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GPSアプリで山での地図の使い方や楽しみ方が変わる?

(2018.07.31)

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 最近『山に入る=登山』となっているが、山遊びはもっと柔軟で、人知れず面白いことをしていた人が多かったはず。以前は山で挨拶した人と立ち話して、いろいろな事を教えてもらっていた。ボクの山遊びもちょっと変わっていて『自分だけの地図を作る』ために山に入ることが多い。地形や踏み跡や植生を見極め、ペンと地図を持って山へ分け入り、場所を特定しながら探していた目標物、例えば集落跡や古道、露岩や洞窟などを探して歩いている。

 使うのはペンと地図と方位磁石だけとアナログだったが、国土地理院の地形図がデジタル化され、必要な箇所をプリントして持ち運べるようになったことからデジタル化が始まった。デジタルデータなら、ドローソフトで必要事項や今まで発見したモノを書き込んだ地図が作れ、それをプリントアウトしたものを携帯できるようになった。

 ドローソフトのペンツールで正確なルートを書けて、見つけた目標物の書き込みもできる。レイヤー機能を使い古地図や山地図はもちろん地質図のレイヤー表示も可能で、より複合的な要素から目標物を探せるようになった。そうして作った地図をプリントアウトし、山を歩きながらまた新たに見つけたものを書き込み、家でパソコンに入力するという工程を繰り返していた。この段階ではまだナビゲートはアナログ。

 これだけでも地形図を購入し手書きで書き込みを入れていた時代から大きく進歩しているのだが、半年前にスマートフォンを購入し、さらに使い方が激変した。今さらだが、GPSアプリが便利すぎてヤバイ! 登山ルートを正確に歩くナビゲーションも可能なら、柔軟な山遊びの幅も広げてくれる。

※GPSアプリは携帯の電波が入らない場所でも、GPS信号さえ受信できれば現在地を表示することのできるアプリ。ただしマップデータは電波でしか更新できないので、電波の入る場所でキャッシュする必要がある。

 今までのボクのやり方は、かなりマニアックで一般的ではなかったが、GPSアプリならダウンロードするだけで完了。GPSを使って正確なルート記録はもちろん、見つけた目標物の正確な位置の書き込みもタップするだけで終わってしまう。スマホだけで正確な『自分だけの地図』が作れてしまう時代なのだ。こんなすごい機械を子供の頃に持っていたら、今頃、海賊の宝を見つけていたハズ……。

 スマホで見る地図の欠点は、頭を使わなくなるのと、表示範囲が狭く、コンパクトさやラフなメモ書きなどはやはり紙とペンが優れているように感じる。iPadとアップルペンシルを持って行ったこともあるが、取り回しは紙とペンがまだ上。写真は最近のナビゲーション装備で、プリントした自作マップ、赤ペン、スマホ、スマートウォッチ(歩数計)で、やはり紙地図とペンはまだ外せない。

 ボクの地図作りの基本は、行ったことのないエリアの神社仏閣巡りとその周辺調査だ。神様を祀っている周辺は自然やウラヤマも多い。山に埋もれた神社仏閣を地図を頼りに探しに行くだけでちょっとした冒険だ。写真の神社は入口(鳥居)は集落ハズレにあるが、拝殿は山の上にあり、その裏からローカルルートに進める。

 このようなちょっとした冒険を、イギリスからやってきた新しい概念で『マイクロアドベンチャー』と呼ぶらしい。山間の神社仏閣巡りは日本スタイルのマイクロアドベンチャーだと思っている。

 この夏は、デジタルを駆使し、柔軟な考えでちょっとした冒険はいかがだろうか? 近所の神社仏閣を、地図(スマホ)を片手に探しに行き、思っていた場所にあるだけで、子どもの頃に感じた冒険気分が味わえる。写真は家から徒歩50分の神社裏で見つけたお気に入りの休憩所。

 
 
ライター
森 勝

低山小道具研究家。元アクセサリーデザイナー。発明コンテストで賞金10万円を獲得した経験もあるギア好き。ブログは自転車とアウトドアライフ(遊び)

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