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雪山遊びで愛用者急増中! ホームセンターで手に入るグローブ「防寒テムレス」の性能がスゴイ

(2017.02.20)

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「どうやっても、手先だけ見るとカキ剥きのおばちゃんだよね」
「雪下野菜の出荷作業してる農家さんみたい」

 などと、冬が来るたび私が雪上で愛用しているあるグローブを見た遊び仲間が決まっていうのがこのセリフです。

 ええ、そうですね。そもそもそれ系のグローブですから。
 じつはいま、冬期のクライミングや登山、自然の雪山を滑るバックカントリースキー/スノーボードといったシーンで、業務用グローブ「防寒テムレス」の愛用者が増えているのをご存知でしょうか。

 昨日参加したバックカントリーツアーでも、ガイド2人を含めじつに13人中6人という驚異の使用率の高さでした。

 兵庫県姫路市にある産業用手袋メーカーのショーワグローブが販売している「防寒テムレス」は、いわゆるゴム手袋。冷凍庫での業務や水産加工業、除雪や誘導といった冬の屋外作業などに使われているそうです。

 このグローブのポイントは、なんと「透湿性」を備えている点。水色の部分が特殊なポリウレタン樹脂でコーティングされ、水作業や洗剤液のなかでもまったく手を濡らすことなく作業ができる完全防水仕様でありながら、内部に篭った湿気はしっかりと外へ放出されるという特徴があります。
画像=ショーワグローブHPより
 これまで防水透湿をうたう登山用グローブをあれこれと試してきましたが、「防寒テムレス」の蒸れにくさ、手のドライな感覚はそれらをしのぐ勢い。手が蒸れないから「テムレス」というわけなんですね。

 さらに、防寒と名の付くとおり非常に寒さにも強い製品でもあります。
 写真のように裏側はアクリルボアで起毛させて暖かい。しかもマイナス20度を下回るような低温下で使ったときもまったく硬化することなく、つねにしなやかで、ゴワゴワ感がまるでありません。公式サイトではマイナス60度でも柔軟性が維持されるとあるほどで、寒いなかでの柔らかさは目を見張るものがあります。
 表地には写真のようにツブツブの滑り止め加工が施され、立体的な構造や柔らかくて薄いポリウレタン素材のおかげで、作業性が抜群にいいのも特長です。滑りやすいスノーシューのストラップを引いたり、ポケットのなかのサングラスを取り出したり、バインディングの微調整をしたり……と、ついグローブを外して作業しがちなさまざまなことが防寒テムレスを装着したままでもじつにスムーズ。
 北海道で活動する山岳ガイドの〝フジケン〟こと藤川健さんに4年前に富良野のホームセンターに案内され、「これが僕らガイド仲間のなかでめちゃくちゃ調子いいと評判で」と紹介されるまで存在すら知りませんでしたが、その情報はじわじわと南下し、気づけば今や本州でも愛用者が大量発生中。

 取り扱いのあるホームセンターや、楽天・Amazonといったネット通販で1,500円前後で購入できるのも利用者増の大きな理由でしょう。そして手が届きやすいからこそ、雪上はもちろん、車体にこびりついた霜をゴリゴリと手ではがしたり、冬の雨のなかバイクで通勤したり、真冬の庭で土いじりをしたり……といった日々の作業でも気軽に使えるわけです。
 サイズはM・L・LL・3Lの4種類。実際にホームセンターで試着してみるのが一番ですが、女性や手が細目の男性ならMサイズがピタっと来るサイズ感です。防寒性を高めるため中厚手のインナーグローブを下に装着するなら1サイズ大きめでもいいでしょう。

 カキ剥きと言われようが、業者っぽいと笑われようが、何で青しかないのとつつかれようが、軽くしなやかで繊細な作業までこなせ、汚れにもびくともしない防水性を味わってしまうと、もうやめられません。しかもお安いときたもんだ。

 アウトドアブランドのグローブは滑走時までしっかりと暖めておき、これからもせっせと「防寒テムレス」で雪山を登ります。

 

 
 
ライター
ふくたきともこ

フリーランスの編集者/ライター。アウトドアやスノーボード関連の専門誌で活動する傍ら、フジロックや朝霧ジャムなど国内の野外フェスの制作にも携わる。好物はビールと明太子。京都出身。twitter「@happy_falls

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