line_box_head

サイズがない、合わないとお嘆きの女性におすすめ。シリオP.F46GRYを履いて、伊豆の玄岳に登ってきました

(2017.06.21)

道具のTOP

icon

 とてもいい時代がやってきました。ひと昔前ではとうてい考えられません。「今度、山に連れってってくださーい♡」などと、女性から言われることが多くなりました。そしてさらには、「まず何を買えばいいですか?」とみなさんとても積極的です。
 ザックやレインウェアなど、山登りに必要なものはいろいろありますが、私は「トレッキングシューズです」と答えています。いつ、どこで、これからどんな山に登るのかによっても違いますが、「間違いのない、オールマイティな1足」をということであれば、シリオのトレッキングシューズがおすすめです。
シリオP.F.46GRYは、エントリーレベルからエキスパートまで、さまざまな日本のトレイルに対応するライトトレッキングモデル。アッパーに施されたTPUリブゲージが、フィット感と柔軟性を与え、ブレることのない足運びを可能にしています。コストパフォーマンスに優れたオールマイティな1足
 シリオは日本人の足型を徹底的に検証し、足型のみならず日本人の体格や、日本の山岳環境に適したシューズを作り続けているシューズ専門メーカーです。
 とくに日本人の女性は、欧米の女性に比べて小柄で華奢です。海外ブランドのシューズだと、そもそもサイズがなかったり、足に合わなかったり、とメーカーによってまちまちで、自分に足に合う靴を探すのがとても大変です。とくに初めてトレッキングシューズを買う人は、登山用具店で長い時間をかけて、あれこれ履いてみても、これが自分の足に合っているのか、いまいちわかりません。
 そういう意味では、私の妻もトレッキングシューズ選びには、なかばあきらめに近いものがありました。妻は足のサイズが小さいので、欧米のブランドのものだと、どんなに機能的なものであっても、まずサイズがあいません。ところが、シリオのシューズであれば、ほとんどのモデルが22.5cmからラインナップされているので、目的によって多くの選択肢の中からシューズを選ぶことができます。今回、オールラウンドな1足として妻に選んだのは、P.F.46GRYというモデルです。これはライトトレッキングモデルということで、低山ハイキングから夏の北アルプス縦走まで、目的や場所を選ばず、山行をタフにこなせるトレッキングシューズです。伊豆の玄岳は、標高こそ800mに満たないが、晴れていれば富士山から箱根の山々まで頂上からは360度の大展望が楽しめる。マイカーを使えばアプローチも容易で、登山初心者にはもってこいの山だ。
 今回はこのシューズを実際に履いて、伊豆の玄岳に親子ハイキングに行ってきました。やはり新しい登山靴を履くというのは、とてもうれしいようで、まさに、登山靴をじっくりと味わうかのように、丁寧に一歩ずつ登ってきました。
 まず、最初に登山靴を履いたときの足入れのよさに感心しています。新品であれば、どこか慣れていないところもあるので、普通は何かこわばった感じがするものですが、見た目のハードさに比べて、ソフトで軽いフィット感があると。とくに、かかとをキュッと包み込まれているようなホールド感と、足先のゆったりとしたホールド感のバランスが絶妙だということです。P.F.46GRY は、男女兼用で3E+という標準ワイズです。これは典型的な日本人に多いワイズで、他にも、これよりもやや狭い3Eというワイズと、外反母趾やさらに幅広な人向けの4Eという3つのタイプのワイズがラインナップされたモデルもあります。
シリオビブラムIBEXソールは、角度を変えたブロックパターンで、岩場、不整地でグリップ力を発揮する。広いコンタクトエリアで歩行時の安定性を確保。女子的には泥落ちがよいセルフクリーニング設計がとてもうれしいポイント!
 しばらく、ササ原の中のきれいに刈り払いされた道を歩いて行くと、展望が開けてきます。しかし、登山道をよく見てみると、鋭角な切り口がむき出しの根元があります。ソールがやわらく、薄い靴だと思わず踏み抜いてしまいそうで怖いのですが、このソールとアッパーであればガシガシと歩けるのでとても安心です。
 玄岳は右手に相模湾、左手に駿河湾、そして正面には富士山を望むことのできる展望の山です。また、ちょうどこの時期は、ヤマツツジが満開で、ササ原のグリーンにポツポツと映える赤い花がとても美しく、ハイキングには最適の山です。
 ところどころ滑りやすく傾斜が急なところには、補助ロープもあるのですが、登りでも下りでも、それらに頼ることなく、しっかりとしたステップワークを刻んでいくことができます。P.F.46GRYは、ハイカットでありながらも、足首の可動範囲を妨げない、アンクルパッドとマッドガードが安定感をもたらすようです。また、これがあることで、小枝や砂利などが足首から侵入することがないので、こちらも具合がいいということです。
左上:通気性、吸湿性に優れた、立体成型フットベッドは、しっかりと足裏のアーチをサポートしてくれる。右上:シューレースが少々細いので、きつく縛ろうとしても、力のない女性には力が入れづらいとのこと。左下:アンクルパッド周りに施されたマッドガードが足首を快適にサポート。フィット感がよい。右下:滑りやすいところでも、グリップ力は高い。男女兼用ということで、デザインが少々無骨で女子的には残念ということ。女性が使うことを前提に、もう少しライトなデザインで全体のバランス感をあげたいところ。
 小広い頂上から少し下ってくると、とても静かで、美しい氷ヶ池という場所に出ます。池の傍が広くなっていて木陰になっているので、お弁当を広げてお昼にしました。
「新しい靴は、やっぱりあがるね〜」
 靴が自分の足にぴったりと合えば、山登りはとても楽しくなります。また一番ダイレクトに山を感じることができるのもまずは足元から。しっかりとした足取りが安全にもつながり、自身にもつながります。それには、まずシューズ選びが肝心です。山頂から下ったところには氷ヶ池とよばれる池がひっそりとあり、お弁当を広げるにはとても気持ちのいい場所だ。ちょうどいまの季節は、ヤマツツジが満開で日本庭園を思わせる。登山道は特に危険なところはないが、車道を横断する場所がいくつかあるので、子どもの飛び出しには十分注意したい。

P.F.46GRY/シリオ
●本体価格¥20,000+税
●サイズ:22.5〜29cm(0.5cm刻み)
●ワイズ:3E+
●重量:約600g(片足26cm)

【ギアレビュー取材協力:シリオ】

 
 
ライター
滝沢守生(タキザー)

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌編集に携わった後、独立し、現在に至る。

line_box_foot