちにじっくり熱が通るので、あわただしい出発前でも簡単に準備できる。

 山頂でのお昼時に、バーナー調理ではご飯を待ちきれないお腹ペコペコの娘に、さっとあたたかいスープを提供できるこの安心感は心強い。

材料はこれだけ。好みで片栗粉でとろみをつけても良い。ジャガイモはスープジャーの中で保温調理されるので、完璧に煮込まなくてもOK。

調理したのは朝6時。お昼時には、ジャガイモもホクホクになり、スープも適温になっていた。寒気でほっぺを真っ赤にした娘は、あたたかいスープで体が温まるのを感じるのか、すごい勢いで食べていた。

 このスープジャーを持って景信山へ行ってきたのだが、その様子は後編にて!

<後編に続く>


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ライター
まつだ しなこ

北海道から九州まで、日本全国の山を縦走メインで年中楽しむ。山道具マニアの夫との間に娘が生まれてからは、快適な親子登山について日々研究中。夢は将来大きくなった娘と山頂でお酒を飲むこと!

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