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コールマンの“INDIGO LABEL”からトンネル型2ルームテントが登場! ディテールまでネチネチチェックしてみた

(2017.10.02)

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 最近のテントのトレンドのひとつがトンネル型2ルームテントだ。2ルームテントとは、リビングスペースと寝室が一体化したタイプのテントで、大きめの幕体にインナーテントを設けて寝室とし、残りのスペースがリビングダイニングスペースとして使用できるタイプのテントだ。テント+タープで作るサイトのような自由度はないものの、雨風に強い点や、簡単にプライベート空間を作れるところも人気の要因のようだ。
 このタイプはかなり古くから存在するのだが、構造がやや複雑で重量も重いタイプが多かったのだが、トンネル型の2ルームテントの代表格でもあるノルディスクのレイサ(旧ピル)の登場で人気に火がついた感がある。トンネル型のメリットは、構造がシンプルでドーム型やロッジ型よりも軽量で設営も簡単、かつ十分な居住スペースを作れるところだろう。

 この秋の新作としてコールマンの“INDIGO LABEL(インディゴレーベル)”からトンネル型2ルームテントが登場したというので、早速試し張り&ディテールチェックしてみた。私個人でノルディスクのレイサ6を所有しているので、図らずもそこと比較することとなるがご容赦いただきたい。

 この2ルームテントの正式名称は“ILトンネル2ルームハウス/LDX(デニム)”という。先にリリースされているILタフワイドドームと同じく、デニムのパッチワークをプリントした幕を使用している。しかも全長約660cmという幕体は、存在感もハンパない。若干悪目立ちするかと思いきや、思いのほか芝生や木々のグリーンとマッチして好印象だ。

 メインポールはリア側(後部)に短い1本と、同じ長さの3本の合計4本のアルミ合金ポール。それぞれスリーブに通してポールエンドをグロメットに固定し、リア側をペグダウンして固定したら、フロント(前部)側を前方に引っ張ってペグダウンすれば自立する。あとはサイドをペグダウンするだけという簡単さ。これは、トンネル型テントに共通することだが、馴れてしまえばひとりでも設営できる。

 フロントトップには帽子のつばのようなひさしを作るポールをセット。少し奥まったところに前方の開閉パネルがある。これは他のトンネル型とは違った独特の形状。ノルディスクのレイサはフロントパネル(前方開口部)を跳ね上げてひさしを作るので、サブポールやロープが必要になるが、こちらはそれが不要となる。しかもこの形状なら雨の日の出入りもイージーだと思われる。

 こちらもレイサとの違いになるが、幕の下部にはスカートがついていて隙間風も防ぐことができる(レイサは少し隙間ができる)。ポールをまたぐところではスカートに切れ目が施してあるなど芸が細かい。それと、リア側もファスナーで開閉でき、リア側から直接インナーテントに出入りできるのも便利だ。

リビング側にあたる部分は全面スカートが施されている。またポールをまたぐ部分にはスリットがある

リア(後部)側からインナーテントへのアクセスが可能

 テントの両サイドとフロントのパネルは外側がメッシュで、内側から幕をロールして固定するとスクリーンタープのようなメッシュのリビングができる。さらに出入り用のサイドパネルは全開にできる。全開にしたときの開放感はかなりのもの。夏場での使用も問題ない。
 感心したのは、メッシュの内側にあるパネルが、上にロールするのではなく、下にロールして固定するようになっている点だ。ちょっとした発想の転換だと思うが、この方式なら背の低い女性やお子さんでも扱いやすい。

一般的には上にロールする(巻き上げる)ものが多いが、こちらは下でまとめるタイプ。かなり使い勝手がいい

 インナーテントは、下部4点をポールエンドの内側にあるバックルで固定し、上部はフックで吊り下げる。インナーのフロアは、大人4人が寝られる十分なスペース。おそらく大人2人+子ども2人なら荷物を置く余裕すらあるだろう。

夏用の薄型寝袋を置いてみた。4人が寝られる十分なフロア面積がある

 インナーの形状については、レイサ6の方がセンターで分割できたり、外側に物入れのポケットがあったりして使い勝手がいいとは思う。ただこちらはこちらで、ベンチレーション機能にかなりのこだわりがあるようで、また違った性質のインナーになっている。具体的には、インナーを段階的にメッシュにすることができ、それが外幕のベンチレーションと連動していて、効果的な通気性を得られるようになっている点だ。詳しくは下の写真をみてほしい。

上)インナーの入り口側の下部を少し巻き上げて固定したところ 中左)インナーの上部に三角のベンチレーション 中右)外幕側のベンチレーションが連動している 下左)インナー背面側の下部を少し巻き上げて固定したところ 下右)リア側の裾を巻き上げたところ

リア側の裾とインナーの下部の巻き上げが一直線になり、十分な通気性が生まれる

 さらに細かい点では、2つのファスナーが集まるところにはどうしても隙間ができてしまうが、ここに三角のスペーサーがあることで隙間を塞ぐことができる。これでわずかな隙間から蚊が侵入することもない。またコールマンの他のテントでも採用されているがインナーの下部にコード引き出し口が付いている。AC電源付きサイトやモバイルバッテリーを使用する際に、外からコードを引き込める。

左)2つのファスナーが重なる部分にも隙間ができない工夫 右)電源コードをインナーに引き込めるコード引き出し口

 総評としては、細部までいろいろなこだわりが詰め込まれた、実によくできたテントだということだ。暑い夏には開放感たっぷりにして、秋冬は隙間風の侵入を防ぎ、なおかつ湿気を逃しすばやく乾燥できる、日本の気候にマッチした2ルームテントだ。

 今回、本体を張ってみただけだったが、チェアやテーブルなどファニチャー類を揃えたり、ファブリック類でカラーコーディネートしたり、スタイリングの面でも楽しめるだろう。これから2ルームテントの購入を考えている方にとっては、かなり有力な選択肢になること間違いなしだ。


【製品情報】
ILトンネル2ルームハウス/LDX (デニム)
https://ec.coleman.co.jp/item/IS00060N06860.html
参考価格:86,400円(税込)
●本体サイズ:約660×330×200(h)cm インナー/約300×235×185(h)cm
●収納サイズ:約72×31×31cm
●重量:約16kg
●材質・素材:フライ/75Dポリエステルタフタ(耐水圧2000㎜、UVPRO,)、インナー/68Dポリエステルタフタ、フロア/210Dポリエステルオックス(耐水圧2000㎜)、メインポール/アルミ合金

注)参考価格は、コールマンオンラインショップ販売価格です。


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【ギアレビュー取材協力:コールマン ジャパン】

 
 
ライター
渡辺信吾

アウトドア系野良ライター。デザイナー、Webディレクター、コーディネーターとしても活動中。波乗り、雪乗りで一年中真っ黒。 ホームページ「NORA」

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